【完結】リオ・プレンダーガストはラスボスである

とうや

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王都編

友達はできないけど子分が増えたよ!

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満腹になったら急激な眠気が来た。そこから覚えていない。目が覚めたら朝で、丸2日寝ていたんだとティグレに聞かされた。……うん過労だな。労災を請求したい。

いやー、2日もお城にお世話になっちゃったのか。ベッドはふかふか朝食も美味かった。だがここにこのままいると堕落する。確実に。

お世話になりましたー!って出て行こうとすると、なんか土下座されてた。……えっ、誰???


「その節は大変失礼な言動と態度をとりましたっ!申し訳ございませんでしたあッ」


赤髪の……あー、騎士団長こんじょうまがり?と愉快な仲間たち???

オッサンたちが9人纏めて土下座しとる…。えー…ええええー……


「あー…えー……ウ、ウン…元気そうでなにより」

「はっ!リオに喝を入れていただき、世界が変わりました!」

「「「「「「「「「ありがとうございます」」」」」」」」」


うーわー…うっざあああああああ……!

や、や、や……き、君たち、立ちなさい。確かいいとこのお貴族様だよね?エリートオブエリートだよね?やめてやめてやめて!周りの使用人たちの視線が痛いから!そんなキラキラした目で見るんじゃねえ…!


「ふふ…部下てごまが増えましたね」

「やめてマジやめて」

「『まじ』?」

「ホントに、っていう意味です」


いつのまにか隣に来ていたラドが嬉しそうに笑う。クソ、どこからどこまでがお釈迦様ラドの手の上なんだろうなぁ!?

曲がった根性を粉砕して、明後日の方向に真っ直ぐ再生した騎士団長はスタン・グローヴズというらしい。非常に曇りのない目で「犬とお呼びください!」とか抜かしやがったから『スタン』で。犬は間に合ってるんだよ犬は。



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