【完結】リオ・プレンダーガストはラスボスである

とうや

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偽神編

閑話・卒業パーティー

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(王立学園卒業生視点)


今年の卒業生はとんでもない大物揃いだ。

王族であるローレンス第一王子殿下。そしてその側近候補の方々。卒業まで残り4ヶ月で編入してきた元大聖女のプリッドモア公爵令嬢。

そして、勇者リオ・プレンダーガスト侯爵。

退学者や留年者も出さず、卒業式は恙無く終わり、残すは卒業パーティーだけだ。僕の継ぐべき領地は小さな子爵領だが、今や第二の王都とも噂されるプレンダーガスト侯爵領の隣。歳は違えど同期で卒業すると言う幸運!これは神様からのプレゼントだと思って、は…は、は……話しかけてみようと思う!

けれどもプレンダーガスト侯爵はお忙しい。

頻発している魔物の暴走から我が国を守っていただいているのだ。仕方ないとか思う方が烏滸がましい。でも…でも、ちょっとだけ…とか期待してしまう。プレンダーガスト侯爵はいつだって嬉しい方に衝撃的サプライズなのだから。


そして卒業パーティー。

悪い方向で、出席する僕たちの度肝を抜いてきたのは第一王子殿下とその側近。愛人のノーフォーク男爵令嬢。有名なこの集団が堂々と入場してきた。

え……?

えーと、ノーフォーク男爵令嬢はパーティーに出てきていいのかな?第一王子殿下は…いや、側近候補の皆様もだが、婚約者のエスコートはどうしたんだ?ゲージ元侯爵令息はなぜ首輪を?そして何故全員桃色のスーツとドレスなんだ!?何の余興なんだこれは!?

……いや、なんとなく予想はしていた。プリッドモア公爵令嬢がエスコート無しで入場してきた時から。…と。


「アンティエーヌ!アンティエーヌ・プリッドモア!」







第一王子殿下が叫んだ。



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