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偽神編
勇者の帰還 2
しおりを挟む「来ちゃった?」
「……ヴィンセント…?」
デカい巨人を椅子にしながら「てへっ♡」と笑ったのはヴィンセントだった。……カノジョかな?良い歳のオッサンがそれはないだろうと思うけど、なんせ顔が良いから違和感がない。
怪獣大決戦は参戦してきた骨?の勝利。見た感じ超巨大な猿っぽい骨。それがドラゴンゾンビの腹を食い破り、ムシャムシャモグモグ…と。……おわかりいただけただろうか?そう。骨が食べたって噛み砕かれるだけでボトボトと腐肉が喉元から落ちる。骨だし。
くっ……くっさァ!!
助けてもらってどうかと思うが、なぜそのチョイスなんだヴィンセント!?大変失礼だが耐えきれない。鼻を摘んでなるべく見ないようにする。グロはいいが不潔は無理!!
「…ばんでごごに……?(なんでここに?)」
「え?ほら、あれだよ?息子の危機に颯爽と現れる頼れるイケメンパパ?ぽいかんじ?」
あっ…それ自分で言っちゃう?
「いやね?モンサロの王都のあたりで大きな魔力を感じるんだよね?あー、はじまっちゃったかなー?みたいな?」
「………っ!?」
「この世界の特異点は君だよ、リオくん?あの蕃神を滅せるのは君だけだ?たぶんね?」
「ヴィンセント…!」
「だからね?行っておいで?」
いつのまに居たのか。
ヴィンセントの背後には夥しい数の魔族の軍団。悍ましい異形たちはただただ『魔王ヴィンセント』に傅き、武勲を立てヴィンセントの目に留まることを欲している。ダンジョンからはさらに魔物が溢れ出す。
ーーー 魔王が、わらう。
「行きなさい、リオ。そしてあの糞神をぶん殴っておいで」
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