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借金返済
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思いがけず異世界初実戦(対人)に遭遇したよ。エンカウントバトルってやつだ。そこそこやれたと思うけど、最後は傷心ベステルタのおもむろスパルタキックで決着がついた。ちなみにプテュエラには上空で待機してもらっている。ただ気絶したヒャッハー手下二人を抱えているんだよね。解放するタイミング失っちゃったな……。
狐目のフェイさん? が話を聞いてくれることになったので後を付いていったらボロボロの店に案内された。他の建物より大きいが、あばら家を少し綺麗にしたくらいの店だ。ちょっとわくわくしてしまう。
店内はぼろぼろの酒場で、初老の一人マスターがグラスを磨いていた。
「マスター、奥使います」
「ああ……」
フェイさんが目配せするとマスターは奥の閉まっていたドアを開けてくれた。
うおぉーっ、ギャング映画とかにありそうなやり取りー!
真顔で興奮しながら後を付いていく。その間も脳内チャンネルでベステルタにフォローをしておくことを欠かさない。
『じゃあわたしを嫌いな訳じゃないのかしら……?』
彼女はしゅんと俯いて元気無さそうにしている。筋肉にもハリが無い。かわいそうに。ぺろぺろしたい。
『そうだよ。ちょっと勘違いしただけだよ。これから勘違いを解いていくから、ね? 大丈夫大丈夫』
『うう、お願いするわね』
これは責任重大だな。普段は彼女の力に頼りきりだし。ここらで役に立つところを見せないと。
…………
「なるほど。つまりパウロが善意から孤児院の子供を『もっと美味しいご飯を食べさせる』と説得していたのが、さらっているように見えて、あなた方はそれを制圧したと」
「そういうことになります」
奥の部屋に通され、たくさんの怖い顔の手下たちが僕を睨みつける中、お互いの話を確認し合う。フェイさんは眉間を指でつまみ、溜息を吐いた。
「パウロは人相と話し方に問題がありますが、そこで話し合おうとは思わなかったのですか?」
それはそうなんだけど、第一発見者は言葉の分からないプテュエラだからな。しかも姿を見られないようにしているし。うーん、彼女の言葉を信じてバイアスかかってたな。ミスった。
「パウロさんを制圧した者は言葉が分からなかったもので」
「……ああ、なるほど。ただ、それでも問答無用で制圧と言うのは如何なものでしょうか」
フェイさんが咎めてくる。でも、こっちにも言いたいことはあるぞ。そもそもヒャッハーパウロは何がしたかったんだよ。
「彼は僕が初めて会った時、孤児院の女性を手籠めにしようとしていました。そんな人に話し合いをしようとは思えませんでしたね」
あの時パウロはカリンさんに身体要求してたぞ。そんなやつやばいだろ。話し合いの余地なしって思うに決まっている。
「だそうですが?」
フェイさんの鋭いまなざしにたじろいだヒャッハーおじさんことパウロは、もごもごと白状する。
「そ、その、その方が女も変に俺に入れ込まなくて済むかと思いやして……」
……なんだそりゃ。
話を聞いてみると、このヒャッハーパウロは悪者を装って行き詰った女性と子供を助けている善人オブ善人、小さなヒーローだということが分かった。ベステルタを叩いた子供たちも彼に助けられているし、さらおうとしたカリンも何とか助けようとしていたらしい。あえて悪者ムーブするのは変に入れ込まないようにするため。つまり完全に人助けだ。
思わず天を仰ぐ。
こんなの初見殺しだ。ふざけんなよ、うちのベステルタが傷付いたじゃないか。もっと分かりやすくやれよ。僕は絶対に譲らないからな。謝るところは謝るけど。
「パウロ、貴方の行いはこのスラムでは尊く、かけがえのないものです。しかし、時と場所を選びなさい。そちらの獣人殿はたいそう傷付かれていました。変な芝居はいいから今度は堂々と助けなさい」
「は、はい。申し訳ありませんでした」
パウロはしなびたモヒカンを垂らして謝った。
「分かりました。でも、さっきの子供たちにも必ず説明しておいてくださいね。また彼らがベステルタを叩きだしたら斧で潰しますからね」
「も、もちろんでさあ」
パウロは少し上ずった声で返事した。うーん、でもこれじゃベステルタの名誉回復にはまだ遠い気がするな。
「それで、そもそも貴方たちは何しに来られたのですか? 借金がどうとか言っていましたが」
