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Liebe guard
13話 帰路
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「――本日は!僕達の為に貴重なお時間を割いていただき、誠に有り難う御座いました!」
「「ありがとうございましたっ!」」
始業と同様、堅苦しい終業の礼をレスレイが代表となって執り行われた。
「ん―――」
それを一瞥したサクリウス。
気怠そうに小指で耳穴を掻いていた。
ワインロックはその隣で笑顔を見せている。
「では、解散っ!」
点呼を取り終えた後、解散した学士達はそれぞれが帰宅の準備を終え、散っていった。
「師匠!」
帰り際にアウルは、サクリウスの元に駆け付ける。
不本意な呼ばれ方をされたサクリウスは、煩わしそうな表情だ。
「だーから師匠はやめろっての。それに取って付けたような敬語も今更いらねーから好きに喋れ。それにもう授業は終わったんだからさっさと帰れよー」
シッシッと、手で追い払うようなジェスチャーを見せるサクリウスだが、袖にされたアウルは気にも留めず。
「じゃあ……やっぱりサクリウスさん、て呼ぶ! ……ます」
「あーー、もうそれでいい」
サクリウスは面倒くさそうに応対する。
授業が始まる前は、まさかここまで懐かれると思ってもいなかっただろう。
「んで、なんだよ?」
「その……また、俺に戦いを教えてもらって……いい、かな……?」
少しだけ神妙な面持ちをするアウルだが、サクリウスは微塵も態度を改めるつもりはなかった。
「さっきも言ったが、オレは弟子はとらねー主義だ。他のヤツに頼め」
少しだけ冷たく言い放ったが、弟子をとる気は無いというのは本音だった。
サクリウスはこのままだと本気で師匠扱いされてしまうことを危惧していたのだ。
「ええ~? じゃあ、ワインロックさんに頼んでみてもいいかなぁ」
「……ん? 呼んだかい?」
チラッと見やったアウルにワインロックも気付き、ニコニコとしながら近付いてくる。
先程まではアウルに対し怒り狂っていた筈なのだが、いつの間にか正気に戻っているのは謎だ。
「ばっ、バカ! そいつにだけは頼むな!」
歩み寄ってくるワインロックをサクリウスが慌てて制す。
すると深い溜め息を吐き、やれやれといった表情で改めて口を開く。
「……俺も暇じゃねーんだけどなぁ。しゃーねえ、ここに来る時だけでいーんなら……。まー、今日みたいに少しくらいは相手してやるよ」
不本意そうではあるが、承諾してくれた。
少年の表情が途端に明るくなる。
「本当? いいの……?」
「って言っても、お前ら卒業まで100日切ってるだろ。だからあと二、三回しか来れねーからな」
そう言い残すと、サクリウスはワインロックと共に学園を後にする。
暇じゃないと言っていたので、これからしばらくの間は団士としての通常業務に戻って行くのだろう――。
帰り支度を終えたライカとピリムが、団士二人を見送っていたアウルの分のバッグを持ってきてくれていた。
「良かったな、アウル。お前すげえぞ、団士相手にあそこまで認められるってのは」
「うん。自信は大分ついたよ」
バッグを受け取り、サクリウスの背中を見ながらアウル。
表情からも窺えるほど、自信に満ち溢れていた。
「認められたのも驚きだけどアタシが一番驚いたのは、アンタがあんなに強かったことよ。どうしてアタシ達にも隠してたのよ?」
「え……? どうして、だろ? 披露する機会が……無かった、から?」
「……信じらんない。そんな理由なの?」
誤魔化すようにしらばっくれるアウルに対し
『呆れた』といった様子でピリムはそう言った。
三人はそのまま学園を後にし、帰路につく。
◇◆◇◆
雲の隙間から見え隠れする太陽。
徐々に赤みを帯び、間もなく日が沈んでいくのだろう、という色の光を放っていた。
「――そういえば、ピリム。バズさんが心配してたぞ?」
三人でアーカム市内を歩く道中、アウルが思い出したようにピリムへと伝える。
「え、パパに会ったの? てか心配ってなによ? じゃあ逆に伝えといてよ。ママに心配ばかりかけないで、って」
離婚調停中であるピリムの両親だが、少女自身は離婚など望んではおらず、温かい家庭に戻りたいという一心しかなかった。
「自分で伝えなよ……。あと俺を伝言係に使うな!」
「あー、アウル。昨日会ったって言ってたもんな。確かジェセル様も一緒に二人で居たんだっけ?」
