【異世界大量転生2】囲われモブは静かに引きこもりたい

とうや

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閑話:王弟と転生者たち(プラス竜)

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ホントはもっと小狡いことしようと思ったんだけどね?

死んだ筈の黒獅子元帥は言った。




「都合の良い情報だけ与えて、騙して、さも自分がそうすることを選んだように仕向けて。労せずしようと思ったんだけどな?」




ニィッと黒獅子は口の端を吊り上げた。

妻には絶対に見せなかった顔だ。私の中の勘が、今すぐ逃げろと警鐘を鳴らす。




「でもねえ?泣かれちゃったらちょーっと無理だよね?あーもーフェイントだったよ。あんなにやしろさんに似てるとか。無理無理。もうね?ぎゅーってしたくなったもん。コレは他所の子!って呪文を3回唱えて落ち着いたけどwwwマジでこれ以上嫁増やしたらアリストに殺されるwww」


「ああー、わかるわかる!兄貴って、泣いてたらギューッてしたくなるんだよな!」


「うむうむ。巣穴に持って帰りたい程だの」


「お兄ちゃんは総受け。これ世界の真理」




……ちょっと何を言っているかわからないが…。冒険者同士の隠語だろうか。




「…ってことで、将軍?アレ泣かせたら承知しないよ?」


「……次、やったらマジで攫うからな?」


「自動的にルーちゃんとカムくんが付いてくる。あれ?最高じゃない?」


「器量も気立ても良い。飯も美味い。心配するな、我がすぐにでも嫁に貰おう」




二度目はあり得ない。もう…懲りた……。

ちらりと。

娘と神竜に守られるように眠る妻を見る。




「さて、先程確認したら、うちの嫁が小説とゲームとアニメを……ああ、えーと、すべての予言書を知っていた。これから何が起こりうるのかを将軍に教えておこう。あと、オズワルドが起こすだろう行動も予測できる。だが将軍は手を出すな」


「……それ、は………」


「 だ す な よ ? あんたね?自分が泥被ろうと思ってたのに、好きな奴が飛び出てきてその罪引っ被ったら……楽しいと思う?特殊性癖ならかも知れないけど、ふつーは自分がやるより何倍も傷付くからね?そんなことチラッとでも考えやがったら、あんたが手ぇ出す前に俺が単騎で隣国蹂躙するからね?」




この黒獅子の恐ろしいところは、本当に単騎で国ひとつ滅ぼせるところだ。ネイラ王国はそれで滅び、今ではエルトリアの植民地だ。




「お前ができるのは、オズワルドが何をしようとデンと構えて。オズワルドが傷付いたんだと思ったら全力で抱きしめてやるだけだ。わかったか?」


「…む……」


「……あー。ダメじゃ、こやつ確実にやりおるわ」


「誰かの為にー!とか言いながらショベルカーで周りの奴ら全員の墓穴はかあな掘りに行くタイプ」


「なんでこんなめんどくさいのに惚れたんだよ兄貴…!」







「ああもう…仕方ない……」




黒獅子が頭を抱える。







そんなに私がおかしいのか!?










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