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絶死名物
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ゴドーさんがアセンブラに対する憎しみをぶちまけた後、会議は思った以上に白熱した。
いろいろと意見が出され、まとまるころにはすっかり日が落ちていた。
さすがに疲れたけど、なんだか達成感がある。
大まかに決まったのは以下だ。
・オボロ傭兵団設立
これ関係が一番話したな。大事なところだからね。
神兵隊は僕の「対外性を重視する」という意見で却下して「傭兵団」という呼称に落ち着いた。それならタネズ傭兵団にしよう、とフェイさんが言い出したが丁重に断った。めっちゃ弱そうだよその傭兵団。ちなみに僕は傭兵団の設立も渋っていたんだけど、「ケイ様はもちろん、カリン様の評判もすさまじく、スラム住民の間では聖女と言われている」と言う言葉を受けて、GOサインを出した。僕はまだしもカリンまで崇められるとは思っていなかった。考えてみればジオス教、最後の司祭みたいだし、使徒の僕と仲良くしているし、可愛いし。聖女と言われてもおかしくない。つまりアセンブラに狙われてもおかしくない。ということで、カリンの身を守るためにも、精鋭の護衛に加えて、数を揃えて隙を無くすことにした。傭兵団の運営資金は今のところ僕のポケットマネーだけど、ゆくゆくは自分たちの腕で、傭兵団の名の通り、腕っぷしで食べていけるようになって欲しい。諜報部隊も統合されるみたいだし、また人材確保しに行かないとな。人材の方向性としては何だろう……。組織作りが上手い、とか? 明日にでもジャンゴさんに訊いてみよう。
・ゴドーさんに傭兵団の武器防具発注。右腕用の防具も。
傭兵団設立にあたって武器防具が必要だろう、と言うことでゴドーさんに発注した。さすがにオーダーメイドは無理なので数打ち品でもいいから、仕入れるように頼んだ。その代わりジオス教徒のシンボルでもある「Λ」のマークを彫ってもらうように頼んだ。トレードマークがあると一致団結できる……よね? 目指すのは社畜的思考統制ではなく、スポーツチーム的士気向上だ。簡易的でいいから右腕用の防具も頼んだ。いつまでも布巻き付けておくわけにはいかないしね。
・訓練場の設置
空き地で訓練するのもいいんだけど、可能なら訓練に特化した場所が欲しい、という意見を詰めた結果こうなった。ちなみにルーナの意見だ。
孤児院の裏の空き地はスラムが管理しているらしく、開発許可はすんなり降りそうだった。ここに訓練用の器具や備品を置いて、集中的に訓練することによって練度の高い傭兵を育成する。
頼むのはもちろんドルガンさんのところだ。
・亜人ハウス建造のための労働者募集
ドルガンさんの話が出たのでこの話も詰めた。なんだかピラミッド建造するみたいで後ろめたいんだけどね……。
スラムから肉体労働者を募るらしい。傭兵団に人材が流れないか心配だったけど、フェイさん曰く「ケイ様の起こした奇跡以来、身体が健康になって元気を持て余すものが多いので、ちょうどよろしいかと」とのことだった。おじいちゃんも元気そうだったからな。スラムで生き延びてきた人たちだし、タフそうではある。ちなみにドルガンさんが言っていたらしいけど「きちんと経験積めば大工として正規雇用することも考えている」んだってさ。スラムの人たちは基本日雇いの仕事しかあり付けないみたいだから、これはかなり魅力的な提案です、とフェイさんが嬉しそうに言っていた。
・ゴドーさんの奥さんの治療
あの話を聞いて何もしないやつなんていないだろ。ということで、浄火もとい治療を買って出た。最初ゴドーさんはけっこう渋った。そう言うつもりで話したんじゃねえ、と拒否される。もしかしたら奥さんの姿を見せたくないのかもしれない。それでも根気強く説得したら最終的に折れてくれた。余計なお世話なのかもしれないけど、ゴドーさんにはお世話になっているし、それに家族は笑顔で一緒の方がいい。まだ会えるならなおさらだ。明日にでも来てくれ、と顔をしかめてゴドーさんは孤児院を去った。少しだけ彼の背中が小さく見えた。でも温かみがある。父親の背中ってああいうものなのかな。僕の親はどうだったっけな……。いや、これを考えるのは止めよう。
・ベステルタ修業のため護衛をサンドリアと交代
孤児院関連の話では無いけどね。
