【異世界大量転生2】囲われモブは静かに引きこもりたい

とうや

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モブと鏡※

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駄竜に何が悪くてどうしたら良かったのかを懇々と聞かせ、今度やったら二箇所噛み付くと脅しておいた。ちなみに口の中は犬の毛ならぬ竜の毛が入る。ペッペッ!

メイドさんからは「奥様の子育てがワイルドすぎる…」と泣かれたが、御厨家の代々の犬っころはこうして上下関係を躾けてきた。竜でもさほど変わらんだろう、……きっと。うん、多分。

そして隅っこで丸まっていじけているカムイを、お前のおかげで楽に歩けるようになったと撫で回しておく。

うるうるした目で「ホント!?」「すき?カムイのことすき?」「カムイいる?ひつよう?」とかしつこく聞いてくるもんだから、ああハイハイ好き好きと適当に返すとべったり引っ付いて離れなくなった。

まあこいつなりにストレスだったんだろう。だが二度目は許さん。

足の件は、テオとルクレツィアが狂喜乱舞して、ついでに夕飯もなにこれ…って程の豪華な食事が出てきたから使用人たちも喜んでくれてるらしかった。

歩けるようにはなったんだが、下手にそれを公表するとめんどくさそうなので魔女様に口止めもしとく。だって呼び出しとか増えたら嫌だろ?嫌だよ?嫌だってば俺は静かに引きこもりたい。




そして夜。俺はテオの「寝室に鏡」発言の真意を知る。

やけにでかい姿見を置いたな…とか思ったんだ。テオが両手を広げたよりなお大きい。

それがベッドの傍にドン。

………邪魔じゃない?

まあ動線的には許容範囲。でも掃除とかさあ?

そう思いながら、ベッドの上でテオを迎え入れる。


気付いたのは、大股開いて、座位で後ろからめちゃくちゃに突っ込まれながら喘いでいた時だった。

鏡の中の自分と目が合う。しかもアヘ顔。

ウワア無理無理無理無理!!

自分の濡れ場を客観的に見るとかなにその拷問!?

暴れる……って言っても、後ろからがっつりホールドされて、アレも突っ込まれたままだからろくに暴れてないが、 ーーー 暴れた。

テオ曰く、俺は後ろからの座位が好きだけど、その体位は顔が見えないから……らしい。

馬鹿だろ!?馬鹿なんだな!

背面座位が好きっつーか、楽なんだよ!

旦那よ、オメーが正常位って思ってる屈曲位で体折り曲げられて息苦しい中、何時間も揺さぶられてみろよ!?気持ちいいけど吐くぞ!?気持ちいいけどさ!!

そんなことを喚くと、「気持ちいい」って単語だけがインプットされたらしいテオに朝までやられた。

朝まで…っつーより、朝食の時間になっても俺を放さない旦那に、ルクレツィアとカムイがキレた。




「お義父様!?いい加減になさってくださいませ!!オズ兄様!!御無事でございますか!?オズ兄様ーッ!!」(ドンドンドン!ガチャガチャ!)


ギャンギャアァァアア!!グギャ!!ギャンギャギャギュウゥゥゥウウウ!!(ガリガリガリガリ!)




カオスである。










鏡は当然だが撤去させた。












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