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戦闘訓練・遠距離(対マスキュラス)
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翌朝。清々しい天気だ。絶死の森という割に、ここは美しい風景が広がっている。
「じゃ、わたしは行ってくるわね。プテュエラ、ケイの実力は今朝言った通りよ。よろしくね」
「ああ、わかった」
「また夜にね」
ダンッ!
土煙が舞う。
大地を力強く蹴ったベステルタはあっという間に見えなくなる。
ごほごほ。相変わらずだ。僕をおぶっているときは振動なんて感じなかったんだけどな。
「ではこっちも行こうか」
「うむ」
「……なんで偉そうなんだ?」
「気にしないで」
プテュエラの背に乗って風を感じる。いい気持ちだ。眼下に絶死の森が見える。本当に広いよね、この森。
「訓練相手の魔獣ってなんだっけ?」
「マスキュラスだ。鳥型の魔獣で、火を吐いてくる。亜人には何てこともないが、人間には厄介だと聞いた」
魔法があるこの世界基準でも厄介なんだね。凶暴な獣が空を飛びながら、火を吐いてくるなんて、そりゃ脅威だよね。普通に考えて。
「昨日はベステルタの力を使ったんだろう? 今日は私の風魔法を使ってもらう」
あ、特に名前は無いんだ。恐ろしい名前が付いてそうな威力の魔法だったけど。エターナルフォースストームとかさ。
話している内にマスキュラスがいるらしい地点に着いた。
「ちょっと待ってろ」
プテュエラはそう言って飛び立ったかと思うと、五分もせずに帰ってきた。……気持ち悪い黒い鳥を連れて。
「カーーーーー!」
筋肉質なカラスだ。プテュエラが作った風の檻に閉じ込められている。
普通のカラスの二倍の大きさで、マッスルだ。鳥が鍛えるとこうなるのかという良い例だと思う。正直キモい。
「今からこいつを放すから倒してみろ」
ええ、キモいんだけど……。ネットのコラ画像にありそうだ。翼をグーにして殴ってきそうだし。
「まずは体術のみでやれ」
パッと風の檻が消えマスキュラスが解き放たれた。
ボッ! ボッ! ボッ!
「あっぶな!」
「カーーーーー! ガァガァガァ!」
拘束が解けた瞬間、火炎三点バーストを僕に叩き込んできた。ちなみにプテュエラには使っていない。誰が弱くて誰に逆らっちゃいけないのかよく分かってるようだ、脳筋カラスめ。
「練喚攻!」
身体に魔力を纏う。分割レベルは頭、胴体、脚だ。
こんな技名を叫んでバトルすることになるなんて夢にも思わなかったよ。
「カッカッカッ!」
筋肉カラスは嘲笑うかのように僕の上を旋回して、時折炎を放ってくる。
マスキュラスもダイオークもいちいち人を嘲笑わなければ気が済まないのかな? 真の強者を知らないと見える。片腹痛いわ。
あー、でもやっぱり飛べる相手に飛び道具無しはジリ貧だね。ジャンプしてもいいんだけど、もし外れたら的になるからできないし。
プテュエラはこれを教えたかったのかな?
「む、こんなものだろう」
「カッ!?」
再び風の檻に囚われるマスキュラス。心なしか筋肉が萎んで、怯えているように見える。なんだよその強者に媚びへつらう目は。もっと自分の筋肉を信じろよ。お米食べろ。
「よし……、私の力を感じてみるんだ」
プテュエラの力……。
目を閉じる。
慎ましやかな双丘。つんと上向いている。
軽くて跳ねる。着やせするタイプ……。羽がしっとり。
「うん、いいじゃないか」
ほんとにこの煩悩イメージで大丈夫なの? 少し心配なんだけど。
でも僕の心配をよそに、横では風が唸りを上げて空中に留まっている。うおっ、かっこいい。
「よし、最初に風弾と風壁を教えるぞ」
あっ、言語理解スキルが働いたっぽい。ふーだんとふーへきね。
「まずはそれで風の壁を張るようにイメージしろ。大事なのはイメージだ」
分かった。イメージなら任せてよ。
風の壁。反り立つ壁。反り立つばいんばいん……。
ブウゥゥゥゥ………ウウウウウン……。
あっ、目の前の空気が細かく振動している……? 成功かな。
「よし、できているな。これなら大丈夫だ。マスキュラスを放すぞ」
ちょ、まっ。
「カーーーーー!」
ボッ! ボッ! ボッ!