そうそう、それをさっさと終わらせに来たんだよ。だいぶ回り道をしたな。
「おっしゃる通り、借金を返しに来たんですよ。リッカリンデン孤児院をご存じですね? 僕はそこの関係者で返済に来ました。金貨二百枚です。どうぞ」
僕が鞄からお金を取り出して並べると、周りの手下がざわめいた。
「す、すげえ。こんなにあったらエール飲み放題だな」
「馬鹿野郎子供たちに飯食わせるのが先だ」
「女たちにも不自由させているからな……」
ヒャッハーたちが見かけとは正反対なことを言っている。素晴らしいけど、もっとまともな恰好してくれよ。
「そうでしたか。これは先代オボロ代表とリッカリンデン代表の間で行われた貸付ですね。内容を拝見します」
フェイさんは契約書を手に取り内容を確かめていく。この人、少し気品があるんだよな。さっきの拳法もスラムの中で我流として身に着けるにはかなり洗練されているように見えたし。まあいろいろあるんだろうな。
「……確認しました。金貨二百枚の借金、当代オボロ代表フェイ・イェウ、確かに受け取りました」
そう言って契約書に完済のサインをした。よしよし。これでリッカリンデンの借金は完済だな。カリンも喜んでくれるかな。
「いやはや助かります。こちらも余裕がある訳ではないので」
フェイさんはニコニコして細い狐目をさらに細めて言った。手下もよかったよかった、と安心した様子だ。
ふーむ、お金が無いのか。そりゃスラムにお金があったらスラムじゃないよね。それにこの人たちはギャングとかマフィアっていうより自助組織の側面が強そうだ。マフィアなのは見た目だけだな。ヒャッハーたちやパウロも女子供たちのことをかなり気にしていたしな。見た目は別として。
ちょっと詳細訊いてみるか。一応リッカリンデンの近くだし、何が起きているかは把握しておきたい。情報は大事だからな。
「そうなんですね。良ければお話聞かせてくれませんか? 助けになれるかもしれません」
途端にフェイさんの目が鋭くなる。うーん、この人の目つき苦手だ。さっきこの目で飄々とやばい肘打ち放ってきたからなぁ。
「……ふむ。貴方にメリットがあるとは思えませんが」
警戒している様子だ。
「ありますよ。情報収集です。情報料は払います。仕事をして下さるなら依頼料も払いますよ」
「おれたちは殺しはやらねえぞ!」
一人のヒャッハーが叫んだ。周りもそうだそうだと同調する。僕を何だと思っているんだ。そんな風に見えるか?
「そんな依頼はしませんよ。僕も孤児院の子供たちの状況を憂いています。それで、どうですか?」
まあ、これは本当だ。なりゆきだけど。ザルドたちが不幸になる未来は避けたい。カリンにも入れ込んでしまったしな。まったく、自由にやってやるって誓った結果がこれだよ。結局いろいろ付きまとってくるんだよな。別に悪い気分じゃないけどさ。
「……どうやら嘘ではないようですね。いいでしょう。お話しします」
「ぼ、ボス! 部外者ですぜ!」
パウロが驚いたように言った。
「いいのです。いずれにしろこのままではジリ貧だ。今のスラムは金も食料もなく、飢えと病気が蔓延って先がありません。子供のためにと食料を残して餓死する母親、家族のためにと自ら奴隷になる父親、病気の父のためにと危険な仕事に手を出して帰らない子供たち。毎日不幸と死人で溢れかえっています。私たちにはもう選択肢は多く残っていません。部外者だろうと何だろうと頼るしかないのです」
パウロと他ヒャッハーたちは悔しそうに唇を噛む。フェイさんも冷静さを保っているが手を白くなるまで握りしめている。今、改めてこの人見たけど、この人僕より若いかもしれない。その割に顔には疲労の跡が色濃く見える。相当苦労しているのかもしれない。
「それではお話しします。このスラムの現状を」
そう言って語り始めた内容は思った以上に重く、先が暗いものだった。
『なあ、こいつらそこにぶち込んでいいか?』
プテュエラがめんどくさそうに、上空で拘束している手下たちをシュートしようとしていたので慌てて止めた。
狐目のフェイさん? が話を聞いてくれることになったので後を付いていったらボロボロの店に案内された。他の建物より大きいが、あばら家を少し綺麗にしたくらいの店だ。ちょっとわくわくしてしまう。
店内はぼろぼろの酒場で、初老の一人マスターがグラスを磨いていた。
「マスター、奥使います」
「ああ……」
フェイさんが目配せするとマスターは奥の閉まっていたドアを開けてくれた。
うおぉーっ、ギャング映画とかにありそうなやり取りー!
