【完結】リオ・プレンダーガストはラスボスである

とうや

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偽神編

閑話・魔王と創神の末裔

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(ヴィンセント視点)


「本来なら顔を見るのも同じ空気を吸うのも穢らわしいのだが」


そう目の前の男は笑った。

創神が気紛れに手を付けた人の子おんなの末裔。神の使徒。我ら邪神の徒とは相入れぬ存在。色をした犬っころは、僕の愛しいリリアーナの大伯父と名乗った。


「僕もねぇ?できればお前など踏み潰してやりたいんだけどね?」


今は駄目だ。非っ常ぉに気に入らないが、こいつはリオくんのお気に入りの『猫』を保護している。『強制力』によって感情を引っ掻き回された『猫』は『物語』の大筋通りにリオくんの元を離れた。本来ならアレコレで身も心も純潔さえぐっちゃぐちゃにされるらしいが、『養子』という『保護』により、心以外は健やかに過ごしていることだろう。


「ま、あのクソッタレを葬るまでは休戦かな?」

「我らが創主ちち以外の『神』など皆、邪神。貴様はあの忌々しい外なる神を滅した後に始末してくれよう」

「おお?怖い怖い?精々励みたまえよ?」

「絶対に殺す」



あ、はーん?コイツ、まだ僕が先にリオくんに『父』と名乗り出たのを根に持ってるのかねぇ?器が小さいよ、若造が。




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