77 / 153
絶死の森の良心
しおりを挟む
明日デイライトに出発だ、と意気込んでいたら家の設計どうするか考えていなかったよ。議論は白熱しシュレアが絶死の森の樹木を使ったらどうかって提案してきた。どういうことだろう。
「森の木材で家を作る? それが解決案なのか? 単なる素材提供にしか聞こえないが」
プテュエラが代弁してくれた。僕にもそう聞こえる。
「そんな訳ないでしょう。シュレアと絶死の森の樹木が心を通わせられることは知っていますよね? 彼らに頼んで家の素材を分けてもらい、後から家に根付いてもらいます」
さらっと樹木たちを彼らって言ってたけど性別って全員同じなのかな。いや、今はそれよりもシュレアの話に集中しよう。なんだか光が見えてきたぞ。
「根付くっていうのはどういうこと?」
「そのままの意味ですね。家自体に根を張り一体化するという形です。その役目はリンカが適任でしょう」
リンカの中に住む……。なんだか想像がつかないけどすごそう。
「うーむ、つまり意志のある家ってことか?」
「そういうことです。ケイの気にする汚れはリンカにお願いして吸収してもらうか排出してもらえば問題ないかと」
なんだそれ。便利すぎる。全自動お掃除機能付きの家ってことか。
「他にも物を取るくらいの簡単な事なら最初からできます。そもそもリンカの知能が高いですからね。他の樹木たちの素材で接ぎ木すればもっと力を振るえるはずです。教えれば学習しますからもっと複雑なことができるようになりますよ」
物を取るってことはにょきにょき枝が生えてきてロボットアームみたいに手伝ってくれるようなイメージかな。だとしたら素晴らしくない?
「そう言えば、他の樹木たちって言ったけど、リンカ以外の樹木たちも意思表示してくるってことかな。何かほかの樹木たちに利点はあるの?」
「他の樹木たちは力をリンカに素材を与えるだけです。意思表示は特にありません。利点ですか。ふむ、何といえばいいのでしょうか。リンカはまだ幼いですが彼らから接ぎ木してもらうことにより大きな力を扱えるようになります。他の樹木たちは自分の接ぎ木から苦労せず魔力を定期的に摂取できるという訳です」
うーん、他の樹木たちが不動産オーナーで、リンカは彼らから土地を借りて商売するって考えれば分かりやすいのかな。なるほどね。僕たちも助かるしウィンウィンの関係だな。
「完璧じゃない。その案でいきましょう」
「ただ、対価としてより高い魔力が必要です。家主が魔力を与え、樹木が助力する。自他共栄です」
なるほど。厳しい絶死の森では特にその考えが大事なんだろうな。となると家主はどうするかだけど。
「家主はもちろんケイで異論無いですよね?」
「無いわ、リンカは彼に懐いているのだし」「無いぞ、私たちの契約者だからな」「そ、その方がうまくまとまると思う」「ねぇぜ。ケイは旦那なんだからな」
やっぱそうなるか。シュレアでも良さそうだけど、それじゃ立場がないよね。少しくらい搾取サーバー以外の役目があってもいい。これからは繁殖サーバー兼家主と言うことで頑張ろう。
「あと未来の亜人王ね」
「ぷふーっ」「い、いきなりやめてください」
ベステルタが茶化してきた。完全に定番化している。くそ、絶対見返してやる。
「僕としても異論はないよ。シュレア、家主になるにあたって必要なことはある?」
にやにやするベステルタたちを無視し平静を保ちつつ言った。
「く、ぷぷっ……。そうですね。魔力が必要なのでもう少しレベルを上げた方がいいでしょう。シュレアたちの相手もする訳ですし」
あー、そうか。魔力が対価なんだもんね。それならたくさん必要か。となると、デイライトに行っている間はダンジョンに潜る必要がありそうだな。僕一人でもいいけど、やっぱり一番人型に近いベステルタには付いてきて欲しいところだ。その方がパーティとして名目が経つし、ソロより不自然じゃないだろう。ああ、パーティ名考えなきゃな。あとはゴドーさんの腕次第だ。
「そうね、わたしもケイにはもう少し強くなって欲しいわ」
「ああ、強い雄の子孫を残し育てるのは亜人の本懐だからな」
