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Brotherhood
35話 覚醒
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動けずにいる中、兄が死に行く様をアウルは間近で見ていた。
悔やんでも悔やみきれない想いに、少年は大粒の涙を流す。
戦場に赴く兄の後をすぐに追わなかった事。
自分の弱さが原因で救えなかった事。
など、様々な後悔と自責の念が負のエネルギーとなり、まだ幼い少年の心を蝕んでいく。
やがて、細胞が分裂を行うが如くその負のエネルギーはアウルの感情を侵食し、拡がりを見せる。
斬られた傷は既に痛みが無い。
悔いても悔いても絶えることのない負の感情は蓄積し、次第に"怒り"へと変化を遂げる。
そしてその怒りの矛先は自分と――。
◇◆◇◆
心臓まで深々と刺さった剣を、ビスタはゆっくりと引き抜く。
支えが無くなったクルーイルの亡骸。
糸の切れた人形のように、仰向いたまま石畳へと倒れる。
背後で揺らめく炎に照らされたその死に顔は、未練や悔恨は一つも無いといった、とても安らかなものだった。
「……何か狙いがあるのかと思って一応警戒はしてたんだけど、特になにも無かったか」
刀身の半分程まで付着したクルーイルの冷たくなった血液。
ビスタはヒュッと水平にそれを振り払うと、地に伏したままのアウルを一瞥する。
「こっちはもう死んだのかな?」
傍らに立ち観察をしてみると静かに呼吸をしているのが窺え、生存を確認できた。
だがそれと同時にビスタは一つの異変に気付く。
「変だな……。血がもう流れてない」
脇腹から左肩にかけて相当深く切り裂いた筈、とビスタは思っていた。
しかし手応えを見誤る訳が無いと確信していた彼は一旦剣を鞘に納め、確認の為に片膝をつく。
傷口を覗こうと、うつ伏せに倒れるアウルの身体を引いて起こそうとするが――。
「え?」
被服に触れるかどうかのタイミング。
倒れていた少年は、ビスタの眼前から突如姿を消した。
(どこへ――)
と、振り返ろうとしたその瞬間だった。
鈍器の様な物で思い切り殴られたような衝撃が、ビスタの側頭部を襲う――。
「~~~~っ!?」
あまりの不意打ちに回避どころか受け身すら取り損ねてしまい、石畳を跳ねるように転がる。
衝撃の正体は背後からの中段蹴り。
無防備なこめかみを正確に打ち抜かれたのだ。
ダメージに気を取られることなく、慌てて臨戦態勢をとろうとビスタは立ち上がる。
しかし今度は起き上がると同時に、懐に潜り込まれてしまう。
少年は、右のショートアッパーを鳩尾へと思い切り捻じ込んだ。
「ゲエェッッ!!」
酸味のきいた吐瀉物を勢い良く口から吐き出す。
しかし、胃酸とダメージを味わう暇を目の前の少年は与えてくれない。
今度は追撃の左フックが右頬に刺さる。
血反吐を撒き散らしながらビスタが吹き飛ぶ。
反撃はおろか、リーベ・グアルドを駆使する間もない攻撃の連続に、為す術が無かった。
(なっ、な……!)
「っ何なんだよオマエはぁ!!」
ビスタが激昂するが、再び少年は真正面から襲い来る。
フラフラとよろめきながらビスタは立ち上がり、右手を前方に翳す。
「"ヴァルフラーメ"っ!」
先程一戦交えた時と同様、自身の周りを炎の障壁が弧を描く――が。
「……嘘だろ」
接近を恐れ威嚇として『ヴァルフラーメ』を唱えたにも関わらず、相手は攻防一体のこの火術を喰らいながらもビスタの服の襟首を掴み続けていた。
結果として少年の身体は弾かれることなく、ゼロ距離を保ったままだったのだ。
そこでビスタはやっと、アウルの容貌を視界に捉えることが出来た。
「オマエ……一体?」
アウルのその顔は、額から顎にかけて両の目を貫通するように黒いラインが縦に引かれ、重たい黒色の瞳は『闇』そのものを表しているようだった。
更に、胴体を深々と斬られた傷もすっかりと癒え、黒いシャツの切れ間から覗かせる皮膚には傷跡一つ付いていなかったのだ。
涙を流す無表情の少年。
しかしその気迫は超人的な強さも相俟って喩えようのない狂気を孕み、ビスタの人格である中位魔神を心底畏れさせた。
(これじゃ、まるで――)
魔神の思考の先が途切れる。
少年が右拳で、ビスタの顔面を真正面から殴打したのだ。
「ガハァッッ!」
ゴシャッ、という嫌な音と鼻血を垂れ流すビスタ。
殴られた衝撃で仰け反る。
しかし、襟首は掴まれたまま。
離れることが出来ず、無防備に立ち尽くすことしかできないのだ。
続いてもう一度。
アウルは同じ箇所を殴る。