アセンブラの因子との一件で、彼女にも思うところがあったらしい。「もっと強くなりたいの」と真剣なまなざしのベステルタはどこまでも美しくぞっとするような気配をまとわせていた。ていうか君がこれ以上強くなったら、どうなるんだろうね。修業内容は、なんとフェイさんに拳法を教わるらしい。これにはかなり驚いた。まさか誇り高い亜人の彼女がジオス教徒とは言え、人間のフェイさんに技を習うとは思わなかった。あの一件はかなり彼女に影響を与えたようだ。フェイさんに打診したら感極まって泣いていた。もちろんOKだって。技を身に着けた獣がどうなるか、正直気になるところではある。ちなみにその成果は絶死の森で試すとのこと。先輩狩りが加速するな。先輩たちに拳法教えないとフェアじゃない気がする。
あらかた話し尽くした後、誰かのお腹の音が鳴った。小さくて可愛らしい音だったけど、しっかり聞こえた。音の方向からして、たぶん……ルーナだな。無表情を貫いているけど、微妙に尻尾が揺れている。ここは大人の対応だ。見なかったことにしよう。彼女も日中は護衛や訓練相手で体力使っただろうしね。精を付けなきゃ。ぐへへ。
……
テーブルに所狭しに並んだ料理たち。
みんな談笑しながら美味しそうに食べている。
こうやって見ると壮観だな。
「使徒様。このような晩餐にお招きいただき光栄の極みでございます」
「むぐ、むぐぐ。うう、うめえよぉうめえよぉ。なんだこの肉食うたびに力が溢れやがる……」
フェイさんは神妙な顔でお礼を言い、パウロさんは涙を流しながらがっついている。いやまぁ、嬉しいならいいんだけどさ。
晩御飯はせっかくだからフェイさんとパウロを誘った。彼らは信徒だし、フェイさんにはカリンがお世話になっている。パウロも今後各方面で忙しくなりそうだし、晩御飯くらい御馳走しなくちゃ。久しぶりに厨房に立って、僕メインで料理を作った。助手はカリンとシルビア。賑やかしがベステルタとプテュエラだ。シルビアも少しずつ料理の腕が上がっていて嬉しくなった。野菜切るくらいしかできないけど、楽しそうにしているから良し。
絶死の森で僕が作り出した絶死名物の数々をご堪能あれ。絶死名物って意味わかんないな。
「使徒様、この料理はなんでしょうか。さっぱりしているのに肉の味が濃い……。かかっているタレも絶品です」
「それはダンプボアの冷しゃぶだね。タレはごまだれだよ。美味しいよね」
「だ、旦那。この尋常ではなく美味い煮込み料理はなんですかい? いくらでも食えちまう!」
「ありがとう。それはフレイムラグーだね。カリンの味付けをベースに僕がアレンジしたんだ」
うふふ。やっぱり料理を美味しそうに食べてくれるのは嬉しいな。
「ケイ様ケイ様。この真っ赤なお魚料理。辛みと芳醇な香りが素晴らしいです。わたくし、大好きです」
「あっ、ほんとだ。カリっとしているのに中身ふわふわだ」
「ああ、マサラフライだね。僕も好きなんだ」
「今度教えてくださいますか?」
「あ、私も知りたいな」
カリンとシルビアにお願いされてしまった。シルビアはともかく、カリンにお願いされたら仕方ないな。もちろんレシピは公開する。カリンはスパイシーな味付けが好きみたいだから楽しみだ。シルビアに区切りが付いたら香辛料を買い足してもらおう。
「師匠の料理美味しいです! ひぃん!」
「アニキさすがだぜ!」
「それは認めます」
子供たちもバクバク食べている。どんどん食べて大きくなってくれ。ていうかちょっと背が伸びたんじゃないかな。獣人の成長速度は凄いな。
「絶死の森料理をデイライトで食べると不思議な感じするわね」
「ああ、なんかこうむずがゆいな。悪い気分じゃないが」
ベステルタやプテュエラもたくさん食べている。そして僕の料理を絶死の森料理と言ってくれたのは、ものすごく嬉しい。二人にとっては森が故郷のようなものだろうしね。
「おひいでふぅおいひぃでふぅ」
マイアがあれもこれも口に詰め込んで幸せそうだ。そしてミルクタンクもゆっさゆさ。明らかに大きくなっている。これは収穫間近だな。
「……」
ルーナも無言で食べているが尻尾がせわしなく揺れている。
「あ、お魚食べたんだ。ルーナちゃん、こっちも美味しいよお」
「……」
ぎゅう、とマイアの頬を無言でつねるルーナ。
「いはい、いはひ! な、なんでつねるのルーナちゃん」
「……はあ」
ルーナはため息をついてまた食事に戻った。いいぞいいぞ。実に尊い。マイアは距離縮めるのが上手だな。まさかルーナをちゃん付けで呼ぶとは。ルーナは照れたのかな? むほほ。
ひとしきり食べたらみんな満腹になった。
