21 / 146
ブラッドサーペントの蒲焼き・硬
しおりを挟む
「それでどうやって料理するの?」
「気になるな」
二人が後ろから僕を抱きしめ肩の両脇から顔を覗かせている。この距離感近い幼なじみJDっぽさたまりません。こんな同僚がほしかった。
そして背中にベステルタのばいんばいんとプテュエラのつんつんが当たって集中できません。
目の前の蛇肉に何故か親近感を覚えてしまう。
「と、とりあえず真ん中から割ってみるよ」
蒲焼きって方向性は考えたけど、やり方なんて想像だよ。
「心臓がばくばくしてるわね」
「何だか楽しいな」
僕越しにいたずらっ子みたいに笑う。時折猫みたいに僕の頬に頬を擦り付けたり、軽い口付けをしてくる。集中できません。
とにかく目の前の蛇肉に集中だ。
皮を剥がれた丸太みたいに太い肉。
解体作業は空いた時間にやっておいた。なかなか大変だったけど、体力が上がった僕にはそこまで大変な作業ではなかった。でも、やっぱり素人のやり方だから粗いね。どこかでちゃんと習えたらいいんだけど。
ちなみに血と骨も取ってある。骨髄と一緒に酒に入れて飲むといろいろ元気出るらしいからね。
「あっ、ごめん。細長い木の枝とかある?」
「うーん、無いわね。細長いのでいいなら、私の爪があるけど?」
「え、じゃあそれで」
ベステルタはごそごそとベッドの下から小振りなベステルタソードを取り出した。さながらベステルタニードルかな?
確かに串代わりにはできそうだ。バーベキューの鉄串に似ている。恐ろしく鋭利だけど……。
真ん中から開いて薄くなった蛇肉に均等に刺していく。肉質は結構硬いんだけどぷすぷすいくな。
これ、身が大きくてめちゃくちゃ重いから木串じゃ無理だったね。ベステルタニードルで正解だ。
「へー、面白いわね。この後どうするの?」
「本当に食えるのか?」
ベステルタは興味津々、プテュエラは懐疑的だ。この風鷲さんはどうせ即堕ち二コマで美味しい美味しいって言うから心配していない。
そのためにも美味しく作らなきゃな。
と言っても食材や道具が圧倒的に足りていないから調理法でどうにかするしかない。せめて鍋があればな……。
蛇肉って臭みがあるって聞くけど、どうなんだろ。レモン絞りたいところだな。手元にある臭み消しと言ったらニンニクだけど……。うーん、合うのか分からない。
あっ、そう言えば魔法の鞄に醤油あったよね? あれを使えばもっと蒲焼きっぽくなりそうだ。でも有限なんだよね……。この世界にも醤油あるのだろうか。流石に醤油の再現方法は分からないしな。
いいや、使っちゃえ! 幸せな繁殖生活のためだ!
「ケイ、その黒い水は何?」
「霊薬か?」
「醤油だよ」
霊薬なんて代物あるのかよ。気になるけど今は蒲焼きを作るところからだ。
「これは僕の国の調味料です。あんまり無いけど、蛇肉に合いそうなものが今のところこれしか無いんだよね」
「あら……そんな貴重なもの無理しなくてもいいのよ?」
「いいのか?」
「いいのです」
全部使う訳じゃないしね。たまには僕も醤油の味を思い出したくなるし。
四苦八苦しながらもベステルタニードルを巨大なブラッドサーペント肉に通し、蒲焼きっぽい形にした。次は蒲焼き台みたいなの組まなきゃな。
「なんだか面白いことするのね」
「これで美味しくなるのか?」
二人がぐいぐい押し付けてくる。ぷにぷにと、くっ、あかん、支障が出る。ダイオークとマスキュラスの顔を思い出せ。おげえ。
即席の焼き台を組んで、拾ってきた薪に火を点ける。網が欲しい。街に行ったら調理器具買わないとな。ちなみに換気はプテュエラに頼んでいるので問題無しだ。風魔法って便利だよね。
台にブラサ肉(めんどくさいから略した)を置き、適度に火から遠ざけて焦げないようにする。
じゅっ、じゅっ、と肉汁が火に垂れる音。
しゅうしゅうと垂れた肉汁が煙になって僕たちの鼻腔に立ち込める。
「「「ごくり」」」
三人とも思わず喉を鳴らしてしまった。めっちゃいい匂いだ。完全に誤算だったけど、うなぎのような薫りがする。うなぎに鳥を合わせたような感じ。そういえば蛇って海鮮系の香りがするとも聞いたことがある。もしかしたらそれかな?
