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マサラフライ
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もうお昼だったので一旦拠点に戻る。
二人のためにお昼作らなきゃな。いや、さっきはなかなか爛れた一時を過ごしたよ……。
「ふ、お昼の準備をしましょうか」
「あ、ありがとう」
シュレアがかつて無いほど機嫌が良く、何かと世話を焼いてくれる。それでいて目は不機嫌なのだからよく分からない。瞳とは……目とは……と哲学的な気分になってくる。
一見すると、不機嫌に見えるかもしれないがもう流石に彼女のことも分かってきた。枝角もぴかぴかしているし。
ていうか亜人ってみんな目力あるよね。目にすごい個性がある。オレ、メヂカラ、オネエサン、スキ。
「二人には何を作りますか?」
「そうだなあ」
シンプルに塩焼きでもいいけど、ここは揚げ物に挑戦してみますか。
「フライに挑戦してみるよ」
「フライですか。興味深いですね」
この子は見知らぬことに興味津々だよなあ。そういうところは子供っぽいなって思う。
さて、川魚さん。フライにしますけど。
せっかく香辛料があるのだし、マサラフライにしてみようかなと。
マサラは混合香辛料のことだね。シルビアからもらったやつ。要はスパイス揚げだ。
大漁大量の川魚を捌いて内臓を出す。料理好きだったからある程度の捌き方は分かる。流石にナマズとかは分からないけど。
川魚を、捌いていくぅ。
「魚の塩もみお願いね」
「はい」
シュレアに魚の塩もみをお願いしている間にマサラソースを作る。結構手際いいな。無数の触手で丁寧かつ迅速にやっている。
僕も頑張らないと。
ニンニク、生姜をすりおろす。うーん、いい香り。たまらん。
それを塩、香辛料と合わせる。本当はヨーグルトが欲しかったんだけどシルビアに頼み忘れた。そもそもあるのだろうか。
ていうか今後はコスモジア製造で忙しくなるだろうから、頼みづらいな。どうしよう。いっそ商業ギルドに任せるか?
「次はどうしますか?」
「こうやって切れ込みを入れてくれる?」
塩もみして洗い流した魚に、包丁で三本切れ目を入れていく。味をなじませて身を縮ませないためだ。たぶん。
「ふむふむ」
シュレアは触手をナイフみたいに尖らせて、スッスッと切れ込みを入れていく。手際がいい。
スッスッスッ。
すっすっすっ。
リズムが楽しい。
一定のリズムと程よい作業感。
特に考えなくても何かが進んでいくのは安心できる。
昔、恵方巻きを巻くアルバイトしたことあったけど、これよりずっと辛かったなあ。余りにも恵方巻きが続くから、最後の方はクリーチャーに見えてきたもん。でも、また作ってもいいかもしれない。もう食べられないからな。海苔があればだけど。海藻で食べられる紙作るなんてクレイジー的発想を、この世界の人ができるかは分からないけどね。
「ケイ?」
「何でもないよ」
よーし、じゃあ次はさっきのマサラソースを魚に塗りたくっていくぞ。
べちゃべちゃ。
ぺたぺた。
「目に染みますが」
「はは、マサラだからねぇー、くはーっ」
このマサラけっこう目に来るタイプだな。シュレアも目をしょぼしょぼさせている。かわゆ。
割と辛かったので目を瞑って塗った。多分彼女も同じことをしたはず。
「全部ボウルに移し終わった?」
「はい、早く手を洗いましょう」
「それがいいね」
手が生臭スパイシー。しばらく取れそうにない。シュレアは顔をしかめ、露骨に僕を睨んでいる。し、仕方ないでしょ。
魚はマサラソースにマリネしておく。三十分くらい漬込めばオーケー。
その間にサラダ作っちゃおう。
と言っても玉ねぎをスライスにして水にさらすだけだけどね。
やっぱりマサラ料理の付け合せは玉ねぎだよ。それも生の辛いやつだ。それに限る。
「目に染みますが」
「まったくだねっくぅぅ」
めちゃくちゃ目に染みる。玉ねぎに泣かされるなんて。
あらかた切り終えたらちょうどよい時間。
あらかじめ温めておいた大量の油にマサラフィッシュをダイブ。
ジュワーッ!
ジュワジュワジュワジュワッ!
パチッパチチッ!
パチーッ!
