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第二章 名もなき古話の神々は、漂泊の歌姫に祝福を与ふ
尾の長すぎる怪鳥は、眠れぬ恋を啄み呪う(37)鍋料理とお友だち
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突然の求婚に混乱しているサラに替わって、ヒギンズが質問をした。
「ウィステリア嬢、ダークネルブ家との縁談を持ってきた人物の名を聞かせてもらえるか」
「イナンナ・リンデンと名乗っておられます」
その名を聞いて、サラが身を固くしたのを、ヒギンズは見逃さなかった。
「サラの知る人物なのだな」
「…臨殿の初代の長だ。巫術の幸う国と言われた古代ポリグリッド国の滅亡後に、生き残りの巫術師を集めて、里を築いた方だと言われている」
「ということは、少なく見積もっても二千歳は超えているな。人間だとすれば、あり得ないほどの長命だが、そうではないのだろう?」
「かつての為政者の魂か、精霊だろうという話だが、はっきりしたことは分からない。私も含めて、里の者のほとんどは、直接会ったことはないと思う。イナンナ様にお目にかかるのは、死んで魂が獲られる時だと言われているのだ」
「冥府の神のような存在なのか。しかしウィステリア嬢は、昨日会ったのだろう?」
「はい、道で拾って持ち帰りまして」
「道で拾った?」
ヒギンズが怪訝な顔で聞き返すと、少女は「ちょっとお待ちを」と言って、持ってきていた帆布カバンの口を開け、
「あのーすみません、出てきてもらってもいいですか?」
と声をかけた。すると中から、眠そうな声が聞こえてきた。
「…食事があるなら、出てもよい」
「ご注文は?」
「よく煮込んだ肉と、香ばしい焼き魚、あと、焼き菓子も」
「野菜も食べましょう」
「良きに計らえ。出来るまで、ここで寝ている」
「はい了解」
少女は帆布カバンから手早く食器を取り出して、持参してきた鍋と一緒にテーブルに並べた。
唖然としてるサラたちに気づいた少女は、持参品について説明した。
「あ、これは『改良型鍋料理』というもので、ダークネルブ様への引越しのお祝い品としてお持ちした、私の手作り品です。いまから調理の実演をしますので、ご笑覧ください」
それから少女は鍋の蓋を取り、なぜか、ことさらにきりりとした表情を作ってから、料理の名前を口にした。
「謎肉と根菜のマスタードシードじっくり煮込み、バニール川上流で釣った魔鮭の香草焼き、魔胡桃のクッキー、お肌にいいサラダ。すべて古代ポリグリッド風でよろしく」
少女の言葉が終わるやいなや、鍋から料理が次々と飛び出して、食器に美しく盛り付けられた。
「という感じで、イメージした料理の名を伝えることで、調理機能が発動します。後ほどマニュアルとレシピ集もお渡ししますので、ご活用いただければ幸甚であります」
料理への憧れを胸に秘めていたサラにとって、少女が手作りしたという鍋は、まさに奇跡の品だった。
「ウィステリア嬢、こんな素晴らしいものを、私が頂いてもいいのだろうか」
「貰っていただけると非常に助かるのです。販売目的で量産したのですが、国の許可が降りず、膨大な在庫を抱えておりまして。製作者としての名を伏せて寄贈するのは構わないとのことで、ぜひ贈らせていただきたく…あ、私が作ったというのは、なにとぞ内緒でお願いします」
「分かった。ありがたく使わせていただく」
「ウィステリア家に輿入れしてくださった暁には、鍋料理のさらなる改良品のみならず、フルオート機能を搭載した魔導厨房などもご用意できますので、是非とも前向きにご検討を」
「いや、それは……しかし、フルオート機能の魔導厨房は、ぜひ一度見学してみたいような……実は、料理を習いたいと思っていたのだ」
「では、近日中に魔導厨房のモデルルームをご用意して、料理教室を開催いたしますので、泊まりがけで我が家にお越しください。輿入れの件はひとまず置いて、まずは家族ぐるみのお友だちからということで、いかがでしょう」