唐突に口を挟んできたライカ。
アウルは動揺し『しまった』と言いそうになる。
「ジェセル様って、あの第10団士のジェセル様……よね?」
「そうだよ? な、アウル」
肯定するライカは横目でアウルを見やる。
アウルは戸惑いを隠せないでいた。
「あーー、ん、うん。どうだった……かな?」
否定も肯定もしないようなとても曖昧な反応を見せてしまったアウル。ピリムは更に問い詰める。
「なんで、パパがジェセル様と二人で歩いてるのよ? 仕事だったんじゃないの……?」
「いや! 勘違いするなよピリム、視察だよ! バズさん視察だって言ってたぞ!」
今度は即座に否定するアウル
ピリムは怪訝そうな表情を崩さず、疑念しか抱いていない。
「ふーん……まあ、視察だって言うわよね。そんな現場見られたら」
その後も、バズムントの名誉のために必死で弁明をするアウルだが、ピリムは全く信用してくれず。
結局、疑いが晴らすことができなかった。
(バズさん……ごめん)
男同士の約束を守ることが出来なかったアウルは、胸中で静かに謝罪した――。
「……じゃあ、アタシは家こっちだから。また明日ね」
手をヒラヒラと振り、二人に見送られるピリム。
父の話題のおかげか、その目は全くと言っていいほど笑っていなかった。
「……女って怖いな」
「……もしかして俺、やらかした?」
「いや、ライカは悪くないよ……」
お互いに反省した二人は再び帰路につき『ハーティス食堂』の前まで辿り着く。
既に時刻は夕飯時なので店の看板には灯飾が点き、店内は繁盛を見せていた。
「ライカ、どうする? 家に着いたけど……帰るか、それとも俺と一緒に行くか、決めて良いよ」
昨日とはうって変わってアウルが誘う形に。
ライカはそれに悩む素振りを見せずに即答をする。
「……行かねえよ。もう俺たちはそういう甘やかし合う関係じゃねえだろ。自分の問題は自分で解決しようぜ」
「……そうだったね。じゃ、俺は行くよ」
「おう、じゃあな」
愚問だということは気付いていたが、ライカからの返答が期待通りだったことにアウルは微笑み、その場を後にする――。
「――アウルっ!」
呼び止められたアウルは振り返る。
向いた先にはまだ自宅に入っていなかったライカがドシッと構え、満足げな表情を浮かべていた。
「また明日なっ」
「ああ、また明日っ」
「「ありがとうございましたっ!」」
始業と同様、堅苦しい終業の礼をレスレイが代表となって執り行われた。
「ん―――」
それを一瞥したサクリウス。
気怠そうに小指で耳穴を掻いていた。
ワインロックはその隣で笑顔を見せている。
「では、解散っ!」
点呼を取り終えた後、解散した学士達はそれぞれが帰宅の準備を終え、散っていった。
「師匠!」
帰り際にアウルは、サクリウスの元に駆け付ける。
不本意な呼ばれ方をされたサクリウスは、煩わしそうな表情だ。
「だーから師匠はやめろっての。それに取って付けたような敬語も今更いらねーから好きに喋れ。それにもう授業は終わったんだからさっさと帰れよー」
シッシッと、手で追い払うようなジェスチャーを見せるサクリウスだが、袖にされたアウルは気にも留めず。
「じゃあ……やっぱりサクリウスさん、て呼ぶ! ……ます」
「あーー、もうそれでいい」
サクリウスは面倒くさそうに応対する。
授業が始まる前は、まさかここまで懐かれると思ってもいなかっただろう。
「んで、なんだよ?」
「その……また、俺に戦いを教えてもらって……いい、かな……?」
少しだけ神妙な面持ちをするアウルだが、サクリウスは微塵も態度を改めるつもりはなかった。
「さっきも言ったが、オレは弟子はとらねー主義だ。他のヤツに頼め」
少しだけ冷たく言い放ったが、弟子をとる気は無いというのは本音だった。
サクリウスはこのままだと本気で師匠扱いされてしまうことを危惧していたのだ。
「ええ~? じゃあ、ワインロックさんに頼んでみてもいいかなぁ」
「……ん? 呼んだかい?」
チラッと見やったアウルにワインロックも気付き、ニコニコとしながら近付いてくる。
先程まではアウルに対し怒り狂っていた筈なのだが、いつの間にか正気に戻っているのは謎だ。
「ばっ、バカ! そいつにだけは頼むな!」
歩み寄ってくるワインロックをサクリウスが慌てて制す。
すると深い溜め息を吐き、やれやれといった表情で改めて口を開く。
「……俺も暇じゃねーんだけどなぁ。しゃーねえ、ここに来る時だけでいーんなら……。まー、今日みたいに少しくらいは相手してやるよ」