真顔で興奮しながら後を付いていく。その間も脳内チャンネルでベステルタにフォローをしておくことを欠かさない。
『じゃあわたしを嫌いな訳じゃないのかしら……?』
彼女はしゅんと俯いて元気無さそうにしている。筋肉にもハリが無い。かわいそうに。ぺろぺろしたい。
『そうだよ。ちょっと勘違いしただけだよ。これから勘違いを解いていくから、ね? 大丈夫大丈夫』
『うう、お願いするわね』
これは責任重大だな。普段は彼女の力に頼りきりだし。ここらで役に立つところを見せないと。
…………
「なるほど。つまりパウロが善意から孤児院の子供を『もっと美味しいご飯を食べさせる』と説得していたのが、さらっているように見えて、あなた方はそれを制圧したと」
「そういうことになります」
奥の部屋に通され、たくさんの怖い顔の手下たちが僕を睨みつける中、お互いの話を確認し合う。フェイさんは眉間を指でつまみ、溜息を吐いた。
「パウロは人相と話し方に問題がありますが、そこで話し合おうとは思わなかったのですか?」
それはそうなんだけど、第一発見者は言葉の分からないプテュエラだからな。しかも姿を見られないようにしているし。うーん、彼女の言葉を信じてバイアスかかってたな。ミスった。
「パウロさんを制圧した者は言葉が分からなかったもので」
「……ああ、なるほど。ただ、それでも問答無用で制圧と言うのは如何なものでしょうか」
フェイさんが咎めてくる。でも、こっちにも言いたいことはあるぞ。そもそもヒャッハーパウロは何がしたかったんだよ。
「彼は僕が初めて会った時、孤児院の女性を手籠めにしようとしていました。そんな人に話し合いをしようとは思えませんでしたね」
あの時パウロはカリンさんに身体要求してたぞ。そんなやつやばいだろ。話し合いの余地なしって思うに決まっている。
「だそうですが?」
フェイさんの鋭いまなざしにたじろいだヒャッハーおじさんことパウロは、もごもごと白状する。
「そ、その、その方が女も変に俺に入れ込まなくて済むかと思いやして……」
……なんだそりゃ。
話を聞いてみると、このヒャッハーパウロは悪者を装って行き詰った女性と子供を助けている善人オブ善人、小さなヒーローだということが分かった。ベステルタを叩いた子供たちも彼に助けられているし、さらおうとしたカリンも何とか助けようとしていたらしい。あえて悪者ムーブするのは変に入れ込まないようにするため。つまり完全に人助けだ。
思わず天を仰ぐ。
こんなの初見殺しだ。ふざけんなよ、うちのベステルタが傷付いたじゃないか。もっと分かりやすくやれよ。僕は絶対に譲らないからな。謝るところは謝るけど。
「パウロ、貴方の行いはこのスラムでは尊く、かけがえのないものです。しかし、時と場所を選びなさい。そちらの獣人殿はたいそう傷付かれていました。変な芝居はいいから今度は堂々と助けなさい」
「は、はい。申し訳ありませんでした」
パウロはしなびたモヒカンを垂らして謝った。
「分かりました。でも、さっきの子供たちにも必ず説明しておいてくださいね。また彼らがベステルタを叩きだしたら斧で潰しますからね」
「も、もちろんでさあ」
パウロは少し上ずった声で返事した。うーん、でもこれじゃベステルタの名誉回復にはまだ遠い気がするな。
「それで、そもそも貴方たちは何しに来られたのですか? 借金がどうとか言っていましたが」
そうそう、それをさっさと終わらせに来たんだよ。だいぶ回り道をしたな。
「おっしゃる通り、借金を返しに来たんですよ。リッカリンデン孤児院をご存じですね? 僕はそこの関係者で返済に来ました。金貨二百枚です。どうぞ」
僕が鞄からお金を取り出して並べると、周りの手下がざわめいた。
「す、すげえ。こんなにあったらエール飲み放題だな」
「馬鹿野郎子供たちに飯食わせるのが先だ」
「女たちにも不自由させているからな……」
