【異世界大量転生2】囲われモブは静かに引きこもりたい

とうや

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モブとテオドール2

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だめ、だ。



俺の声は、声になっていただろうか。



だめだ。テオ。お前は。お前たちは。



追い縋ろうとした手が空を切る。当たり前だ。届くはずがない。




「テオ!!」




悲鳴に似た声が響く。

誰の声だろう。ぼんやり思って、気付く。

ああ、これ。




俺の、こえ、だ ーーー 




スローモーションみたいにテオが手にした黒い剣が、第一王妃と魔獣の体を切り離す。

二太刀目で首が。

最後に。

宙に舞った王妃の首の眉間に黒剣が突き刺さり、そのまま床に縫い付けた。

一瞬遅れて血飛沫が舞う。



テオ。



そう言いたいのに。

喉の奥が張り付いて、ヒュッていうおかしな呼吸の音だけがして。

返り血で真っ赤になったテオを見て、ああ、も赤い血なのか…とぼんやりと思う。そのあと、猛烈な吐き気が襲ってきて口元を押さえた。



おれ、が……ころ、させ、た…。



俺が、殺させた。

俺がもたもたしてたから。




俺がから、テオが殺した。




「………オズ」




テオが俺を呼ぶ声に、びくりと体が跳ねた。




「…て、お………」



なんで?

なんで?どうして?こんなことになるんだ?!

駄目だ。テオとルクレツィアとカムイは駄目だ。家族だけは駄目だ。

俺の手は血塗れだ。

でも、それでいい。俺が望んで手を汚したんだ。テオは違う。引き摺られたんだ。俺に。カズマに。転生者たちに。




オリジンに。




「オズ」




息が、できない。呼吸って、どうやってするんだっけ?これって夢?あれ?ここ、どこだっけ……。頭の悪いことが浮かんで消える。

嫌だ。

嫌だ。嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ。どうしたらいい?




「私を見ろ、オズ」


「……………テ…オ……」


「見ろ。血塗れだ」


「…ご、ごめ…………ごめん……ごめん、テオ…………ごめん………」


「……オズ、私は………お前と一緒になる前は、常にだったのだぞ?」


「…………テオ?」


「お前が予言をくれて、私は、私たちは戦場から遠退いた。戦などないと言われていたサヴァレーゼも、お前たちは知らないだろうが、他国の侵略も小競り合いもあった。それを予言によって回避してくれていたのはお前だ」



ひたりと。

テオの血塗れの手が、俺の頬に触れる。

鉄臭い手だ。

冷たい手だ。

優しい手だ。








テオの、手、だ ーーー 。













「地獄など、とうに予約済みだ。お前が泣こうと喚こうと ーーー 私はお前を手放す気はない」












































「……そうやって、オズワルド様の気を引いてきたの?」


















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