せめて、後片付けを、というフェイさんたちをやんわり断って見送った。たぶん彼には今後ものすごく迷惑かけそうだからな。これくらいはさせて欲しい。明日から忙しくなりそうだからな。
いろいろと意見が出され、まとまるころにはすっかり日が落ちていた。
さすがに疲れたけど、なんだか達成感がある。
大まかに決まったのは以下だ。
・オボロ傭兵団設立
これ関係が一番話したな。大事なところだからね。
神兵隊は僕の「対外性を重視する」という意見で却下して「傭兵団」という呼称に落ち着いた。それならタネズ傭兵団にしよう、とフェイさんが言い出したが丁重に断った。めっちゃ弱そうだよその傭兵団。ちなみに僕は傭兵団の設立も渋っていたんだけど、「ケイ様はもちろん、カリン様の評判もすさまじく、スラム住民の間では聖女と言われている」と言う言葉を受けて、GOサインを出した。僕はまだしもカリンまで崇められるとは思っていなかった。考えてみればジオス教、最後の司祭みたいだし、使徒の僕と仲良くしているし、可愛いし。聖女と言われてもおかしくない。つまりアセンブラに狙われてもおかしくない。ということで、カリンの身を守るためにも、精鋭の護衛に加えて、数を揃えて隙を無くすことにした。傭兵団の運営資金は今のところ僕のポケットマネーだけど、ゆくゆくは自分たちの腕で、傭兵団の名の通り、腕っぷしで食べていけるようになって欲しい。諜報部隊も統合されるみたいだし、また人材確保しに行かないとな。人材の方向性としては何だろう……。組織作りが上手い、とか? 明日にでもジャンゴさんに訊いてみよう。
・ゴドーさんに傭兵団の武器防具発注。右腕用の防具も。
傭兵団設立にあたって武器防具が必要だろう、と言うことでゴドーさんに発注した。さすがにオーダーメイドは無理なので数打ち品でもいいから、仕入れるように頼んだ。その代わりジオス教徒のシンボルでもある「Λ」のマークを彫ってもらうように頼んだ。トレードマークがあると一致団結できる……よね? 目指すのは社畜的思考統制ではなく、スポーツチーム的士気向上だ。簡易的でいいから右腕用の防具も頼んだ。いつまでも布巻き付けておくわけにはいかないしね。
・訓練場の設置
空き地で訓練するのもいいんだけど、可能なら訓練に特化した場所が欲しい、という意見を詰めた結果こうなった。ちなみにルーナの意見だ。
孤児院の裏の空き地はスラムが管理しているらしく、開発許可はすんなり降りそうだった。ここに訓練用の器具や備品を置いて、集中的に訓練することによって練度の高い傭兵を育成する。
頼むのはもちろんドルガンさんのところだ。
・亜人ハウス建造のための労働者募集
ドルガンさんの話が出たのでこの話も詰めた。なんだかピラミッド建造するみたいで後ろめたいんだけどね……。
スラムから肉体労働者を募るらしい。傭兵団に人材が流れないか心配だったけど、フェイさん曰く「ケイ様の起こした奇跡以来、身体が健康になって元気を持て余すものが多いので、ちょうどよろしいかと」とのことだった。おじいちゃんも元気そうだったからな。スラムで生き延びてきた人たちだし、タフそうではある。ちなみにドルガンさんが言っていたらしいけど「きちんと経験積めば大工として正規雇用することも考えている」んだってさ。スラムの人たちは基本日雇いの仕事しかあり付けないみたいだから、これはかなり魅力的な提案です、とフェイさんが嬉しそうに言っていた。
・ゴドーさんの奥さんの治療
あの話を聞いて何もしないやつなんていないだろ。ということで、浄火もとい治療を買って出た。最初ゴドーさんはけっこう渋った。そう言うつもりで話したんじゃねえ、と拒否される。もしかしたら奥さんの姿を見せたくないのかもしれない。それでも根気強く説得したら最終的に折れてくれた。余計なお世話なのかもしれないけど、ゴドーさんにはお世話になっているし、それに家族は笑顔で一緒の方がいい。まだ会えるならなおさらだ。明日にでも来てくれ、と顔をしかめてゴドーさんは孤児院を去った。少しだけ彼の背中が小さく見えた。でも温かみがある。父親の背中ってああいうものなのかな。僕の親はどうだったっけな……。いや、これを考えるのは止めよう。
・ベステルタ修業のため護衛をサンドリアと交代
孤児院関連の話では無いけどね。