こ、これは醤油垂らしたら革命が起きてしまうんじゃないかな。
身から肉汁が染み出す。薪に落ちて香ばしい煙が立ち上る。
じゅっじゅっ。
ぽたっ。
しゅう、しゅう。じゅわぁ。
……無性にうちわでパタパタやりたい。
「ま、まだなのケイ?」
「何でこんなに待つんだ」
プテュエラがクレーマーになりかけている。あっ、首を甘噛みしないで。睨みながらはむられると目覚めそうです。
こうなったら二人を黙らすために醤油様にご活躍して頂く他ないな。
くらえっ!
しゅっ!
じゅわわわーっ!
「ケイ、肉を台から外しなさい。この匂いはだめ」
「ああああああああああ」
ベステルタが真顔でよだれを垂らしている。舐めたい。プテュエラが悶え始めた。舐めたい。
でも責められない。この薫りは暴力だ。ブラサーと醤油の奇跡の出会い。まさにブラザーだ。
実際火の通りはどうだろうか……あっ良さそうだな。浄化はしてるけど流石に生は怖いからね。
「もう少し待ってね。この醤油の煙を肉につけたいんだ。薫りが良くなるんだよ」
実際、炭火焼きは垂れた肉汁で肉がスモークされるから美味しいって言われてるしね。
「わたしはもう少し我慢できるけど、はむ、プテュエラがもう限界よ。早くしなさい、あむ」
「ぐわあああーっ!」
はむはむはむはむ、と血走った目で僕の首を噛んでくるプテュエラ。ベステルタも冷静に甘噛みしてくる。これは今夜は荒れそうだな。
一分ほどスモークしている間、僕はスイートはむはむされ続けた。と、蕩ける。
「うう……できたよ」
僕の首や肩には歯形とキスマークがたっぷり刻まれて赤くなっている。傷物だよ。
「待ちくたびれたわ」
「シャッ!」
そんなこと関係無しに二人は臨戦態勢だ。
「じゃあどうぞ。ブラッドサーペントの蒲焼きだよ」
二人は猛然とした勢いでかじり付いた。
何だかんだで僕もお腹空いてきたので、一回り小さく作ったのにかじり付く。とてもいい香りだ。期待できるよ。
ゴリッ!
「かった!」
何これめちゃくちゃ硬い。歯が折れるかと思った。えっ、骨は取り除いたのになんで? 単純に身の硬さってこと?
蛇肉は硬いって聞いていたけどこれは想像以上だな……。軟骨のコリコリ感を超グレードアップした感じだ。つまりゴリゴリってことだけど。
ガリッ! ゴリッ!
食べ物を食べている音じゃないな。何とか咀嚼すると、じわっと美味しい汁が染み出してくる。これは美味しい。ただ、味自体はとっても良いんだけど、そこにいくまでの労力が半端ないよ。
うーん、僕はこれ苦手だな。人には厳しいと思う。
「ふー、歯ごたえが堪らないわ。味もこのショーユ? の香ばしさが最高ね。毎日でも食べたいわ」
「ふーっ」
二人ともかなり気に入ったようだ。でもなんだか様子がおかしい。ベステルタはほんのり上気しているし、プテュエラにいたっては食べる度に悶えている。なんだこれ。
「ふ、二人ともどうしたの?」
「ケイ、これ噛む度に何だか気持ち良くなっていくのだけれど」
「噛むと頭がビリビリくる! なんだこれ!」
も、もしかして動物の本能呼び覚ませちゃったのかな。確か種類にもよるけど、動物って噛むことに快刺激を感じることがあるんだよね?
「そ、そっか。ゆっくり食べてね。ゆっくりでいいから」
「ケイ、何で食べてないの?」
ヤバい気付かれた。
「ちょっと僕には硬すぎたみたいなんだ。一緒に食べられなくてごめんね」
「ふぅん、なら柔らかければいいのね?」
ズギュゥーン!
