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「ウサギくんがたくましすぎる…」
しおりを挟むアオイさんの兄弟の人たちが増えた。あと、お『父さん』。何故かバケットだけは持参だったから昨日のコカトリスの蒸し焼きを挟んでやって、絶対足りないから昨日仕込んどいた罠を見にいく。アオイさんもついてきてくれた。
波打ち際に作った罠で、コカトリスの内臓を餌にしている。上手くいけばエビとかカニとか……。
「お。エビルロブスターの幼生がかかってますね」
「えっ…ちょ……そ、それ……食べれるの?」
「エビルロブスターは美味いですよ。こんだけ大量に掛かったってことは近くで産卵したんでしょうね」
目が痛いくらいの真っ青なエビだが焼くと甲羅は赤くなる。問題ない。
真っ青なエビルロブスターの幼生が気持ち悪いくらい大量に罠に入ってる。大漁だ。大きな罠カゴを担いで焚き火の傍まで行くと、アオイさんと同じように「えっ、それ食べるの?」って顔した奴と、涎垂らして待ってる奴が半々。心得たもので、妹が満面の笑みで串を手に待っていた。
生きたまま串に刺して焼いたエビルロブスターは最高に美味かった。アオイさんが「ウサギくんがたくましすぎる…」って泣いてた気がするけど。
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エビルロブスターの幼生のイメージは全長45~60センチくらいの大きさです。
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