お友だちからという言葉に、サラの心はふわりと浮き立った。婚姻の話には現実味が感じられず、困惑しかないけれども、目の前の少女は、サラにとって好ましい存在に思えたのだ。
「あなたとは、ゆっくり話してみたいと思っていたから、願ってもないことだが、いいのか?」
サラの言葉に、少女もほんのりと浮き立つような声で返事をした。
「もちろんです。輿入れの有無にかかわらず、ウィステリア家一同、友人として、サラ・ダークネルブ様を心から歓迎いたします。なんでしたら、有耶無耶のうちに、ウィステリア家の人となっていただいても一向に構いませんけれども、決してそこを狙ってのお誘いではないと、我が下心にかけて誓いますので、どうか安心してご滞在ください」
「ありがとう。楽しみだな」
サラと求婚相手との仲が急速に接近していくのを、どことなく微妙な気持ちで見ていたヒギンズだったが、それよりも少女の話に強い引っかかりを感じていた。
「あー、サラ、ウィステリア嬢、ひとまず話を戻そうか。イナンナ・リンデン殿を呼び出す前に、もう少し確認したいことがある」
「すまない教授。鍋料理の素晴らしさに、つい夢中になってしまった」
「私のほうこそ、失礼いたしました。物作りの話となると、どうしても熱が入っていまい…」
話の主導権を取り戻したヒギンズは、引っ掛かりを覚えた点について、少女に質問した。
「ウィステリア嬢のお国というと、魔具開発の先進国として知られているアガトラム王国だったな。その鍋は優れた輸出品になり得ると思うのだが、許可が降りない理由は、聞いているのか?」
「はい、ええと、鍋料理自体に問題はないのですが、これを世に出すと、製作者の私に問題が生じかねないということで、現在許可保留となっています」
サラは、少女の言葉に、我が身の境遇と似たものを感じ取った。
「もしかして、ウィステリア嬢が家ごと隠蔽しているのは、あなたの能力を狙う者たちから、身を守るためだったのだろうか」
多弁ではあるものの、表情豊かとは言い難い少女の顔に、微かな苦悩の色が浮かんだ。
「実は、そうでした。幼少期から、脅迫・誘拐・強盗・盗聴・結婚詐欺などなど、各種の襲撃に晒される生活ではありましたが、最近になって、守るべき大切な家族が増えまして。私一人ならともかくも、このままでは皆が安心して暮らせないということで、一時的にあの土地に身を隠すことになった次第ですが、移転後に、予想だにしていなかった珍事難事が出来しまして…」
そこまでの話を聞いて、ヒギンズは少女の事情を概ね理解した。
「ああ、なるほど。その珍事難事が、昨晩の騒ぎや、ダークネルブ家との縁談話につながるというわけか」
+-+-+-+-+-+-+-+-
女皇帝
「ふわあ、よく寝た」
志斐嫗
「ようやくお目覚めですか、姫様」
女皇帝
「ん、志斐か。サラのところの尻は片付いたか?」
志斐嫗
「尻のことは存じませんが、あの巫女殿のところに、妻問いする者が来ておりますよ」
女皇帝
「なにぃ!? どこの者だ!」
志斐嫗
「ご隣人だそうですよ」
女皇帝
「まったく、ヒギンズは何をしておるのだ。いつまでも、もだもだしおってからに…とっとと関係を深めぬと、まとまるものも、バラけるではないか」
志斐嫗
「まあまあ姫様、落ち着かれませ。あちらとこちらでは、時の流れ具合も違っておりますし、もだもだして見えることもありましょうよ」
女皇帝
「まあ考えてみれば、サラの相手が朴念仁のヒギンズでなくても構わんのだよな。妻問いに来たというのは、どんな者なのだ?」
志斐嫗
「私の見ましたところでは、地位、財力、能力など、あのヒギンズ卿とやらに勝るとも劣らぬお相手のようですよ」
女皇帝
「ほほう。悪くないのう」
志斐嫗
「ただ、年下の少女でして」
女皇帝
「は?」
志斐嫗
「まあ、なるようになるのではないかと」
女皇帝
「…なるようになるのか、それは?」
志斐嫗
「まずはお友だちから、だそうですよ」
女皇帝
「はあ……なにやら疲れた。もう少し寝る」
+-+-+-+-+-+-+-+-
*女皇帝……持統天皇。不貞寝がちなのは、短期間で現世に何度も行ったために、疲労が溜まっているからでもあるようだ。
