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モブと反撃
しおりを挟む俺の前世。御厨透の弟は現役ヤンキーだった。
奴に恨みを持つヤンキーに絡まれたり、一緒に買い物に行ったらいきなり闇討ちに巻き込まれたり…と散々だった。それ以前に、なんとかの赤鬼とかいう恥ずかしい渾名の弟を、兄弟ゲンカになったら完膚なきまで叩き潰す腕っ節を持ってないと舐められる。兄の沽券に関わる。
つまりは… ーーー そういうことだ。
捻り上げた腕がおかしな音をたてたがガン無視して蹴り上げる。どこを蹴り上げたとか訊いちゃいけない。嫌な音したし。
「……はぁ!!??て、てめ……!」
もう1人の見張りが言い終わる前に、頭を狙って回し蹴り。おお、久々なのに綺麗に決まった。ついでに胸を思いっきり踏み付けて意識を刈り取っておく。後遺症とかそういうことは考えない。回復魔法とか便利な医療があるし、きっと正当防衛でテオが揉み消してくれる。
ルクレツィアの縄を《錬金術》で焼き切り…
「おいで、ルクレツィア」
「オ……オズ、兄様…………かっこ…いい……!」
ドン引きされると思いきや、ルクレツィアは頬を染めて目を輝かせている。あれ?娘の新たな扉を開けてしまったのか?
「え…っ……!?え!?…あ、あし……!?」
「あー、本当だ。今、動くようになりました(棒読み)」
困惑した第二王子にシレッと言っとく。クッソ、サヨナラ俺の隠居生活!だってルクレツィアの貞操の方が大事。そして可能ならまだまだ引きこもる。
第二王子を放置して、ルクレツィアの手を握って走る。こういうのって大体地下だから、階段をサクッと見つけて明るい場所に出る。
さーて、あと何人のせばいいかな…とか考えてたら、
GUGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!《カムイのオズをかえしてえええええええ!!》
俺の魔力を追ってきたのだろうカムイの、マジギレしまくった咆哮が響いた。
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