アセンブラの因子との一件で、彼女にも思うところがあったらしい。「もっと強くなりたいの」と真剣なまなざしのベステルタはどこまでも美しくぞっとするような気配をまとわせていた。ていうか君がこれ以上強くなったら、どうなるんだろうね。修業内容は、なんとフェイさんに拳法を教わるらしい。これにはかなり驚いた。まさか誇り高い亜人の彼女がジオス教徒とは言え、人間のフェイさんに技を習うとは思わなかった。あの一件はかなり彼女に影響を与えたようだ。フェイさんに打診したら感極まって泣いていた。もちろんOKだって。技を身に着けた獣がどうなるか、正直気になるところではある。ちなみにその成果は絶死の森で試すとのこと。先輩狩りが加速するな。先輩たちに拳法教えないとフェアじゃない気がする。
あらかた話し尽くした後、誰かのお腹の音が鳴った。小さくて可愛らしい音だったけど、しっかり聞こえた。音の方向からして、たぶん……ルーナだな。無表情を貫いているけど、微妙に尻尾が揺れている。ここは大人の対応だ。見なかったことにしよう。彼女も日中は護衛や訓練相手で体力使っただろうしね。精を付けなきゃ。ぐへへ。
……
テーブルに所狭しに並んだ料理たち。
みんな談笑しながら美味しそうに食べている。
こうやって見ると壮観だな。
「使徒様。このような晩餐にお招きいただき光栄の極みでございます」
「むぐ、むぐぐ。うう、うめえよぉうめえよぉ。なんだこの肉食うたびに力が溢れやがる……」
フェイさんは神妙な顔でお礼を言い、パウロさんは涙を流しながらがっついている。いやまぁ、嬉しいならいいんだけどさ。
晩御飯はせっかくだからフェイさんとパウロを誘った。彼らは信徒だし、フェイさんにはカリンがお世話になっている。パウロも今後各方面で忙しくなりそうだし、晩御飯くらい御馳走しなくちゃ。久しぶりに厨房に立って、僕メインで料理を作った。助手はカリンとシルビア。賑やかしがベステルタとプテュエラだ。シルビアも少しずつ料理の腕が上がっていて嬉しくなった。野菜切るくらいしかできないけど、楽しそうにしているから良し。
絶死の森で僕が作り出した絶死名物の数々をご堪能あれ。絶死名物って意味わかんないな。
「使徒様、この料理はなんでしょうか。さっぱりしているのに肉の味が濃い……。かかっているタレも絶品です」
「それはダンプボアの冷しゃぶだね。タレはごまだれだよ。美味しいよね」
「だ、旦那。この尋常ではなく美味い煮込み料理はなんですかい? いくらでも食えちまう!」
「ありがとう。それはフレイムラグーだね。カリンの味付けをベースに僕がアレンジしたんだ」
うふふ。やっぱり料理を美味しそうに食べてくれるのは嬉しいな。
「ケイ様ケイ様。この真っ赤なお魚料理。辛みと芳醇な香りが素晴らしいです。わたくし、大好きです」
「あっ、ほんとだ。カリっとしているのに中身ふわふわだ」
「ああ、マサラフライだね。僕も好きなんだ」
「今度教えてくださいますか?」
「あ、私も知りたいな」
カリンとシルビアにお願いされてしまった。シルビアはともかく、カリンにお願いされたら仕方ないな。もちろんレシピは公開する。カリンはスパイシーな味付けが好きみたいだから楽しみだ。シルビアに区切りが付いたら香辛料を買い足してもらおう。
「師匠の料理美味しいです! ひぃん!」
「アニキさすがだぜ!」
「それは認めます」
子供たちもバクバク食べている。どんどん食べて大きくなってくれ。ていうかちょっと背が伸びたんじゃないかな。獣人の成長速度は凄いな。
「絶死の森料理をデイライトで食べると不思議な感じするわね」
「ああ、なんかこうむずがゆいな。悪い気分じゃないが」
ベステルタやプテュエラもたくさん食べている。そして僕の料理を絶死の森料理と言ってくれたのは、ものすごく嬉しい。二人にとっては森が故郷のようなものだろうしね。
「おひいでふぅおいひぃでふぅ」
マイアがあれもこれも口に詰め込んで幸せそうだ。そしてミルクタンクもゆっさゆさ。明らかに大きくなっている。これは収穫間近だな。
「……」
ルーナも無言で食べているが尻尾がせわしなく揺れている。
「あ、お魚食べたんだ。ルーナちゃん、こっちも美味しいよお」
「……」
ぎゅう、とマイアの頬を無言でつねるルーナ。
「いはい、いはひ! な、なんでつねるのルーナちゃん」
「……はあ」
ルーナはため息をついてまた食事に戻った。いいぞいいぞ。実に尊い。マイアは距離縮めるのが上手だな。まさかルーナをちゃん付けで呼ぶとは。ルーナは照れたのかな? むほほ。
ひとしきり食べたらみんな満腹になった。
せめて、後片付けを、というフェイさんたちをやんわり断って見送った。たぶん彼には今後ものすごく迷惑かけそうだからな。これくらいはさせて欲しい。明日から忙しくなりそうだからな。
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