フェイス・トゥ・フェイス
な、流し込まれた。これは目覚める。目覚めてしまう。
「ケイも食え」
ズギュゥーン! ズギュゥーン!
マウス・トゥ・マウス。
プテュエラにも流し込まれた。すみません、完全に目覚めました。強制起動させられました。
ぴちゃぴちゃ。くちゅくちゅ。
唾液でふやかされ、彼女たちの匂いでぐちゃぐちゃになった肉が流し込まれる。
僕と彼女たちにぬらぬらとした糸の橋がかかる。
「ふふ、これで皆同じね」
「ああ。よし、やるぞ」
やだ、男前。
そのまま夜更けまで繁った。蛇みたいにまとわりついて、身体を密着させて。
マウス・トゥ・マウスが多かった。やばいよこれ。頭も撫でられながらだし、本格的に幼児退行しそう。
「気になるな」
二人が後ろから僕を抱きしめ肩の両脇から顔を覗かせている。この距離感近い幼なじみJDっぽさたまりません。こんな同僚がほしかった。
そして背中にベステルタのばいんばいんとプテュエラのつんつんが当たって集中できません。
目の前の蛇肉に何故か親近感を覚えてしまう。
「と、とりあえず真ん中から割ってみるよ」
蒲焼きって方向性は考えたけど、やり方なんて想像だよ。
「心臓がばくばくしてるわね」
「何だか楽しいな」
僕越しにいたずらっ子みたいに笑う。時折猫みたいに僕の頬に頬を擦り付けたり、軽い口付けをしてくる。集中できません。
とにかく目の前の蛇肉に集中だ。
皮を剥がれた丸太みたいに太い肉。
解体作業は空いた時間にやっておいた。なかなか大変だったけど、体力が上がった僕にはそこまで大変な作業ではなかった。でも、やっぱり素人のやり方だから粗いね。どこかでちゃんと習えたらいいんだけど。
ちなみに血と骨も取ってある。骨髄と一緒に酒に入れて飲むといろいろ元気出るらしいからね。
「あっ、ごめん。細長い木の枝とかある?」
「うーん、無いわね。細長いのでいいなら、私の爪があるけど?」
「え、じゃあそれで」
ベステルタはごそごそとベッドの下から小振りなベステルタソードを取り出した。さながらベステルタニードルかな?
確かに串代わりにはできそうだ。バーベキューの鉄串に似ている。恐ろしく鋭利だけど……。
真ん中から開いて薄くなった蛇肉に均等に刺していく。肉質は結構硬いんだけどぷすぷすいくな。
これ、身が大きくてめちゃくちゃ重いから木串じゃ無理だったね。ベステルタニードルで正解だ。
「へー、面白いわね。この後どうするの?」
「本当に食えるのか?」
ベステルタは興味津々、プテュエラは懐疑的だ。この風鷲さんはどうせ即堕ち二コマで美味しい美味しいって言うから心配していない。
そのためにも美味しく作らなきゃな。
と言っても食材や道具が圧倒的に足りていないから調理法でどうにかするしかない。せめて鍋があればな……。
蛇肉って臭みがあるって聞くけど、どうなんだろ。レモン絞りたいところだな。手元にある臭み消しと言ったらニンニクだけど……。うーん、合うのか分からない。
あっ、そう言えば魔法の鞄に醤油あったよね? あれを使えばもっと蒲焼きっぽくなりそうだ。でも有限なんだよね……。この世界にも醤油あるのだろうか。流石に醤油の再現方法は分からないしな。
いいや、使っちゃえ! 幸せな繁殖生活のためだ!
