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学園編
昔語りが始まった…
しおりを挟む「……少し、昔話を致しますわ」
なんか始まった。
「20年前、わたくしは『悪役令嬢』でございました。偽神戯の名は『めい♣︎まりりん~だめぇ♡聖女なのにイケメンたちにえっちなことされちゃう~』。ヒロインの名はマリリン・ルキュ。男爵家出身の聖女です。若かったわたくしはまんまとそのヤリマ……こほん、少々性的モラルに欠ける聖女に婚約者を奪われ、ストーリーは『ハーレムエンド』で終わったのです」
ほうほう。
「魔王ヴィンセント・ローズブレイドは神性力で封じられ、聖女は王子妃になりました。そこまでは良かったのですが、問題はその後です。あのヤリマンビッチは王子妃になってもイケメンを手当たり次第に食い散らかし、少なくない縁組を破壊しまくりました。……余談ですが、貴方の乳母であるエリザベス・リンドリー侯爵令嬢も被害者の1人です」
「よし、殺そう」
「残念ながら、先代ヤリマン聖女はもう儚くなっておなりです」
だからヤリマンとか言っちゃ駄目だってば!!オッサンども分かってないけど俺が吹き出しそうになるだろ!?
「あのクソ性女が封印に手を抜きやがったのかと思うと……クソが!!墓場から引き摺り出してやろうか!?」
待って王妃様!ストップ!ストップストップ!お言葉が乱れてる!!
「……だが何故、今になって『魔王』が…」
……多分、だが
「『リオ・プレンダーガスト』が『魔王』として機能しなくなったから…か?」
「……ありえます。ですが、何故妨害して来ないんです?シナリオではもうとっくに魔王軍の侵攻は始まり、神性力を作り出すことを妨害するためにヒロインをレイプしたり攻略対象を誘惑したりとするはずなのですが…」
うーん???と8つの頭が首を傾げる。あと王妃様、レイプとか言っちゃ駄目。
「とりあえず、3日後にヴィンセントをプレンダーガスト邸に招待しました」
「はっ!?!?」
「えっ…!?」
「ま…魔王を!?」
「招待…」
「なんと豪気な…」
だってまだ色々聞きたかったんだもん。
「……3日か…短いですね…」
ラドは捕獲や殲滅、再封印を考えているんだろうが……多分。多分だけど、あの男は世界征服とかそういうのは考えていないっぽいんだよなぁ。
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エリザベス=リサ
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