「風壁!」
バシュッ! バシュッ! バシュッ!
おおーっ! すごい。炎が掻き消えた。目の前に見えないけど風が唸って防壁を形作っているのがわかる。
「ンガーーーー!」
脳筋カラスが汚い声で悔しそうに叫んでいる。ねえ今どんな気持ち?
「このまま風弾を生成するんだ。壁ができるんだから簡単だ。弾が飛び出すイメージでマスキュラスに当てろ」
弾が飛び出すイメージっていうとやっぱり拳銃かな? 回転していると速くなるんだっけ。確かライフリングとか言った気がする。
カアカア、うるさいマスキュラスに狙いを付けて風弾を放つ。
ピシュッ。
ッパァンッ!
「カ……ァ……」
信じられない、とマスキュラスは爆散する自分のマッスルボディを眺めて落下していった。
い、威力が高過ぎる。
「おい、ケイ。お前どんなイメージしたんだ? 速さだけなら私の風弾に迫っていたぞ」
「ちょ、ちょっと回転をかけただけだよ」
焦りつつ答える。こんなのチートでも何でもない。
「回転……? ふむ……今度試してみるか」
あれ以上強くなるとか考えられないんですが。
その後も、風魔法の訓練は続いた。練喚攻ほどうまく使いこなせなかったけど、最終的にはマスキュラスを五羽相手にすることができたから上出来なんじゃないかな。
慣れてくると風弾と風壁はシンプルで使い勝手が良かった。風壁は相手を見ながら攻撃を防げるし、風弾はとにかく速い。威力もありそうだ。練喚攻と合わせて使えばかなり隙が無くなるんじゃないかな。
いや、慢心は良くない。きっと僕より強い人間はいくらでもいるはずだ。油断せずにいこう。
今日も、もちろん温泉湖に寄って汗を流したあと繁った。ちゃんとベステルタとプテュエラで話して、温泉湖で繁って問題無いことになっている。だからたっぷり繁りました。
まったりした後、ゆっくり飛行で風を感じながら帰った。夕暮れに照らされる森が幻想的で美しい。でも、実際は死を内包してるからね、見た目じゃ分からないもんだ。
ー
「シュレアは見付からなかったわ。あの子どこにいるのかしら」
帰って来るなりベステルタはぼやいた。
ベステルタたちでも見付からないとかすごいな。隠密スキルでも持っているのかな。
「どうせ木に同化してるんだろうさ。しらみ潰しに探すしかない」
「でしょうね。ま、気長に探すとしましょう」
木に同化ってすごいな。どんな亜人なんだろう。トレントってやつかな。
「そっちはどう?」
「上々だ。風弾と風壁を覚えさせたから最低限身は守れる。マスキュラスも五羽までなら対応できるしな」
「練喚攻も一緒に使って、しばらく訓練すればフレイムベア相手でも逃げるくらいできそうね。偉いじゃない」
「よしよし」
頭をよしよしされた。こ、これはやばい。精神的ショタになってしまう。幼児退行しちゃいそう。
いやー、綺麗なお姉さんに褒められると承認欲求が満たされまくるなあ。しかも積極的に繁ってくれるなんて、もう桃源郷だよ。やる気出る。頑張りますよ。
「ケイ、今晩のご飯はどうするんだ?」
プテュエラがうずうずして訊いてくる。すっかり飯好きになっちゃったね。でもいっぱい食べる君が好き。
「ダンプボアもフレイムベアも美味しいから毎日楽しみだわ」
ベステルタもにこやかに言ってくれる。作り甲斐があるよ。
ふふ、今晩はチャレンジングなメニューにしてみようかな。
「今日はブラッドサーペントを使ってみようと思うんだ」
「ブラッドサーペントってあの毒撒き散らす蛇?」
「それは流石に悪食なんじゃないか?」
二人とも顔を曇らせる。まあ蛇って普通は食べないもんね。無理もない。
「そうなんだけど、蛇って僕の世界では食べるところもあったんだよ。味は意外と上品で滋養強壮、精力増進の効果もあるんだってさ」
「食べましょう」
「止めはすまい」
二人のがっつき具合がすごい。とりあえず精力って言えばいい気がしてきた。
とりあえず作ってみよう。前々から考えていたんだけど、身を割って蒲焼きみたいにしたら良いかもって思っている。それでいこうかな。
「じゃ、わたしは行ってくるわね。プテュエラ、ケイの実力は今朝言った通りよ。よろしくね」
「ああ、わかった」
「また夜にね」
ダンッ!