不本意そうではあるが、承諾してくれた。
少年の表情が途端に明るくなる。
「本当? いいの……?」
「って言っても、お前ら卒業まで100日切ってるだろ。だからあと二、三回しか来れねーからな」
そう言い残すと、サクリウスはワインロックと共に学園を後にする。
暇じゃないと言っていたので、これからしばらくの間は団士としての通常業務に戻って行くのだろう――。
帰り支度を終えたライカとピリムが、団士二人を見送っていたアウルの分のバッグを持ってきてくれていた。
「良かったな、アウル。お前すげえぞ、団士相手にあそこまで認められるってのは」
「うん。自信は大分ついたよ」
バッグを受け取り、サクリウスの背中を見ながらアウル。
表情からも窺えるほど、自信に満ち溢れていた。
「認められたのも驚きだけどアタシが一番驚いたのは、アンタがあんなに強かったことよ。どうしてアタシ達にも隠してたのよ?」
「え……? どうして、だろ? 披露する機会が……無かった、から?」
「……信じらんない。そんな理由なの?」
誤魔化すようにしらばっくれるアウルに対し
『呆れた』といった様子でピリムはそう言った。
三人はそのまま学園を後にし、帰路につく。
◇◆◇◆
雲の隙間から見え隠れする太陽。
徐々に赤みを帯び、間もなく日が沈んでいくのだろう、という色の光を放っていた。
「――そういえば、ピリム。バズさんが心配してたぞ?」
三人でアーカム市内を歩く道中、アウルが思い出したようにピリムへと伝える。
「え、パパに会ったの? てか心配ってなによ? じゃあ逆に伝えといてよ。ママに心配ばかりかけないで、って」
離婚調停中であるピリムの両親だが、少女自身は離婚など望んではおらず、温かい家庭に戻りたいという一心しかなかった。
「自分で伝えなよ……。あと俺を伝言係に使うな!」
「あー、アウル。昨日会ったって言ってたもんな。確かジェセル様も一緒に二人で居たんだっけ?」
唐突に口を挟んできたライカ。
アウルは動揺し『しまった』と言いそうになる。
「ジェセル様って、あの第10団士のジェセル様……よね?」
「そうだよ? な、アウル」
肯定するライカは横目でアウルを見やる。
アウルは戸惑いを隠せないでいた。
「あーー、ん、うん。どうだった……かな?」
否定も肯定もしないようなとても曖昧な反応を見せてしまったアウル。ピリムは更に問い詰める。
「なんで、パパがジェセル様と二人で歩いてるのよ? 仕事だったんじゃないの……?」
「いや! 勘違いするなよピリム、視察だよ! バズさん視察だって言ってたぞ!」
今度は即座に否定するアウル
ピリムは怪訝そうな表情を崩さず、疑念しか抱いていない。
「ふーん……まあ、視察だって言うわよね。そんな現場見られたら」
その後も、バズムントの名誉のために必死で弁明をするアウルだが、ピリムは全く信用してくれず。
結局、疑いが晴らすことができなかった。
(バズさん……ごめん)
男同士の約束を守ることが出来なかったアウルは、胸中で静かに謝罪した――。
「……じゃあ、アタシは家こっちだから。また明日ね」
手をヒラヒラと振り、二人に見送られるピリム。
父の話題のおかげか、その目は全くと言っていいほど笑っていなかった。
「……女って怖いな」
「……もしかして俺、やらかした?」
「いや、ライカは悪くないよ……」
お互いに反省した二人は再び帰路につき『ハーティス食堂』の前まで辿り着く。
既に時刻は夕飯時なので店の看板には灯飾が点き、店内は繁盛を見せていた。
「ライカ、どうする? 家に着いたけど……帰るか、それとも俺と一緒に行くか、決めて良いよ」
昨日とはうって変わってアウルが誘う形に。
ライカはそれに悩む素振りを見せずに即答をする。
「……行かねえよ。もう俺たちはそういう甘やかし合う関係じゃねえだろ。自分の問題は自分で解決しようぜ」
「……そうだったね。じゃ、俺は行くよ」
「おう、じゃあな」
愚問だということは気付いていたが、ライカからの返答が期待通りだったことにアウルは微笑み、その場を後にする――。
「――アウルっ!」
呼び止められたアウルは振り返る。
向いた先にはまだ自宅に入っていなかったライカがドシッと構え、満足げな表情を浮かべていた。
「また明日なっ」
「ああ、また明日っ」
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