上 下
159 / 179

閑話:精霊と水盆側会議

しおりを挟む


「あー…!めっちゃうまいわー!しみるー!」

「もー、ここ以外の飯は食えんなー!」

「この甘露も美味いけど、この間の『ぷりん』?なんかすっごい美味しそうだったね…」

「わーかーるー!もー、アイツらうまくやったよなー!」

「おまえはサボりすぎー!」

「でもでもさあ…センバツ?とかに選ばれたアイツらマジだったよなー」

「目がマジだったもん!怖すぎ!」

「アイツら精霊王目指しとんのと違う?」

「マジか」

「マジマジぃー!だってさ、ここのメシ食ってたらいけるって!」

「まー、100年くらい食ったら?」

「あるじぃ、100年生きるかぁ?」

「人間ってすぐ死ぬからなあ」

「でもあるじさん、めっちゃ人間やめてるやん」

「あるじ竜種だろ?いけるって!」

「いやー、ワレ竜種の魔力盗み食いしたことあるけど、これ竜の魔力より美味いわ。めっちゃ美味いわ。あの怖~いアレとおんなじかぁ?」

「うわー!怖い怖い」

「アレは怖いからなあ…近寄るだけで死ねるわ…!あるじは1回目なら許してくれそうだけどなぁ」

「あるじたんマジ神!めっちゃ天使!」

「……あるじ様の近くにずーっと居るには、やっぱ精霊王くらい目指さんといかんかなあ?」

「どうかのぉ?オーロ様は一生付いていくらしいがの?」

「オーロ様って言えばぁ、あの黒い犬とか熊が来たときになんで捻り潰さなかったのかしらぁ?だってぇ、オーロ様ってぇ、アレじゃないぃ…?」

「先の大戦では二つ名がついてたねー!」

「……《血染めの黄金》?」

「そーそー、それ!」

「なにそれ、こっわ!」

「若いのは知らんかのぉ…オーロ様は神族の中では有名じゃぞい」

「えー…」

「えー?」

「えええー???」

「だってオーロ様、されるのもするのも嫌いじゃん!?」

「オーロ様はのぉ、苦しむのが嫌いなんじゃ」

「あー…ああー、アレね?「虫キラーイ!」って言いながらでも可哀想って言って、顔を背けながらやっぱり潰しちゃう人間みたいな?」

「ああ…」

「あああ………」

「ええええ……」

「嫌われたくないんじゃろうのぉ…あるじ殿に……」

「嫌われたく……ってぇ…、そのレベルの問題ぃ?」

「嫌われたくないねえ、あるじ様に…」

「ねー?」

「ねぇ…?」

「…のぅ?」






「「「「「「「ねー?」」」」」」」











しおりを挟む
感想 192

あなたにおすすめの小説

【完結】別れ……ますよね?

325号室の住人
BL
☆全3話、完結済 僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。 ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。

異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話

深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?

悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!

梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!? 【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】 ▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。 ▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。 ▼毎日18時投稿予定

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話

gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、 立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。 タイトルそのままですみません。

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果

ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。 そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。 2023/04/06 後日談追加

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。

竜鳴躍
BL
同性でも子を成せるようになった世界。ソルト=ペッパーは公爵家の3男で、王宮務めの文官だ。他の兄弟はそれなりに高級官吏になっているが、ソルトは昔からこまごまとした仕事が好きで、下級貴族に混じって働いている。机で物を書いたり、何かを作ったり、仕事や趣味に没頭するあまり、物心がついてからは身だしなみもおざなりになった。だが、本当はソルトはものすごく美しかったのだ。 自分に無頓着な美人と彼に恋する王子と騎士の話。 番外編はおまけです。 特に番外編2はある意味蛇足です。

処理中です...