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「リアムくんの部屋に住もうかなぁ」
しおりを挟むえるふぃんとかいう紫瞳魔王の『だぁりん』?半端ねえ…。あの小さな豆がこんなにデカく育つってびっくり植物かよ!?
「わあい!私、オーシャンビューの朝日の当たる部屋とーった!!」
俺がアオイさんに抱えられて下に降りている隙に、妹がさっさと『家』に入っていく。……っていうかアオイさん?これ、俗に言う姫抱っこじゃないですか!?おかしい!なんかさっきからアオイさんがおかしいよ!
「あっ、シャル!そこはアオイさ……じゃなくて、客間に使おうと…」
「良いでしょ!アオイさんはお兄ちゃんの部屋で寝ると良いわ!そんで…そんで朝までしっぽり……(デュフフフ…)」
「じゃあ遠慮なく、僕はリアムくんの部屋に住もうかなぁ」
「えっ!!??」
「おーい、ちょっとうちの職人転移させて家具運ぶぞー?」
「拙者…シャル殿の隣の部屋が良いでござる(モジモジ)」
「ねえ、あーちゃん?外に人魚に囲まれた船が付いてるよ~?」
「アオイー!バナナ持って帰っていい!?モールドレにバナナないんだよ!樹ごともらっていい!?」
「中々の広さじゃねえか。魔力が大きいってことだな!やっぱ手合わせしようぜ!」
「寝室どこ~?潤滑油と媚薬とオモチャどこに置いておく~?」
黒瞳魔王の出した空間の歪みから這い出てきた小さいオッサンが、「エイホ、エイホ」と掛け声をかけて家具や湯船を運んでいく。魔王たちは好き放題、妹とロリコン殿下も勝手に部屋を決めている。アオイさんは何故か俺の手を握って離さない。なんだこれ!?
「碧海様ぁ?商船が到着いたしましたわぁ?」
ティティス!今だけお前が女神に見える!!
手をやんわりと解こう………としたのだが
「うん、ティティス、今行く」
アオイさんは、俺の手を放すどころかさらにギュッと握って海の方に向かった。
なにがどうなってんの!?
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