ヒャッハーたちが見かけとは正反対なことを言っている。素晴らしいけど、もっとまともな恰好してくれよ。
「そうでしたか。これは先代オボロ代表とリッカリンデン代表の間で行われた貸付ですね。内容を拝見します」
フェイさんは契約書を手に取り内容を確かめていく。この人、少し気品があるんだよな。さっきの拳法もスラムの中で我流として身に着けるにはかなり洗練されているように見えたし。まあいろいろあるんだろうな。
「……確認しました。金貨二百枚の借金、当代オボロ代表フェイ・イェウ、確かに受け取りました」
そう言って契約書に完済のサインをした。よしよし。これでリッカリンデンの借金は完済だな。カリンも喜んでくれるかな。
「いやはや助かります。こちらも余裕がある訳ではないので」
フェイさんはニコニコして細い狐目をさらに細めて言った。手下もよかったよかった、と安心した様子だ。
ふーむ、お金が無いのか。そりゃスラムにお金があったらスラムじゃないよね。それにこの人たちはギャングとかマフィアっていうより自助組織の側面が強そうだ。マフィアなのは見た目だけだな。ヒャッハーたちやパウロも女子供たちのことをかなり気にしていたしな。見た目は別として。
ちょっと詳細訊いてみるか。一応リッカリンデンの近くだし、何が起きているかは把握しておきたい。情報は大事だからな。
「そうなんですね。良ければお話聞かせてくれませんか? 助けになれるかもしれません」
途端にフェイさんの目が鋭くなる。うーん、この人の目つき苦手だ。さっきこの目で飄々とやばい肘打ち放ってきたからなぁ。
「……ふむ。貴方にメリットがあるとは思えませんが」
警戒している様子だ。
「ありますよ。情報収集です。情報料は払います。仕事をして下さるなら依頼料も払いますよ」
「おれたちは殺しはやらねえぞ!」
一人のヒャッハーが叫んだ。周りもそうだそうだと同調する。僕を何だと思っているんだ。そんな風に見えるか?
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まあ、これは本当だ。なりゆきだけど。ザルドたちが不幸になる未来は避けたい。カリンにも入れ込んでしまったしな。まったく、自由にやってやるって誓った結果がこれだよ。結局いろいろ付きまとってくるんだよな。別に悪い気分じゃないけどさ。
「……どうやら嘘ではないようですね。いいでしょう。お話しします」
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パウロが驚いたように言った。
「いいのです。いずれにしろこのままではジリ貧だ。今のスラムは金も食料もなく、飢えと病気が蔓延って先がありません。子供のためにと食料を残して餓死する母親、家族のためにと自ら奴隷になる父親、病気の父のためにと危険な仕事に手を出して帰らない子供たち。毎日不幸と死人で溢れかえっています。私たちにはもう選択肢は多く残っていません。部外者だろうと何だろうと頼るしかないのです」
パウロと他ヒャッハーたちは悔しそうに唇を噛む。フェイさんも冷静さを保っているが手を白くなるまで握りしめている。今、改めてこの人見たけど、この人僕より若いかもしれない。その割に顔には疲労の跡が色濃く見える。相当苦労しているのかもしれない。
「それではお話しします。このスラムの現状を」
そう言って語り始めた内容は思った以上に重く、先が暗いものだった。
『なあ、こいつらそこにぶち込んでいいか?』
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◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
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