再び仰け反るビスタ。
前歯が砕ける。
鼻の軟骨が潰れる。
顔面の下半分がドス黒い血で染まる。
更に一発。二発。三発。
少年は殴り続ける。
殴る回数が増える度、痛みに喘ぐ声が次第に減っていく。
膝は支えを失ったように脱力。
遂には首がすわらなくなり始める。
そんな悲惨な容態にも関わらず、アウルは握る拳を決して弛める事なくひたすら殴打を続ける――が。
「はい、そこまでー」
「――!」
背後から突如聞こえた声。
赤黒く染まる右拳をガシッと掴まれた少年。
振り向いた先に居たのはサクリウスだった。
彼の額には少量の汗が浮き、吐息には若干の乱れが。
相当に急いでこの広場まで駆け付けてきたのだろう、というのがその姿から窺えた。
「こんなところで何やってんだオマエ……と言いたい所だけどよ。オマエが今掴んでいるソイツは、ビスタだよな? どーいう事か、説明してもらっていーか?」
女学士達からの憧れの的であったビスタの端正な顔立ちは、最早原型を留めていなかった。
顔での認証は不可能に近かったが、サクリウスは頭に巻いていた赤いバンドと腰に差していた長剣で、ビスタ本人だと断定していたのだ。
「――ソイツ、もう死んでるぞ?」
ビスタの脳は拷問に近い程の絶え間ない数の殴打でのショックにより、彼が今告げたようにその機能を停止させてしまっていたのだ。
当然、彼の脳内に潜み人格を支配していた魔神の精神エネルギーも、本人の死と共にこの世から完全に消え去っていた。
だが無意識の撲殺とはいえ少年にとってビスタの死というのは、この上なく如何ともし難い状況を作り出してしまっていたのだ。
「まさかオマエがなー。いやー見事に騙されたな……」
無言を貫き、返り血で顔を点々と汚した少年。
対し、サクリウスはしてやられたと言わんばかりの表情を浮かべ、言葉を続けた。
「……なぁ"上位魔神"? なんか言えよ」
悔やんでも悔やみきれない想いに、少年は大粒の涙を流す。
戦場に赴く兄の後をすぐに追わなかった事。
自分の弱さが原因で救えなかった事。
など、様々な後悔と自責の念が負のエネルギーとなり、まだ幼い少年の心を蝕んでいく。
やがて、細胞が分裂を行うが如くその負のエネルギーはアウルの感情を侵食し、拡がりを見せる。
斬られた傷は既に痛みが無い。
悔いても悔いても絶えることのない負の感情は蓄積し、次第に"怒り"へと変化を遂げる。
そしてその怒りの矛先は自分と――。
◇◆◇◆
心臓まで深々と刺さった剣を、ビスタはゆっくりと引き抜く。
支えが無くなったクルーイルの亡骸。
糸の切れた人形のように、仰向いたまま石畳へと倒れる。
背後で揺らめく炎に照らされたその死に顔は、未練や悔恨は一つも無いといった、とても安らかなものだった。
「……何か狙いがあるのかと思って一応警戒はしてたんだけど、特になにも無かったか」
刀身の半分程まで付着したクルーイルの冷たくなった血液。
ビスタはヒュッと水平にそれを振り払うと、地に伏したままのアウルを一瞥する。
「こっちはもう死んだのかな?」
傍らに立ち観察をしてみると静かに呼吸をしているのが窺え、生存を確認できた。
だがそれと同時にビスタは一つの異変に気付く。
「変だな……。血がもう流れてない」
脇腹から左肩にかけて相当深く切り裂いた筈、とビスタは思っていた。
しかし手応えを見誤る訳が無いと確信していた彼は一旦剣を鞘に納め、確認の為に片膝をつく。
傷口を覗こうと、うつ伏せに倒れるアウルの身体を引いて起こそうとするが――。
「え?」
被服に触れるかどうかのタイミング。
倒れていた少年は、ビスタの眼前から突如姿を消した。
(どこへ――)
と、振り返ろうとしたその瞬間だった。
鈍器の様な物で思い切り殴られたような衝撃が、ビスタの側頭部を襲う――。
「~~~~っ!?」
あまりの不意打ちに回避どころか受け身すら取り損ねてしまい、石畳を跳ねるように転がる。
衝撃の正体は背後からの中段蹴り。
無防備なこめかみを正確に打ち抜かれたのだ。
ダメージに気を取られることなく、慌てて臨戦態勢をとろうとビスタは立ち上がる。
しかし今度は起き上がると同時に、懐に潜り込まれてしまう。
少年は、右のショートアッパーを鳩尾へと思い切り捻じ込んだ。
「ゲエェッッ!!」
酸味のきいた吐瀉物を勢い良く口から吐き出す。
しかし、胃酸とダメージを味わう暇を目の前の少年は与えてくれない。
今度は追撃の左フックが右頬に刺さる。
血反吐を撒き散らしながらビスタが吹き飛ぶ。
反撃はおろか、リーベ・グアルドを駆使する間もない攻撃の連続に、為す術が無かった。
(なっ、な……!)