「ケイ、その黒い水は何?」
「霊薬か?」
「醤油だよ」
霊薬なんて代物あるのかよ。気になるけど今は蒲焼きを作るところからだ。
「これは僕の国の調味料です。あんまり無いけど、蛇肉に合いそうなものが今のところこれしか無いんだよね」
「あら……そんな貴重なもの無理しなくてもいいのよ?」
「いいのか?」
「いいのです」
全部使う訳じゃないしね。たまには僕も醤油の味を思い出したくなるし。
四苦八苦しながらもベステルタニードルを巨大なブラッドサーペント肉に通し、蒲焼きっぽい形にした。次は蒲焼き台みたいなの組まなきゃな。
「なんだか面白いことするのね」
「これで美味しくなるのか?」
二人がぐいぐい押し付けてくる。ぷにぷにと、くっ、あかん、支障が出る。ダイオークとマスキュラスの顔を思い出せ。おげえ。
即席の焼き台を組んで、拾ってきた薪に火を点ける。網が欲しい。街に行ったら調理器具買わないとな。ちなみに換気はプテュエラに頼んでいるので問題無しだ。風魔法って便利だよね。
台にブラサ肉(めんどくさいから略した)を置き、適度に火から遠ざけて焦げないようにする。
じゅっ、じゅっ、と肉汁が火に垂れる音。
しゅうしゅうと垂れた肉汁が煙になって僕たちの鼻腔に立ち込める。
「「「ごくり」」」
三人とも思わず喉を鳴らしてしまった。めっちゃいい匂いだ。完全に誤算だったけど、うなぎのような薫りがする。うなぎに鳥を合わせたような感じ。そういえば蛇って海鮮系の香りがするとも聞いたことがある。もしかしたらそれかな?
こ、これは醤油垂らしたら革命が起きてしまうんじゃないかな。
身から肉汁が染み出す。薪に落ちて香ばしい煙が立ち上る。
じゅっじゅっ。
ぽたっ。
しゅう、しゅう。じゅわぁ。
……無性にうちわでパタパタやりたい。
「ま、まだなのケイ?」
「何でこんなに待つんだ」
プテュエラがクレーマーになりかけている。あっ、首を甘噛みしないで。睨みながらはむられると目覚めそうです。
こうなったら二人を黙らすために醤油様にご活躍して頂く他ないな。
くらえっ!
しゅっ!
じゅわわわーっ!
「ケイ、肉を台から外しなさい。この匂いはだめ」
「ああああああああああ」
ベステルタが真顔でよだれを垂らしている。舐めたい。プテュエラが悶え始めた。舐めたい。
でも責められない。この薫りは暴力だ。ブラサーと醤油の奇跡の出会い。まさにブラザーだ。
実際火の通りはどうだろうか……あっ良さそうだな。浄化はしてるけど流石に生は怖いからね。
「もう少し待ってね。この醤油の煙を肉につけたいんだ。薫りが良くなるんだよ」
実際、炭火焼きは垂れた肉汁で肉がスモークされるから美味しいって言われてるしね。
「わたしはもう少し我慢できるけど、はむ、プテュエラがもう限界よ。早くしなさい、あむ」
「ぐわあああーっ!」
はむはむはむはむ、と血走った目で僕の首を噛んでくるプテュエラ。ベステルタも冷静に甘噛みしてくる。これは今夜は荒れそうだな。
一分ほどスモークしている間、僕はスイートはむはむされ続けた。と、蕩ける。
「うう……できたよ」
僕の首や肩には歯形とキスマークがたっぷり刻まれて赤くなっている。傷物だよ。
「待ちくたびれたわ」
「シャッ!」
そんなこと関係無しに二人は臨戦態勢だ。
「じゃあどうぞ。ブラッドサーペントの蒲焼きだよ」
二人は猛然とした勢いでかじり付いた。
何だかんだで僕もお腹空いてきたので、一回り小さく作ったのにかじり付く。とてもいい香りだ。期待できるよ。
ゴリッ!
「かった!」
何これめちゃくちゃ硬い。歯が折れるかと思った。えっ、骨は取り除いたのになんで? 単純に身の硬さってこと?
蛇肉は硬いって聞いていたけどこれは想像以上だな……。軟骨のコリコリ感を超グレードアップした感じだ。つまりゴリゴリってことだけど。
ガリッ! ゴリッ!
食べ物を食べている音じゃないな。何とか咀嚼すると、じわっと美味しい汁が染み出してくる。これは美味しい。ただ、味自体はとっても良いんだけど、そこにいくまでの労力が半端ないよ。
うーん、僕はこれ苦手だな。人には厳しいと思う。
「ふー、歯ごたえが堪らないわ。味もこのショーユ? の香ばしさが最高ね。毎日でも食べたいわ」
「ふーっ」
二人ともかなり気に入ったようだ。でもなんだか様子がおかしい。ベステルタはほんのり上気しているし、プテュエラにいたっては食べる度に悶えている。なんだこれ。
「ふ、二人ともどうしたの?」
「ケイ、これ噛む度に何だか気持ち良くなっていくのだけれど」
「噛むと頭がビリビリくる! なんだこれ!」
も、もしかして動物の本能呼び覚ませちゃったのかな。確か種類にもよるけど、動物って噛むことに快刺激を感じることがあるんだよね?