土煙が舞う。
大地を力強く蹴ったベステルタはあっという間に見えなくなる。
ごほごほ。相変わらずだ。僕をおぶっているときは振動なんて感じなかったんだけどな。
「ではこっちも行こうか」
「うむ」
「……なんで偉そうなんだ?」
「気にしないで」
プテュエラの背に乗って風を感じる。いい気持ちだ。眼下に絶死の森が見える。本当に広いよね、この森。
「訓練相手の魔獣ってなんだっけ?」
「マスキュラスだ。鳥型の魔獣で、火を吐いてくる。亜人には何てこともないが、人間には厄介だと聞いた」
魔法があるこの世界基準でも厄介なんだね。凶暴な獣が空を飛びながら、火を吐いてくるなんて、そりゃ脅威だよね。普通に考えて。
「昨日はベステルタの力を使ったんだろう? 今日は私の風魔法を使ってもらう」
あ、特に名前は無いんだ。恐ろしい名前が付いてそうな威力の魔法だったけど。エターナルフォースストームとかさ。
話している内にマスキュラスがいるらしい地点に着いた。
「ちょっと待ってろ」
プテュエラはそう言って飛び立ったかと思うと、五分もせずに帰ってきた。……気持ち悪い黒い鳥を連れて。
「カーーーーー!」
筋肉質なカラスだ。プテュエラが作った風の檻に閉じ込められている。
普通のカラスの二倍の大きさで、マッスルだ。鳥が鍛えるとこうなるのかという良い例だと思う。正直キモい。
「今からこいつを放すから倒してみろ」
ええ、キモいんだけど……。ネットのコラ画像にありそうだ。翼をグーにして殴ってきそうだし。
「まずは体術のみでやれ」
パッと風の檻が消えマスキュラスが解き放たれた。
ボッ! ボッ! ボッ!
「あっぶな!」
「カーーーーー! ガァガァガァ!」
拘束が解けた瞬間、火炎三点バーストを僕に叩き込んできた。ちなみにプテュエラには使っていない。誰が弱くて誰に逆らっちゃいけないのかよく分かってるようだ、脳筋カラスめ。
「練喚攻!」
身体に魔力を纏う。分割レベルは頭、胴体、脚だ。
こんな技名を叫んでバトルすることになるなんて夢にも思わなかったよ。
「カッカッカッ!」
筋肉カラスは嘲笑うかのように僕の上を旋回して、時折炎を放ってくる。
マスキュラスもダイオークもいちいち人を嘲笑わなければ気が済まないのかな? 真の強者を知らないと見える。片腹痛いわ。
あー、でもやっぱり飛べる相手に飛び道具無しはジリ貧だね。ジャンプしてもいいんだけど、もし外れたら的になるからできないし。
プテュエラはこれを教えたかったのかな?
「む、こんなものだろう」
「カッ!?」
再び風の檻に囚われるマスキュラス。心なしか筋肉が萎んで、怯えているように見える。なんだよその強者に媚びへつらう目は。もっと自分の筋肉を信じろよ。お米食べろ。
「よし……、私の力を感じてみるんだ」
プテュエラの力……。
目を閉じる。
慎ましやかな双丘。つんと上向いている。
軽くて跳ねる。着やせするタイプ……。羽がしっとり。
「うん、いいじゃないか」
ほんとにこの煩悩イメージで大丈夫なの? 少し心配なんだけど。
でも僕の心配をよそに、横では風が唸りを上げて空中に留まっている。うおっ、かっこいい。
「よし、最初に風弾と風壁を教えるぞ」
あっ、言語理解スキルが働いたっぽい。ふーだんとふーへきね。
「まずはそれで風の壁を張るようにイメージしろ。大事なのはイメージだ」
分かった。イメージなら任せてよ。
風の壁。反り立つ壁。反り立つばいんばいん……。
ブウゥゥゥゥ………ウウウウウン……。
あっ、目の前の空気が細かく振動している……? 成功かな。
「よし、できているな。これなら大丈夫だ。マスキュラスを放すぞ」
ちょ、まっ。
「カーーーーー!」
ボッ! ボッ! ボッ!