*志斐嫗……天皇に仕える老婦人。
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その名を聞いて、サラが身を固くしたのを、ヒギンズは見逃さなかった。
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「ということは、少なく見積もっても二千歳は超えているな。人間だとすれば、あり得ないほどの長命だが、そうではないのだろう?」
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「冥府の神のような存在なのか。しかしウィステリア嬢は、昨日会ったのだろう?」
「はい、道で拾って持ち帰りまして」
「道で拾った?」
ヒギンズが怪訝な顔で聞き返すと、少女は「ちょっとお待ちを」と言って、持ってきていた帆布カバンの口を開け、
「あのーすみません、出てきてもらってもいいですか?」
と声をかけた。すると中から、眠そうな声が聞こえてきた。
「…食事があるなら、出てもよい」
「ご注文は?」
「よく煮込んだ肉と、香ばしい焼き魚、あと、焼き菓子も」
「野菜も食べましょう」
「良きに計らえ。出来るまで、ここで寝ている」
「はい了解」
少女は帆布カバンから手早く食器を取り出して、持参してきた鍋と一緒にテーブルに並べた。
唖然としてるサラたちに気づいた少女は、持参品について説明した。
「あ、これは『改良型鍋料理』というもので、ダークネルブ様への引越しのお祝い品としてお持ちした、私の手作り品です。いまから調理の実演をしますので、ご笑覧ください」
それから少女は鍋の蓋を取り、なぜか、ことさらにきりりとした表情を作ってから、料理の名前を口にした。
「謎肉と根菜のマスタードシードじっくり煮込み、バニール川上流で釣った魔鮭の香草焼き、魔胡桃のクッキー、お肌にいいサラダ。すべて古代ポリグリッド風でよろしく」
少女の言葉が終わるやいなや、鍋から料理が次々と飛び出して、食器に美しく盛り付けられた。
「という感じで、イメージした料理の名を伝えることで、調理機能が発動します。後ほどマニュアルとレシピ集もお渡ししますので、ご活用いただければ幸甚であります」
料理への憧れを胸に秘めていたサラにとって、少女が手作りしたという鍋は、まさに奇跡の品だった。
「ウィステリア嬢、こんな素晴らしいものを、私が頂いてもいいのだろうか」
「貰っていただけると非常に助かるのです。販売目的で量産したのですが、国の許可が降りず、膨大な在庫を抱えておりまして。製作者としての名を伏せて寄贈するのは構わないとのことで、ぜひ贈らせていただきたく…あ、私が作ったというのは、なにとぞ内緒でお願いします」
「分かった。ありがたく使わせていただく」
「ウィステリア家に輿入れしてくださった暁には、鍋料理のさらなる改良品のみならず、フルオート機能を搭載した魔導厨房などもご用意できますので、是非とも前向きにご検討を」
「いや、それは……しかし、フルオート機能の魔導厨房は、ぜひ一度見学してみたいような……実は、料理を習いたいと思っていたのだ」
「では、近日中に魔導厨房のモデルルームをご用意して、料理教室を開催いたしますので、泊まりがけで我が家にお越しください。輿入れの件はひとまず置いて、まずは家族ぐるみのお友だちからということで、いかがでしょう」
お友だちからという言葉に、サラの心はふわりと浮き立った。婚姻の話には現実味が感じられず、困惑しかないけれども、目の前の少女は、サラにとって好ましい存在に思えたのだ。
「あなたとは、ゆっくり話してみたいと思っていたから、願ってもないことだが、いいのか?」
サラの言葉に、少女もほんのりと浮き立つような声で返事をした。
「もちろんです。輿入れの有無にかかわらず、ウィステリア家一同、友人として、サラ・ダークネルブ様を心から歓迎いたします。なんでしたら、有耶無耶のうちに、ウィステリア家の人となっていただいても一向に構いませんけれども、決してそこを狙ってのお誘いではないと、我が下心にかけて誓いますので、どうか安心してご滞在ください」
