【異世界大量転生2】囲われモブは静かに引きこもりたい

モブとオリジン補食2

脳内の情報が処理しきれなくなったらしいテオを手招きしてベッドに座らせる。

え？なに！？遼ってホモなの！？テオは渡さないって言ったじゃん！！

っていうか男同士のキスシーンって……キッツイ。

あー…いかん。俺、もうテオに寝室以外でキスさせないようにしよう。夫婦でもダメだ。胃が迫り上がってくるみたいな感じで心臓に悪い。あれは人様にお見せするもんじゃないね。

面白くなくてテオの唇を俺の袖でゴシゴシ拭く。遼を見ると、遼も必死の形相で袖で口元を拭っていた。

…………あれ？




「ゔぅ…ぉええ……お、覚えたかよダンナ！？あとは兄貴で練習しやがれ…」




はい…？

もっとこう、頬を赤らめるとかさ…？あれぇ？




「おっほぉ♡ガチマッスル同士とか♡」


「えっ？えっ？えっ？？？ハルカ姉様？なにがどうなって……？」




なにこれ？




「あー、えっとね？オリジンって弱ってきたら他のオリジンのエネルギーを補食できるんだけど、粘膜接触が一番無駄がないの。カズマみたいに第一世代だったらどうにでもなるらしいんだけど」




えええええ…




粘膜って……えええー…。ああ、だからカズマは俺の口に指突っ込んだのか……。ん？あれ？指……だよ、な？




「でね？しょーぐんは《竜の呪い》で疑似的なオリジン因子保持者なの。だからカズマはしょーぐんをお兄ちゃんのお弁当にしようと思ってる。お兄ちゃんの体が《八雲》に馴染むまでなんだけど」


「……遥が賢く見える…」


「えっへん！お兄ちゃんのために勉強したよ」




えらいえらいと撫で回しておく。




でもなあ……ええええ…………なにそのエロ設定……。