「そ、そっか。ゆっくり食べてね。ゆっくりでいいから」
「ケイ、何で食べてないの?」
ヤバい気付かれた。
「ちょっと僕には硬すぎたみたいなんだ。一緒に食べられなくてごめんね」
「ふぅん、なら柔らかければいいのね?」
ズギュゥーン!
フェイス・トゥ・フェイス
な、流し込まれた。これは目覚める。目覚めてしまう。
「ケイも食え」
ズギュゥーン! ズギュゥーン!
マウス・トゥ・マウス。
プテュエラにも流し込まれた。すみません、完全に目覚めました。強制起動させられました。
ぴちゃぴちゃ。くちゅくちゅ。
唾液でふやかされ、彼女たちの匂いでぐちゃぐちゃになった肉が流し込まれる。
僕と彼女たちにぬらぬらとした糸の橋がかかる。
「ふふ、これで皆同じね」
「ああ。よし、やるぞ」
やだ、男前。
そのまま夜更けまで繁った。蛇みたいにまとわりついて、身体を密着させて。
マウス・トゥ・マウスが多かった。やばいよこれ。頭も撫でられながらだし、本格的に幼児退行しそう。
0
お気に入りに追加
1,409
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
18禁NTR鬱ゲーの裏ボス最強悪役貴族に転生したのでスローライフを楽しんでいたら、ヒロイン達が奴隷としてやって来たので幸せにすることにした
田中又雄
ファンタジー
『異世界少女を歪ませたい』はエロゲー+MMORPGの要素も入った神ゲーであった。
しかし、NTR鬱ゲーであるためENDはいつも目を覆いたくなるものばかりであった。
そんなある日、裏ボスの悪役貴族として転生したわけだが...俺は悪役貴族として動く気はない。
そう思っていたのに、そこに奴隷として現れたのは今作のヒロイン達。
なので、酷い目にあってきた彼女達を精一杯愛し、幸せなトゥルーエンドに導くことに決めた。
あらすじを読んでいただきありがとうございます。
併せて、本作品についてはYouTubeで動画を投稿しております。
より、作品に没入できるようつくっているものですので、よければ見ていただければ幸いです!
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
淫らなお姫様とイケメン騎士達のエロスな夜伽物語
瀬能なつ
恋愛
17才になった皇女サーシャは、国のしきたりに従い、6人の騎士たちを従えて、遥か彼方の霊峰へと旅立ちます。
長い道中、姫を警護する騎士たちの体力を回復する方法は、ズバリ、キスとH!
途中、魔物に襲われたり、姫の寵愛を競い合う騎士たちの様々な恋の駆け引きもあったりと、お姫様の旅はなかなか困難なのです?!
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
死んだら男女比1:99の異世界に来ていた。SSスキル持ちの僕を冒険者や王女、騎士が奪い合おうとして困っているんですけど!?
わんた
ファンタジー
DVの父から母を守って死ぬと、異世界の住民であるイオディプスの体に乗り移って目覚めた。
ここは、男女比率が1対99に偏っている世界だ。
しかもスキルという特殊能力も存在し、イオディプスは最高ランクSSのスキルブースターをもっている。
他人が持っているスキルの効果を上昇させる効果があり、ブースト対象との仲が良ければ上昇率は高まるうえに、スキルが別物に進化することもある。
本来であれば上位貴族の夫(種馬)として過ごせるほどの能力を持っているのだが、当の本人は自らの価値に気づいていない。
贅沢な暮らしなんてどうでもよく、近くにいる女性を幸せにしたいと願っているのだ。
そんな隙だらけの男を、知り合った女性は見逃さない。
家で監禁しようとする危険な女性や子作りにしか興味のない女性などと、表面上は穏やかな生活をしつつ、一緒に冒険者として活躍する日々が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる