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姉妹
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「じゃあ、ベステルタ、ケイ借りていくぜ?」
「ええ、ごゆっくりどうぞ」
「ケイを自由にさせない方がいいぞ。もう私たち三人でも抑えきれないからな」
「ラミアルカはともかくサンドリアには優しくしてあげてください」
「お、おう」
そう言って他の三人は散っていく。ラミアルカがちょっと挙動不審だ。ビビってんのか、あーん?
「お前、そんなにすげーのか?」
「まぁね」
でも初回だしじっくり楽しみたいな。搾られるのは好きだけど、半分、いや三割くらいは攻めに回りたい。搾られるのはあまり体動かさなくていいから楽だし、相手の顔をよく見ることができるから良いんだよ。
「燃えてくるな。今夜は寝かせないぜ」
「姉さん……」
瞳をキラリと輝かせ、白く綺麗な歯並びを見せてくる。サンドリアがうっとりしたようにそれを見つめる。この子たち、ここに来る前はどんな感じだったんだろうなぁ。しっぽりゆりゆりな生活を送っていたんだろうか。そこに僕と言う異物が紛れ込んでいいのだろうか。いや、良い。良いに決まっている。
「ふふ……」
快活だけど怪しげな、少年のようで魔女のような、フェチズムどっさりな笑み。世の中には女性には女性らしい仕草をして欲しいっていう人はたくさんいる。否定はしない。でも、僕に言わせれば全くもってなってない。ナンセンスだ。すべてはギャップだ。普段きりっとしている人が家ではだらしなかったり、逆にやる気なさそうな人がいざという時に頼りになる。可愛いしかっこいい。そういうことだ。
僕のどうでもいい力説をよそにラミアルカは上半身の布切れを脱ぐ。
ぷるるんっ。
おお、お椀型。プテュエラに近いけど、こっちの方が少しだけ小さい。でも動く度にぷるぷるして掴みたくなる。ハリツヤ最高。そして丘の上のぽっちくびは……灰色。わお、亜人的。
「ベステルタたちと比べると少し小さいんだ、色も変だし、すまねえな」
「いやいやいやそんなことないよ」
ちょっと困ったように笑うラミアルカを全力で肯定する。何を謝ることがあるんですか。最高じゃないですか。何が悪いんですか。ビバ灰色。僕は全肯定する。
「そうか? やっぱり優しいな。お前を選んで正解だったぜ」
白い歯きらり。
キザーーー。
でも女の子なんだよな……。訳わかんねえ。すごい、ギャップの塊、フェティッシュが服を着て歩いているようなものだ。
「ね、姉さん。相変わらず、素敵、むふっ」
サンドリアが三白眼をかっと見開いて、ふんふん鼻を鳴らしている。この子も大概だな。この二人の持つ属性を整理するのに時間がかかりそうだ。でも良いのです。属性の多さは個性の豊かさ。良いものです。
「さあ、こっちへ来い……」
ちろちろと長い舌で僕を舐める。寄るとそのまま抱き寄せられ、口を塞がれる。柔らかい……あっ、独特な匂いがする。濃い肉の匂いというか。苦手な人はいるかもしれないけど僕ならオールオーケーです。
「むふううう」
「ふぇふぇふぇ……」
舌がとんでもなく長い。喉の奥まで入ってくる。じゅるじゅる、と優しく喉奥を啜ってくる。でもまったく苦しくない。なんという舌技。くっそ、ぞわぞわする。知らないところを開発されているよ。
喉の奥を細くてぬるぬるしたものが行ったり来たり。
じゅるぽんじゅるぽん。
これはあかん。立場が逆にされる。体勢を変えなければ。あ、あれ動かない。
「ふふ、オレは蛇型の亜人だぜ? 懐の相手を逃がすかよ」
数メートルもの胴体が僕に巻き付いていた。う、動けん。
むくっ、むくむくっ。
こんな時でも反応してしまうのが悲しくもあり頼もしくもあるが。いったいこの先どうなってしまうのか。今まで基本、身体の半分以上が人の亜人と繁ってきたからな。ここまで違うとどうなるか分からぬ。
むくむくっ。ぴとり。びくびくっ。
「ん? なんだこれ」
ラミアルカの胴体の中で、タネズソードが何か大きいものに触れる。硬くて大きい、びくびくしてる。握ってみよう。
「んあっ」
ラミアルカが甘い声を出した。えっ、もしかしてこれって。えっ。
「んっ、おいおい、ケイ。そっちはサンドリアのなんだ。悪いな。それともそっちがいいのか?」
「いやいやいやいやいや」
汗がだらだら出てくる。その可能性を考慮していなかった。ラミアルカ、両刀使いだった。そっか蛇だもんな。確か神話の蛇はりょーせーぐゆーだったと聞いたことがある。となるとサンドリアとは最後まで……。
「いやサンドリアとは試穴だけだ。本穴じゃまだだから安心しな」
ためしあな? ほんあな? 言語理解スキルが働いたようだ。昔読んだ漫画か本に書いてあった気がする。何か、ある種族には繁殖とは別の生殖器官があって、そっちでしても子孫はできない、文字通りお試し器官。なるほど、つまりサンドリアは経験はあるけど経験はない。むっつりのまま開発されて醸成されているということか。最高だな。いや、それにしても本当に僕はキモいな。どうしようもないけど。
……ていうか、思った以上に人とかけ離れた繁殖になりそうなんだが。
「えっと、け、ケイさん。ま、またあとでね」
恥ずかしそうなサンドリアが可愛い。
「ケイ、こっち見ろよ」
顎をくいっと掴まれる。誰得なんだよこれ。僕得です。自分でもびっくりするほど守備範囲が広かったみたいだ。
「それじゃ、頂くからな? 変な顔するかもしれないけどお前だから見せるんだからな?」
やだ可愛い。ばっちこい。可愛い女の子の崩れた顔、大好きです。ラミアルカが口を大きく開ける。いいんだけど、この状態からどうやって頂くんだろう。ていうか頂くってなんだ?
すると。
「あーーーーん、あああぁぁー」
めりめり、ぴきぴき。
「ふぁっ!?」
幻覚かと思った。
まず口を開けたところから下唇が裂けた。そのままのどに亀裂が入り、ほっそりした首から胸元にかけて、クレヴァスが広がっていく。その両側には細い牙とぬらぬら光るひだがびっしり。なにこれエイリアン? 失神しそう。
「あふぁあああ」
なんだかとてもラミアルカの表情はとろんとして気持ちよさそうだ。僕は正直漏らしそうです。
「あーーーーふううぅぅぅ」
そのまま胸から腹、腹から臍の下、さらに蛇の胴体部分まで裂け目は広がり、やがて止まった。
「いふぁふぁきまふ」
そう言って僕を飲み込んでいく。え、なにこれ、くわれるの? しぬの?
「け、ケイさん、姉さんはその、そっちの中に繁殖するところがあるんだよ。そのまま、ゆっくり体を預ければ大丈夫」
ビビりまくっている僕をサンドリアが見かねてフォローしてくれた。ビビっているとか言ってごめん。
「ふううう」
びっしりした牙が迫ってくる。刺さるって思ったけど、全然問題なかった。意外と柔らかい。そしてひだひだが気持ちくすぐったい。ジッパーが閉じるみたいに再びクレバスが閉じていく。
「……はぁ。これでケイはオレのものだ。逃がさないぜ」
僕は今、ラミアルカの胸元から首を出して、それ以外は彼女の体の中に格納されている、ていうか食われている状態だ。当然身動きは取れない。
ぬぷ。
見えない体の先で、さきっちょに何かが当たる。さっきサンドリアが言ってきたやつか。うっ、温かい。うっ、ひだひだがやばい。
じゅるじゅりゅ。
「オレ無しではいられないようにしてやる」
イケメン美女は妖艶に笑う。さらに僕の身体までもが、ひだひだによってマッサージされていく。これはあかん。見た目は凶悪なのにソフトで優しい刺激。
「サンドリア」
「はい、姉さん」
ラミアルカはちょうど僕の後頭部の後ろで熱く脈打つ塔を指さすと、すかさずサンドリアが寄ってきて口内ケアし始めた。
じゅぷ、じゅぷ、じゅぶぶ。
「ねえふぁんのあったふぁい……」
小さい口で懸命に頬張るサンドリア。
「うあ”ぁ”-さいこうー、っはぁあ」
ラミアルカはそのまま首をがくっと落として僕の口をふさぐ。さっきみたいにじゅるぽんじゅるぽんと喉の掃除を始めた。
「んっんっ」
後ろではサンドリアの一生懸命掃除する音が聞こえる。いったいどんな表情をしているのだろう。音だけしか聞こえないのがつらい。
いやぁ、亜人……はんぱない……。
首から下をラミアルカにすべてしゃぶりつくされ、口から喉は征服され、さらにサンドリアから発せられる水音によって想像力まで蹂躙されるという、かつてない背徳感と堕落寸前の快楽を心ゆくまで楽しんだ。これまだラミアルカのターンだからね。サンドリアはいったいどうなるのか……。
「ええ、ごゆっくりどうぞ」
「ケイを自由にさせない方がいいぞ。もう私たち三人でも抑えきれないからな」
「ラミアルカはともかくサンドリアには優しくしてあげてください」
「お、おう」
そう言って他の三人は散っていく。ラミアルカがちょっと挙動不審だ。ビビってんのか、あーん?
「お前、そんなにすげーのか?」
「まぁね」
でも初回だしじっくり楽しみたいな。搾られるのは好きだけど、半分、いや三割くらいは攻めに回りたい。搾られるのはあまり体動かさなくていいから楽だし、相手の顔をよく見ることができるから良いんだよ。
「燃えてくるな。今夜は寝かせないぜ」
「姉さん……」
瞳をキラリと輝かせ、白く綺麗な歯並びを見せてくる。サンドリアがうっとりしたようにそれを見つめる。この子たち、ここに来る前はどんな感じだったんだろうなぁ。しっぽりゆりゆりな生活を送っていたんだろうか。そこに僕と言う異物が紛れ込んでいいのだろうか。いや、良い。良いに決まっている。
「ふふ……」
快活だけど怪しげな、少年のようで魔女のような、フェチズムどっさりな笑み。世の中には女性には女性らしい仕草をして欲しいっていう人はたくさんいる。否定はしない。でも、僕に言わせれば全くもってなってない。ナンセンスだ。すべてはギャップだ。普段きりっとしている人が家ではだらしなかったり、逆にやる気なさそうな人がいざという時に頼りになる。可愛いしかっこいい。そういうことだ。
僕のどうでもいい力説をよそにラミアルカは上半身の布切れを脱ぐ。
ぷるるんっ。
おお、お椀型。プテュエラに近いけど、こっちの方が少しだけ小さい。でも動く度にぷるぷるして掴みたくなる。ハリツヤ最高。そして丘の上のぽっちくびは……灰色。わお、亜人的。
「ベステルタたちと比べると少し小さいんだ、色も変だし、すまねえな」
「いやいやいやそんなことないよ」
ちょっと困ったように笑うラミアルカを全力で肯定する。何を謝ることがあるんですか。最高じゃないですか。何が悪いんですか。ビバ灰色。僕は全肯定する。
「そうか? やっぱり優しいな。お前を選んで正解だったぜ」
白い歯きらり。
キザーーー。
でも女の子なんだよな……。訳わかんねえ。すごい、ギャップの塊、フェティッシュが服を着て歩いているようなものだ。
「ね、姉さん。相変わらず、素敵、むふっ」
サンドリアが三白眼をかっと見開いて、ふんふん鼻を鳴らしている。この子も大概だな。この二人の持つ属性を整理するのに時間がかかりそうだ。でも良いのです。属性の多さは個性の豊かさ。良いものです。
「さあ、こっちへ来い……」
ちろちろと長い舌で僕を舐める。寄るとそのまま抱き寄せられ、口を塞がれる。柔らかい……あっ、独特な匂いがする。濃い肉の匂いというか。苦手な人はいるかもしれないけど僕ならオールオーケーです。
「むふううう」
「ふぇふぇふぇ……」
舌がとんでもなく長い。喉の奥まで入ってくる。じゅるじゅる、と優しく喉奥を啜ってくる。でもまったく苦しくない。なんという舌技。くっそ、ぞわぞわする。知らないところを開発されているよ。
喉の奥を細くてぬるぬるしたものが行ったり来たり。
じゅるぽんじゅるぽん。
これはあかん。立場が逆にされる。体勢を変えなければ。あ、あれ動かない。
「ふふ、オレは蛇型の亜人だぜ? 懐の相手を逃がすかよ」
数メートルもの胴体が僕に巻き付いていた。う、動けん。
むくっ、むくむくっ。
こんな時でも反応してしまうのが悲しくもあり頼もしくもあるが。いったいこの先どうなってしまうのか。今まで基本、身体の半分以上が人の亜人と繁ってきたからな。ここまで違うとどうなるか分からぬ。
むくむくっ。ぴとり。びくびくっ。
「ん? なんだこれ」
ラミアルカの胴体の中で、タネズソードが何か大きいものに触れる。硬くて大きい、びくびくしてる。握ってみよう。
「んあっ」
ラミアルカが甘い声を出した。えっ、もしかしてこれって。えっ。
「んっ、おいおい、ケイ。そっちはサンドリアのなんだ。悪いな。それともそっちがいいのか?」
「いやいやいやいやいや」
汗がだらだら出てくる。その可能性を考慮していなかった。ラミアルカ、両刀使いだった。そっか蛇だもんな。確か神話の蛇はりょーせーぐゆーだったと聞いたことがある。となるとサンドリアとは最後まで……。
「いやサンドリアとは試穴だけだ。本穴じゃまだだから安心しな」