「やっぱり旦那だからな。強い方がいろいろ燃えるよな!」
「う、うん。で、でもあたしはそこまで強くなくてもいいよ…? いてくれるだけで……」
皆やっぱり強い方がいいのか。まあそうだよね。僕も日本では貧弱ボディだったし、強くなりたいという気持ちはある。そして曲がりなりにもハーレムになるんだから、最低でも自分の身と子供は守れるようにならないと。ていうかハーレムじゃなくて共有種サーバーって感じだけど。それにしてもサンドリアはいい子だ。頬ずりしよう。
「それにしてもシュレアはやっぱすげえな! 研究狂いなだけあるぜ!」
「……研究狂い?」
あっ、ラミアルカが余計なこと言った。どういうことかシュレアが触手でぐいぐい締め上げて尋問している。彼女が凄いことには同意だけどね。さすが賢樹。賢いぜ。夜は激弱だけど。ちなみに繁り時の手ごわさはベステルタが一番手ごわかったけど、最近そこにラミアルカが食い込んできた。次にプテュエラで、サンドリア。最後にシュレアかな。
「シュレア、それなら早いとこ樹木たちにお願いしたいんだけどいいかな?」
「ええ、シュレアが仲立ちしましょう。この駄蛇を締め上げますので少々お待ちください」
「ぐぇえ、ギブギブ、シュレア締まる締まる」
いつも締める側のラミアルカが締められているのは何か新鮮だなーって見ていた。いやぁ、仲が良くていいな。
…………
……
「ふむ、ではリンカ。シュレアたちの家に根付いてもらえますか?」
(……)
その後僕たちは絶死の森の樹木たちに頼んで素材となる木材を分けてもらった。どうやるんだろうと思っていたら、バキバキ! っと、幹に生えている太い枝を別の枝でむしり取るようにして目の前に積んでくれた。もっとソフトな方法でやってくれてもいいんだけな。何か痛そうに見えちゃうよ。
そんなこと考えていたらものの数分で山のような樹木が集まった。シュレア曰く、「余っている体を有効活用できるから喜んでいる」らしい。そう言ってもらえるのは嬉しいけど、うっかり魔力を吸い尽くされないように注意しなきゃな。リンカの管理能力に期待しよう。木材は片っ端から魔法の鞄に収納した。
「リンカは何て言ってるの?」
「詳しくは分からないけど受け入れてもらえそうだよ」
そのリンカだけど、ちょうどシュレアと契約内容を詰めているところらしい。さっき言ったように商売っぽいしね。契約は大事なんだろう。シュレアはそう言うの気にするからな。僕も賢樹魔法を少し使えるからなんとなく分かるけど詳細はさすがにまだ理解できないからこうやってシュレアに任せている。
「終わりました」
「大丈夫そう?」
ちょっと不安に言ったらシュレアが少しだけ微笑んだ。かわゆ。
「問題ないですよ。もっとケイの役に立ちたいから嬉しい、と喜んでいました。いい子ですね」
いい子過ぎる。何ていい子なの。絶死の森、最大の良心かもしれない。サンドリアもいい子だけど性癖が特殊だからね……。
「契約内容としては家に根付いてシュレアたちの生活を手伝う代わりに、魔力を貰う。素材となった樹木たちへの余剰魔力の提供、その管理をしてもらうことになりました」
おお、ちゃんと話してくれてたのね。他の樹木たちとの仲介もしてくれるみたいだし、ありがたい。リンカの成長が目覚ましいな。
「まあまだ家が出来ていないから先の話なんだけどね」
明日デイライトに行って、そこで見積もりしてどのくらいかかるかって感じだからね。職人も探さないといけないし。うーん、シルビアとカリンなら分かるかな。それとも商業ギルドに訊こうか。どうしたもんか。
「それは仕方ねぇな。オレはよくわからねーけど、家をイチから作るのは大変なんだろ?」
「大変よ。この洞窟だって崩れたりして大変だったから」
大変だった程度で洞窟くりぬいて家を作れるものなのかはなはだ疑問ではあるけどね。
よし、でもこれで出発前の心残りは無くなったぞ。明日からデイライト再びだ。個人的には早く冒険者として活動したい。ダンジョンに潜ってみたいけど、それ以外の仕事にも興味がある。ベステルタの防具の出来にもよるけど、普通の獣人と同じように見られるならかなり活動しやすくなる。楽しみだな。
「森の木材で家を作る? それが解決案なのか? 単なる素材提供にしか聞こえないが」
プテュエラが代弁してくれた。僕にもそう聞こえる。
「そんな訳ないでしょう。シュレアと絶死の森の樹木が心を通わせられることは知っていますよね? 彼らに頼んで家の素材を分けてもらい、後から家に根付いてもらいます」
さらっと樹木たちを彼らって言ってたけど性別って全員同じなのかな。いや、今はそれよりもシュレアの話に集中しよう。なんだか光が見えてきたぞ。
「根付くっていうのはどういうこと?」
「そのままの意味ですね。家自体に根を張り一体化するという形です。その役目はリンカが適任でしょう」
リンカの中に住む……。なんだか想像がつかないけどすごそう。
「うーむ、つまり意志のある家ってことか?」
「そういうことです。ケイの気にする汚れはリンカにお願いして吸収してもらうか排出してもらえば問題ないかと」
なんだそれ。便利すぎる。全自動お掃除機能付きの家ってことか。
「他にも物を取るくらいの簡単な事なら最初からできます。そもそもリンカの知能が高いですからね。他の樹木たちの素材で接ぎ木すればもっと力を振るえるはずです。教えれば学習しますからもっと複雑なことができるようになりますよ」
物を取るってことはにょきにょき枝が生えてきてロボットアームみたいに手伝ってくれるようなイメージかな。だとしたら素晴らしくない?
「そう言えば、他の樹木たちって言ったけど、リンカ以外の樹木たちも意思表示してくるってことかな。何かほかの樹木たちに利点はあるの?」
「他の樹木たちは力をリンカに素材を与えるだけです。意思表示は特にありません。利点ですか。ふむ、何といえばいいのでしょうか。リンカはまだ幼いですが彼らから接ぎ木してもらうことにより大きな力を扱えるようになります。他の樹木たちは自分の接ぎ木から苦労せず魔力を定期的に摂取できるという訳です」
うーん、他の樹木たちが不動産オーナーで、リンカは彼らから土地を借りて商売するって考えれば分かりやすいのかな。なるほどね。僕たちも助かるしウィンウィンの関係だな。
「完璧じゃない。その案でいきましょう」
「ただ、対価としてより高い魔力が必要です。家主が魔力を与え、樹木が助力する。自他共栄です」
なるほど。厳しい絶死の森では特にその考えが大事なんだろうな。となると家主はどうするかだけど。
「家主はもちろんケイで異論無いですよね?」
「無いわ、リンカは彼に懐いているのだし」「無いぞ、私たちの契約者だからな」「そ、その方がうまくまとまると思う」「ねぇぜ。ケイは旦那なんだからな」
やっぱそうなるか。シュレアでも良さそうだけど、それじゃ立場がないよね。少しくらい搾取サーバー以外の役目があってもいい。これからは繁殖サーバー兼家主と言うことで頑張ろう。
「あと未来の亜人王ね」
「ぷふーっ」「い、いきなりやめてください」
ベステルタが茶化してきた。完全に定番化している。くそ、絶対見返してやる。
「僕としても異論はないよ。シュレア、家主になるにあたって必要なことはある?」
にやにやするベステルタたちを無視し平静を保ちつつ言った。
「く、ぷぷっ……。そうですね。魔力が必要なのでもう少しレベルを上げた方がいいでしょう。シュレアたちの相手もする訳ですし」
あー、そうか。魔力が対価なんだもんね。それならたくさん必要か。となると、デイライトに行っている間はダンジョンに潜る必要がありそうだな。僕一人でもいいけど、やっぱり一番人型に近いベステルタには付いてきて欲しいところだ。その方がパーティとして名目が経つし、ソロより不自然じゃないだろう。ああ、パーティ名考えなきゃな。あとはゴドーさんの腕次第だ。
「そうね、わたしもケイにはもう少し強くなって欲しいわ」
「ああ、強い雄の子孫を残し育てるのは亜人の本懐だからな」
「やっぱり旦那だからな。強い方がいろいろ燃えるよな!」
「う、うん。で、でもあたしはそこまで強くなくてもいいよ…? いてくれるだけで……」