「風壁!」
バシュッ! バシュッ! バシュッ!
おおーっ! すごい。炎が掻き消えた。目の前に見えないけど風が唸って防壁を形作っているのがわかる。
「ンガーーーー!」
脳筋カラスが汚い声で悔しそうに叫んでいる。ねえ今どんな気持ち?
「このまま風弾を生成するんだ。壁ができるんだから簡単だ。弾が飛び出すイメージでマスキュラスに当てろ」
弾が飛び出すイメージっていうとやっぱり拳銃かな? 回転していると速くなるんだっけ。確かライフリングとか言った気がする。
カアカア、うるさいマスキュラスに狙いを付けて風弾を放つ。
ピシュッ。
ッパァンッ!
「カ……ァ……」
信じられない、とマスキュラスは爆散する自分のマッスルボディを眺めて落下していった。
い、威力が高過ぎる。
「おい、ケイ。お前どんなイメージしたんだ? 速さだけなら私の風弾に迫っていたぞ」
「ちょ、ちょっと回転をかけただけだよ」
焦りつつ答える。こんなのチートでも何でもない。
「回転……? ふむ……今度試してみるか」
あれ以上強くなるとか考えられないんですが。
その後も、風魔法の訓練は続いた。練喚攻ほどうまく使いこなせなかったけど、最終的にはマスキュラスを五羽相手にすることができたから上出来なんじゃないかな。
慣れてくると風弾と風壁はシンプルで使い勝手が良かった。風壁は相手を見ながら攻撃を防げるし、風弾はとにかく速い。威力もありそうだ。練喚攻と合わせて使えばかなり隙が無くなるんじゃないかな。
いや、慢心は良くない。きっと僕より強い人間はいくらでもいるはずだ。油断せずにいこう。
今日も、もちろん温泉湖に寄って汗を流したあと繁った。ちゃんとベステルタとプテュエラで話して、温泉湖で繁って問題無いことになっている。だからたっぷり繁りました。
まったりした後、ゆっくり飛行で風を感じながら帰った。夕暮れに照らされる森が幻想的で美しい。でも、実際は死を内包してるからね、見た目じゃ分からないもんだ。
ー
「シュレアは見付からなかったわ。あの子どこにいるのかしら」
帰って来るなりベステルタはぼやいた。
ベステルタたちでも見付からないとかすごいな。隠密スキルでも持っているのかな。
「どうせ木に同化してるんだろうさ。しらみ潰しに探すしかない」
「でしょうね。ま、気長に探すとしましょう」
木に同化ってすごいな。どんな亜人なんだろう。トレントってやつかな。
「そっちはどう?」
「上々だ。風弾と風壁を覚えさせたから最低限身は守れる。マスキュラスも五羽までなら対応できるしな」
「練喚攻も一緒に使って、しばらく訓練すればフレイムベア相手でも逃げるくらいできそうね。偉いじゃない」
「よしよし」
頭をよしよしされた。こ、これはやばい。精神的ショタになってしまう。幼児退行しちゃいそう。
いやー、綺麗なお姉さんに褒められると承認欲求が満たされまくるなあ。しかも積極的に繁ってくれるなんて、もう桃源郷だよ。やる気出る。頑張りますよ。
「ケイ、今晩のご飯はどうするんだ?」
プテュエラがうずうずして訊いてくる。すっかり飯好きになっちゃったね。でもいっぱい食べる君が好き。
「ダンプボアもフレイムベアも美味しいから毎日楽しみだわ」
ベステルタもにこやかに言ってくれる。作り甲斐があるよ。
ふふ、今晩はチャレンジングなメニューにしてみようかな。
「今日はブラッドサーペントを使ってみようと思うんだ」
「ブラッドサーペントってあの毒撒き散らす蛇?」
「それは流石に悪食なんじゃないか?」
二人とも顔を曇らせる。まあ蛇って普通は食べないもんね。無理もない。
「そうなんだけど、蛇って僕の世界では食べるところもあったんだよ。味は意外と上品で滋養強壮、精力増進の効果もあるんだってさ」
「食べましょう」
「止めはすまい」
二人のがっつき具合がすごい。とりあえず精力って言えばいい気がしてきた。
とりあえず作ってみよう。前々から考えていたんだけど、身を割って蒲焼きみたいにしたら良いかもって思っている。それでいこうかな。
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