真っ赤なマサラフィッシュをどぼんどぼん投入していく。この瞬間たまらん。
ぷわぁーん、とすんごい香辛料の匂い。目に染みるやつ。黒い妖精は……いないようだ。
「すごい香りです」
「これがいいのよ」
あたり一面マサラスメル。カレーの国の住人が次元の壁を突破して来そうだ。
大量のマサラフィッシュがカリッカリに仕上がったところでベステルタとプテュエラが帰ってきた。
「空まですごい匂いがしたぞ。大丈夫なのか」
「フレイムベアが嫌がっていたわよ」
まさかの先輩の弱点発見。マサラ特効があったとは……。そんなまさら。まあ、野生動物は鼻が利くから刺激臭苦手だって言うしね。
「大丈夫だよ。絶対に美味しいはず。ていうか文句あるなら食べなくていいですが」
「わはは、すまんすまん。食わせてくれ」
「これ肉? ちょっと違うように見えるけど」
「真似しないでください」
バレた。すげえ嫌そうに見てくる。いいじゃん。そういうことしたくなるんだよ。
「これは魚だよ。食べたことない?」
「さかな……?」
「あー、たぶんあれだ。水の中でにょろにょろしているやつ。でも昔みたやつはもっとキモかったぞ」
「おそらく、それは魔獣化した魚でしょうね。この魚は違います。れっきとした自然のお魚ですよ」
自然のお魚って角生えてるん?
にしてもベステルタの食への知識の無さがやばい。まあ食べればわかるさ。
「各自大皿から好きなだけとって食べてね。スライスした玉ねぎが合うから一緒に食べてみてね」
「「はーい」」「はい」
元気の良い返事。シュレアだけ声が小さいぞ。まったく。
さて、一口をば。玉ねぎスライスも最初から載せて食べるぞ。
カリッ。しゃきっ。
もわっ。
ほふっ、ほふふっ。
じゅわぁ。
「くーっ」
僕の目に狂いは無かった。
完璧だ。
調和だ。
ここに調和がある。
「ごほっ、な、なんだこれは」
「か、からひ」
「癖になりますね」
プテュエラがむせて舌を出している。舐めたい。舐めそぼりたい。味蕾ひとつひとつを舐めたい。
ベステルタは辛そうだけどパクパク食べてる。有望だな。
シュレアは問題無さそう。さてはイケるクチだな。
「プテュエラ大丈夫だよ、慣れてくる」
「げほっ、うっ、ほんとうか?」
「たふん、ほんとふよ。おいひいもの」
「おかわりもらいますね」
じゃんじゃんいってくれ。いっぱい食べる君が好き。
いやー、すごいわこれ。
正直、香辛料とニンニクショウガの味が強いんだけどさ。魚の良い意味での臭さが主張して、それとスパイスが絶妙にマッチして癖になる。
あと食感も素晴らしい。
サクサクの外側を噛むと、ほろほろの身が崩れてじゅわーっと脂が溶け出す。パンに挟んでもいいかもしれない。塩焼きも美味しかったけど、僕は断然こっちだな。ビール飲みたい。
「はふ、はふ。た、たしかに慣れてきたかもしれん。うま、い?」
「あーだめこれくせになる」
「はむはむ」
結局全員食べきったようだ。
プテュエラだけ困惑気味だったけど、好感触。次はカレーかなー。でもライスもナンもないからなあ。チャパティってどうやって作るんだっけ。それは次回のお楽しみということにしておこう。
あー、ライムとか絞ればよかったなあ。ミスった。頼んでなかった。次に活かそう。
「お腹も膨れたことだし」
「繁る? 繁る?」
「ベス……」
「ベステルタ……」
「じ、冗談よ」
二人の本気ジト目を喰らってたじたじテルタ。まあそれでもいいんだけど、今日はパス。どうせ今夜するだろうし。せっかくだから午後は料理研究に当てたい。
「お、また何か作るのか?」
「珍しいわね」
「寸胴? 何かを煮込むのですか?」
ふふ、それは当たりだな。
僕はシルビアから買った寸胴を鞄から取り出す。大容量で底は厚い。頑丈そうだ。これなら大丈夫だろう。ブラガさんとの約束もあるしね。
「ごほん、良いですか。みなさん」
「ケイが変になったわ」
「さっきのが辛すぎたんじゃないか?」
「元からこんなですよ」
「だまらっしゃい」
これみよがしにひそひそ話しやがって。全部聞こえてるわい。
「これから作るのは至高の食べ物ですわ」
「やっぱりおかしいわ」
「シュレア、二人きりの時に何かしたか?」
「し、してません」
してるだろ。
まったく、シュレア目が泳ぎまくってるぞ。一回プテュエラと空の旅に行ってこいや。
「で、何を作るの?」
ふふ、それはね。
「ラーメンです」
二人のためにお昼作らなきゃな。いや、さっきはなかなか爛れた一時を過ごしたよ……。
「ふ、お昼の準備をしましょうか」
「あ、ありがとう」
シュレアがかつて無いほど機嫌が良く、何かと世話を焼いてくれる。それでいて目は不機嫌なのだからよく分からない。瞳とは……目とは……と哲学的な気分になってくる。
一見すると、不機嫌に見えるかもしれないがもう流石に彼女のことも分かってきた。枝角もぴかぴかしているし。
ていうか亜人ってみんな目力あるよね。目にすごい個性がある。オレ、メヂカラ、オネエサン、スキ。
「二人には何を作りますか?」
「そうだなあ」
シンプルに塩焼きでもいいけど、ここは揚げ物に挑戦してみますか。
「フライに挑戦してみるよ」
「フライですか。興味深いですね」
この子は見知らぬことに興味津々だよなあ。そういうところは子供っぽいなって思う。
さて、川魚さん。フライにしますけど。
せっかく香辛料があるのだし、マサラフライにしてみようかなと。
マサラは混合香辛料のことだね。シルビアからもらったやつ。要はスパイス揚げだ。
大漁大量の川魚を捌いて内臓を出す。料理好きだったからある程度の捌き方は分かる。流石にナマズとかは分からないけど。
川魚を、捌いていくぅ。
「魚の塩もみお願いね」
「はい」
シュレアに魚の塩もみをお願いしている間にマサラソースを作る。結構手際いいな。無数の触手で丁寧かつ迅速にやっている。
僕も頑張らないと。
ニンニク、生姜をすりおろす。うーん、いい香り。たまらん。
それを塩、香辛料と合わせる。本当はヨーグルトが欲しかったんだけどシルビアに頼み忘れた。そもそもあるのだろうか。
ていうか今後はコスモジア製造で忙しくなるだろうから、頼みづらいな。どうしよう。いっそ商業ギルドに任せるか?
「次はどうしますか?」
「こうやって切れ込みを入れてくれる?」
塩もみして洗い流した魚に、包丁で三本切れ目を入れていく。味をなじませて身を縮ませないためだ。たぶん。
「ふむふむ」
シュレアは触手をナイフみたいに尖らせて、スッスッと切れ込みを入れていく。手際がいい。
スッスッスッ。
すっすっすっ。
リズムが楽しい。
一定のリズムと程よい作業感。
特に考えなくても何かが進んでいくのは安心できる。
昔、恵方巻きを巻くアルバイトしたことあったけど、これよりずっと辛かったなあ。余りにも恵方巻きが続くから、最後の方はクリーチャーに見えてきたもん。でも、また作ってもいいかもしれない。もう食べられないからな。海苔があればだけど。海藻で食べられる紙作るなんてクレイジー的発想を、この世界の人ができるかは分からないけどね。
「ケイ?」
「何でもないよ」
よーし、じゃあ次はさっきのマサラソースを魚に塗りたくっていくぞ。
べちゃべちゃ。
ぺたぺた。
「目に染みますが」
「はは、マサラだからねぇー、くはーっ」
このマサラけっこう目に来るタイプだな。シュレアも目をしょぼしょぼさせている。かわゆ。
割と辛かったので目を瞑って塗った。多分彼女も同じことをしたはず。
「全部ボウルに移し終わった?」
「はい、早く手を洗いましょう」
「それがいいね」
手が生臭スパイシー。しばらく取れそうにない。シュレアは顔をしかめ、露骨に僕を睨んでいる。し、仕方ないでしょ。
魚はマサラソースにマリネしておく。三十分くらい漬込めばオーケー。
その間にサラダ作っちゃおう。
と言っても玉ねぎをスライスにして水にさらすだけだけどね。
やっぱりマサラ料理の付け合せは玉ねぎだよ。それも生の辛いやつだ。それに限る。
「目に染みますが」
「まったくだねっくぅぅ」
めちゃくちゃ目に染みる。玉ねぎに泣かされるなんて。
あらかた切り終えたらちょうどよい時間。
あらかじめ温めておいた大量の油にマサラフィッシュをダイブ。
ジュワーッ!
ジュワジュワジュワジュワッ!
パチッパチチッ!
パチーッ!