「っ何なんだよオマエはぁ!!」
ビスタが激昂するが、再び少年は真正面から襲い来る。
フラフラとよろめきながらビスタは立ち上がり、右手を前方に翳す。
「"ヴァルフラーメ"っ!」
先程一戦交えた時と同様、自身の周りを炎の障壁が弧を描く――が。
「……嘘だろ」
接近を恐れ威嚇として『ヴァルフラーメ』を唱えたにも関わらず、相手は攻防一体のこの火術を喰らいながらもビスタの服の襟首を掴み続けていた。
結果として少年の身体は弾かれることなく、ゼロ距離を保ったままだったのだ。
そこでビスタはやっと、アウルの容貌を視界に捉えることが出来た。
「オマエ……一体?」
アウルのその顔は、額から顎にかけて両の目を貫通するように黒いラインが縦に引かれ、重たい黒色の瞳は『闇』そのものを表しているようだった。
更に、胴体を深々と斬られた傷もすっかりと癒え、黒いシャツの切れ間から覗かせる皮膚には傷跡一つ付いていなかったのだ。
涙を流す無表情の少年。
しかしその気迫は超人的な強さも相俟って喩えようのない狂気を孕み、ビスタの人格である中位魔神を心底畏れさせた。
(これじゃ、まるで――)
魔神の思考の先が途切れる。
少年が右拳で、ビスタの顔面を真正面から殴打したのだ。
「ガハァッッ!」
ゴシャッ、という嫌な音と鼻血を垂れ流すビスタ。
殴られた衝撃で仰け反る。
しかし、襟首は掴まれたまま。
離れることが出来ず、無防備に立ち尽くすことしかできないのだ。
続いてもう一度。
アウルは同じ箇所を殴る。
再び仰け反るビスタ。
前歯が砕ける。
鼻の軟骨が潰れる。
顔面の下半分がドス黒い血で染まる。
更に一発。二発。三発。
少年は殴り続ける。
殴る回数が増える度、痛みに喘ぐ声が次第に減っていく。
膝は支えを失ったように脱力。
遂には首がすわらなくなり始める。
そんな悲惨な容態にも関わらず、アウルは握る拳を決して弛める事なくひたすら殴打を続ける――が。
「はい、そこまでー」
「――!」
背後から突如聞こえた声。
赤黒く染まる右拳をガシッと掴まれた少年。
振り向いた先に居たのはサクリウスだった。
彼の額には少量の汗が浮き、吐息には若干の乱れが。
相当に急いでこの広場まで駆け付けてきたのだろう、というのがその姿から窺えた。
「こんなところで何やってんだオマエ……と言いたい所だけどよ。オマエが今掴んでいるソイツは、ビスタだよな? どーいう事か、説明してもらっていーか?」
女学士達からの憧れの的であったビスタの端正な顔立ちは、最早原型を留めていなかった。
顔での認証は不可能に近かったが、サクリウスは頭に巻いていた赤いバンドと腰に差していた長剣で、ビスタ本人だと断定していたのだ。
「――ソイツ、もう死んでるぞ?」
ビスタの脳は拷問に近い程の絶え間ない数の殴打でのショックにより、彼が今告げたようにその機能を停止させてしまっていたのだ。
当然、彼の脳内に潜み人格を支配していた魔神の精神エネルギーも、本人の死と共にこの世から完全に消え去っていた。
だが無意識の撲殺とはいえ少年にとってビスタの死というのは、この上なく如何ともし難い状況を作り出してしまっていたのだ。
「まさかオマエがなー。いやー見事に騙されたな……」
無言を貫き、返り血で顔を点々と汚した少年。
対し、サクリウスはしてやられたと言わんばかりの表情を浮かべ、言葉を続けた。
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