ためしあな? ほんあな? 言語理解スキルが働いたようだ。昔読んだ漫画か本に書いてあった気がする。何か、ある種族には繁殖とは別の生殖器官があって、そっちでしても子孫はできない、文字通りお試し器官。なるほど、つまりサンドリアは経験はあるけど経験はない。むっつりのまま開発されて醸成されているということか。最高だな。いや、それにしても本当に僕はキモいな。どうしようもないけど。
……ていうか、思った以上に人とかけ離れた繁殖になりそうなんだが。
「えっと、け、ケイさん。ま、またあとでね」
恥ずかしそうなサンドリアが可愛い。
「ケイ、こっち見ろよ」
顎をくいっと掴まれる。誰得なんだよこれ。僕得です。自分でもびっくりするほど守備範囲が広かったみたいだ。
「それじゃ、頂くからな? 変な顔するかもしれないけどお前だから見せるんだからな?」
やだ可愛い。ばっちこい。可愛い女の子の崩れた顔、大好きです。ラミアルカが口を大きく開ける。いいんだけど、この状態からどうやって頂くんだろう。ていうか頂くってなんだ?
すると。
「あーーーーん、あああぁぁー」
めりめり、ぴきぴき。
「ふぁっ!?」
幻覚かと思った。
まず口を開けたところから下唇が裂けた。そのままのどに亀裂が入り、ほっそりした首から胸元にかけて、クレヴァスが広がっていく。その両側には細い牙とぬらぬら光るひだがびっしり。なにこれエイリアン? 失神しそう。
「あふぁあああ」
なんだかとてもラミアルカの表情はとろんとして気持ちよさそうだ。僕は正直漏らしそうです。
「あーーーーふううぅぅぅ」
そのまま胸から腹、腹から臍の下、さらに蛇の胴体部分まで裂け目は広がり、やがて止まった。
「いふぁふぁきまふ」
そう言って僕を飲み込んでいく。え、なにこれ、くわれるの? しぬの?
「け、ケイさん、姉さんはその、そっちの中に繁殖するところがあるんだよ。そのまま、ゆっくり体を預ければ大丈夫」
ビビりまくっている僕をサンドリアが見かねてフォローしてくれた。ビビっているとか言ってごめん。
「ふううう」
びっしりした牙が迫ってくる。刺さるって思ったけど、全然問題なかった。意外と柔らかい。そしてひだひだが気持ちくすぐったい。ジッパーが閉じるみたいに再びクレバスが閉じていく。
「……はぁ。これでケイはオレのものだ。逃がさないぜ」
僕は今、ラミアルカの胸元から首を出して、それ以外は彼女の体の中に格納されている、ていうか食われている状態だ。当然身動きは取れない。
ぬぷ。
見えない体の先で、さきっちょに何かが当たる。さっきサンドリアが言ってきたやつか。うっ、温かい。うっ、ひだひだがやばい。
じゅるじゅりゅ。
「オレ無しではいられないようにしてやる」
イケメン美女は妖艶に笑う。さらに僕の身体までもが、ひだひだによってマッサージされていく。これはあかん。見た目は凶悪なのにソフトで優しい刺激。
「サンドリア」
「はい、姉さん」
ラミアルカはちょうど僕の後頭部の後ろで熱く脈打つ塔を指さすと、すかさずサンドリアが寄ってきて口内ケアし始めた。
じゅぷ、じゅぷ、じゅぶぶ。
「ねえふぁんのあったふぁい……」
小さい口で懸命に頬張るサンドリア。
「うあ”ぁ”-さいこうー、っはぁあ」
ラミアルカはそのまま首をがくっと落として僕の口をふさぐ。さっきみたいにじゅるぽんじゅるぽんと喉の掃除を始めた。
「んっんっ」
後ろではサンドリアの一生懸命掃除する音が聞こえる。いったいどんな表情をしているのだろう。音だけしか聞こえないのがつらい。
いやぁ、亜人……はんぱない……。
首から下をラミアルカにすべてしゃぶりつくされ、口から喉は征服され、さらにサンドリアから発せられる水音によって想像力まで蹂躙されるという、かつてない背徳感と堕落寸前の快楽を心ゆくまで楽しんだ。これまだラミアルカのターンだからね。サンドリアはいったいどうなるのか……。
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