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モブと承諾
しおりを挟むけっ…こん……。
「……………はい?」
「……!そうか!受けてくれるか!それなら話は早い、すぐに陛下に許可を取りに行こう!」
同意の「はい」じゃねえよ!
「待て…!ちょ…なんで、そうなる!?」
王弟だろ?!陛下の弟だろ!?王族だろ!?結婚するのはもっと有力な……。
…………あ。
「……そうだ。私は子を残せない」
呪われた王家サヴァレーゼ
サヴァレーゼ王家の祖は、この地に棲まう神龍を殺して王になった。
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戦場では敵味方関係なく、ただの暴力装置になっていく。呪いのせいで戦闘力半端ないのも怖い。狂った弟を癒せるのが《聖女》だけらしいが、原作の聖女が主人公だと発覚したときにはすでにテオドール殿下は死んでるし、陛下のお子の王太子と第二王子で主人公を奪い合うんだっけ?
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「男の嫁が、都合がいい…と……?」
「そうだ」
そりゃそうか…。
決まったパートナーも居なくて、いつどこの女を孕ませるかわかんないんだったら男の嫁がいた方がマシなのか。
「……いいよ。ただし、ルクレツィアを、養女に」
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寂しさのあまりに、王太子殿下に縋り付いて嫉妬に狂った哀れな少女にならないように。
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