皆やっぱり強い方がいいのか。まあそうだよね。僕も日本では貧弱ボディだったし、強くなりたいという気持ちはある。そして曲がりなりにもハーレムになるんだから、最低でも自分の身と子供は守れるようにならないと。ていうかハーレムじゃなくて共有種サーバーって感じだけど。それにしてもサンドリアはいい子だ。頬ずりしよう。
「それにしてもシュレアはやっぱすげえな! 研究狂いなだけあるぜ!」
「……研究狂い?」
あっ、ラミアルカが余計なこと言った。どういうことかシュレアが触手でぐいぐい締め上げて尋問している。彼女が凄いことには同意だけどね。さすが賢樹。賢いぜ。夜は激弱だけど。ちなみに繁り時の手ごわさはベステルタが一番手ごわかったけど、最近そこにラミアルカが食い込んできた。次にプテュエラで、サンドリア。最後にシュレアかな。
「シュレア、それなら早いとこ樹木たちにお願いしたいんだけどいいかな?」
「ええ、シュレアが仲立ちしましょう。この駄蛇を締め上げますので少々お待ちください」
「ぐぇえ、ギブギブ、シュレア締まる締まる」
いつも締める側のラミアルカが締められているのは何か新鮮だなーって見ていた。いやぁ、仲が良くていいな。
…………
……
「ふむ、ではリンカ。シュレアたちの家に根付いてもらえますか?」
(……)
その後僕たちは絶死の森の樹木たちに頼んで素材となる木材を分けてもらった。どうやるんだろうと思っていたら、バキバキ! っと、幹に生えている太い枝を別の枝でむしり取るようにして目の前に積んでくれた。もっとソフトな方法でやってくれてもいいんだけな。何か痛そうに見えちゃうよ。
そんなこと考えていたらものの数分で山のような樹木が集まった。シュレア曰く、「余っている体を有効活用できるから喜んでいる」らしい。そう言ってもらえるのは嬉しいけど、うっかり魔力を吸い尽くされないように注意しなきゃな。リンカの管理能力に期待しよう。木材は片っ端から魔法の鞄に収納した。
「リンカは何て言ってるの?」
「詳しくは分からないけど受け入れてもらえそうだよ」
そのリンカだけど、ちょうどシュレアと契約内容を詰めているところらしい。さっき言ったように商売っぽいしね。契約は大事なんだろう。シュレアはそう言うの気にするからな。僕も賢樹魔法を少し使えるからなんとなく分かるけど詳細はさすがにまだ理解できないからこうやってシュレアに任せている。
「終わりました」
「大丈夫そう?」
ちょっと不安に言ったらシュレアが少しだけ微笑んだ。かわゆ。
「問題ないですよ。もっとケイの役に立ちたいから嬉しい、と喜んでいました。いい子ですね」
いい子過ぎる。何ていい子なの。絶死の森、最大の良心かもしれない。サンドリアもいい子だけど性癖が特殊だからね……。
「契約内容としては家に根付いてシュレアたちの生活を手伝う代わりに、魔力を貰う。素材となった樹木たちへの余剰魔力の提供、その管理をしてもらうことになりました」
おお、ちゃんと話してくれてたのね。他の樹木たちとの仲介もしてくれるみたいだし、ありがたい。リンカの成長が目覚ましいな。
「まあまだ家が出来ていないから先の話なんだけどね」
明日デイライトに行って、そこで見積もりしてどのくらいかかるかって感じだからね。職人も探さないといけないし。うーん、シルビアとカリンなら分かるかな。それとも商業ギルドに訊こうか。どうしたもんか。
「それは仕方ねぇな。オレはよくわからねーけど、家をイチから作るのは大変なんだろ?」
「大変よ。この洞窟だって崩れたりして大変だったから」
大変だった程度で洞窟くりぬいて家を作れるものなのかはなはだ疑問ではあるけどね。
よし、でもこれで出発前の心残りは無くなったぞ。明日からデイライト再びだ。個人的には早く冒険者として活動したい。ダンジョンに潜ってみたいけど、それ以外の仕事にも興味がある。ベステルタの防具の出来にもよるけど、普通の獣人と同じように見られるならかなり活動しやすくなる。楽しみだな。
15
お気に入りに追加
1,412
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる