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はじめてのお泊まりとシードルはおいしくて危険
しおりを挟むフードコートみたいな店から場所を変えて、ビルみたいなとこ……っていうかまんまビジネスビルの最上階でおもてなしを受けた。アヴァロンはすっごく文化が発達してる。異世界に大日本帝国の文化をそのまま突っ込んだみたいな国だ。
俺がもう19歳だって言ったら一頻りびっくりされた後、シードルとかいうりんごのお酒を飲ませてもらった。アルコール控えめに作ったやつらしい。おいしーい!あまーい!アルコール控えめらしいのに、俺はお約束で泥酔した。ベロンベロンだ。まだ飲む!って言った俺を千早が抱えて客間に監禁。ぶーぶー!
「ほらユキ、まだ寝るな。頑張っテ座ってろ。寝巻き借りたから……」
「んん…やーん……」
「ああもう、こノ酔っ払いめ」
千早が俺の服を脱がしていく。器用だなあ…いっぱいボタンとか結び目とかあるのに…。ぼんやり千早を見てるとこくりと唾を飲み込んだのがわかった。ん?どしたの?
「あー……やべえ…」
「???……ひゃっ!?」
カプッと。千早が俺の首に噛みついた!ひい!痛い痛い痛……あれ?そんなに痛くない?ペロペロチュッチュ…で、たまにカプッて。あれ…え……んんん?あたまはたらかない。なにしてんのちはや?
「嫌…だよな?こウいう……おまえ、あんな酷い目にあっテたのに……」
んんん???
これはあれかな?えっちなかんじ?ええ~?いやっていうかうれしいよ?はずかしいけど。
「……あろ…れえ…」
むう。したがまわらない。
「おれがされれらのはぁ、ぼおりょくなの。いたくてぇ、きもちわゆいぼーりょくぅ……ちはやとしゅりゅのはあ………せっくすだよねぇ…?」
ちはやがなんでか、なきそうにかおをゆがめた。なんで?なかないで。どうしたのちはや?
「……ちはやぁ、おれれえ?はやく…おーちくなうねえ?おーちくにゃったらあ……ちはやに…いっぱ……い…………いっぱい……」
いっぱい。………なんだっけ?
ぎゅってちはやがだきしめてくれる。あったかい…。ちはやのにおい、いいにおい。……んで、なんだっけ……なんか…だいじな…こと…………あった…よう、な……………
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