「ありがとう。楽しみだな」
サラと求婚相手との仲が急速に接近していくのを、どことなく微妙な気持ちで見ていたヒギンズだったが、それよりも少女の話に強い引っかかりを感じていた。
「あー、サラ、ウィステリア嬢、ひとまず話を戻そうか。イナンナ・リンデン殿を呼び出す前に、もう少し確認したいことがある」
「すまない教授。鍋料理の素晴らしさに、つい夢中になってしまった」
「私のほうこそ、失礼いたしました。物作りの話となると、どうしても熱が入っていまい…」
話の主導権を取り戻したヒギンズは、引っ掛かりを覚えた点について、少女に質問した。
「ウィステリア嬢のお国というと、魔具開発の先進国として知られているアガトラム王国だったな。その鍋は優れた輸出品になり得ると思うのだが、許可が降りない理由は、聞いているのか?」
「はい、ええと、鍋料理自体に問題はないのですが、これを世に出すと、製作者の私に問題が生じかねないということで、現在許可保留となっています」
サラは、少女の言葉に、我が身の境遇と似たものを感じ取った。
「もしかして、ウィステリア嬢が家ごと隠蔽しているのは、あなたの能力を狙う者たちから、身を守るためだったのだろうか」
多弁ではあるものの、表情豊かとは言い難い少女の顔に、微かな苦悩の色が浮かんだ。
「実は、そうでした。幼少期から、脅迫・誘拐・強盗・盗聴・結婚詐欺などなど、各種の襲撃に晒される生活ではありましたが、最近になって、守るべき大切な家族が増えまして。私一人ならともかくも、このままでは皆が安心して暮らせないということで、一時的にあの土地に身を隠すことになった次第ですが、移転後に、予想だにしていなかった珍事難事が出来しまして…」
そこまでの話を聞いて、ヒギンズは少女の事情を概ね理解した。
「ああ、なるほど。その珍事難事が、昨晩の騒ぎや、ダークネルブ家との縁談話につながるというわけか」
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「ん、志斐か。サラのところの尻は片付いたか?」
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「尻のことは存じませんが、あの巫女殿のところに、妻問いする者が来ておりますよ」
女皇帝
「なにぃ!? どこの者だ!」
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女皇帝
「まったく、ヒギンズは何をしておるのだ。いつまでも、もだもだしおってからに…とっとと関係を深めぬと、まとまるものも、バラけるではないか」
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「まあまあ姫様、落ち着かれませ。あちらとこちらでは、時の流れ具合も違っておりますし、もだもだして見えることもありましょうよ」
女皇帝
「まあ考えてみれば、サラの相手が朴念仁のヒギンズでなくても構わんのだよな。妻問いに来たというのは、どんな者なのだ?」
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女皇帝
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志斐嫗
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「は?」
志斐嫗
「まあ、なるようになるのではないかと」
女皇帝
「…なるようになるのか、それは?」
志斐嫗
「まずはお友だちから、だそうですよ」
女皇帝
「はあ……なにやら疲れた。もう少し寝る」
+-+-+-+-+-+-+-+-
*女皇帝……持統天皇。不貞寝がちなのは、短期間で現世に何度も行ったために、疲労が溜まっているからでもあるようだ。
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