真っ赤なマサラフィッシュをどぼんどぼん投入していく。この瞬間たまらん。
ぷわぁーん、とすんごい香辛料の匂い。目に染みるやつ。黒い妖精は……いないようだ。
「すごい香りです」
「これがいいのよ」
あたり一面マサラスメル。カレーの国の住人が次元の壁を突破して来そうだ。
大量のマサラフィッシュがカリッカリに仕上がったところでベステルタとプテュエラが帰ってきた。
「空まですごい匂いがしたぞ。大丈夫なのか」
「フレイムベアが嫌がっていたわよ」
まさかの先輩の弱点発見。マサラ特効があったとは……。そんなまさら。まあ、野生動物は鼻が利くから刺激臭苦手だって言うしね。
「大丈夫だよ。絶対に美味しいはず。ていうか文句あるなら食べなくていいですが」
「わはは、すまんすまん。食わせてくれ」
「これ肉? ちょっと違うように見えるけど」
「真似しないでください」
バレた。すげえ嫌そうに見てくる。いいじゃん。そういうことしたくなるんだよ。
「これは魚だよ。食べたことない?」
「さかな……?」
「あー、たぶんあれだ。水の中でにょろにょろしているやつ。でも昔みたやつはもっとキモかったぞ」
「おそらく、それは魔獣化した魚でしょうね。この魚は違います。れっきとした自然のお魚ですよ」
自然のお魚って角生えてるん?
にしてもベステルタの食への知識の無さがやばい。まあ食べればわかるさ。
「各自大皿から好きなだけとって食べてね。スライスした玉ねぎが合うから一緒に食べてみてね」
「「はーい」」「はい」
元気の良い返事。シュレアだけ声が小さいぞ。まったく。
さて、一口をば。玉ねぎスライスも最初から載せて食べるぞ。
カリッ。しゃきっ。
もわっ。
ほふっ、ほふふっ。
じゅわぁ。
「くーっ」
僕の目に狂いは無かった。
完璧だ。
調和だ。
ここに調和がある。
「ごほっ、な、なんだこれは」
「か、からひ」
「癖になりますね」
プテュエラがむせて舌を出している。舐めたい。舐めそぼりたい。味蕾ひとつひとつを舐めたい。
ベステルタは辛そうだけどパクパク食べてる。有望だな。
シュレアは問題無さそう。さてはイケるクチだな。
「プテュエラ大丈夫だよ、慣れてくる」
「げほっ、うっ、ほんとうか?」
「たふん、ほんとふよ。おいひいもの」
「おかわりもらいますね」
じゃんじゃんいってくれ。いっぱい食べる君が好き。
いやー、すごいわこれ。
正直、香辛料とニンニクショウガの味が強いんだけどさ。魚の良い意味での臭さが主張して、それとスパイスが絶妙にマッチして癖になる。
あと食感も素晴らしい。
サクサクの外側を噛むと、ほろほろの身が崩れてじゅわーっと脂が溶け出す。パンに挟んでもいいかもしれない。塩焼きも美味しかったけど、僕は断然こっちだな。ビール飲みたい。
「はふ、はふ。た、たしかに慣れてきたかもしれん。うま、い?」
「あーだめこれくせになる」
「はむはむ」
結局全員食べきったようだ。
プテュエラだけ困惑気味だったけど、好感触。次はカレーかなー。でもライスもナンもないからなあ。チャパティってどうやって作るんだっけ。それは次回のお楽しみということにしておこう。
あー、ライムとか絞ればよかったなあ。ミスった。頼んでなかった。次に活かそう。
「お腹も膨れたことだし」
「繁る? 繁る?」
「ベス……」
「ベステルタ……」
「じ、冗談よ」
二人の本気ジト目を喰らってたじたじテルタ。まあそれでもいいんだけど、今日はパス。どうせ今夜するだろうし。せっかくだから午後は料理研究に当てたい。
「お、また何か作るのか?」
「珍しいわね」
「寸胴? 何かを煮込むのですか?」
ふふ、それは当たりだな。
僕はシルビアから買った寸胴を鞄から取り出す。大容量で底は厚い。頑丈そうだ。これなら大丈夫だろう。ブラガさんとの約束もあるしね。
「ごほん、良いですか。みなさん」
「ケイが変になったわ」
「さっきのが辛すぎたんじゃないか?」
「元からこんなですよ」
「だまらっしゃい」
これみよがしにひそひそ話しやがって。全部聞こえてるわい。
「これから作るのは至高の食べ物ですわ」
「やっぱりおかしいわ」
「シュレア、二人きりの時に何かしたか?」
「し、してません」
してるだろ。
まったく、シュレア目が泳ぎまくってるぞ。一回プテュエラと空の旅に行ってこいや。
「で、何を作るの?」
ふふ、それはね。
「ラーメンです」
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