【7人の魔王4】転生したら最弱の村人で、拉致監禁暴行のフルコンボからの略奪婚(物理)されました。

お母さんの治癒授業と野太い♡付き喘ぎ声

床に転がる胸元を押さえて苦しみ悶える大男と、泣きながらこれまた床に転がる失恋に立ち直れない大男。それをまるっと無視してお母さんの治癒授業は続く。

お母さんは紅葉さんの用意してくれたホワイトボードに、内臓とか血管とかリンパ管の位置とか事細かに書いて説明。治癒ってえいってやってふわっと治るもんだと思ったら違うらしい。

ゲームに例えて大雑把に言うと、血の流れがヒットポイントでリンパの流れがマジックポイント。堰き止めたり暴走させれば当然壊れるし、壊し方を知ってれば治し方もわかる……と。お医者さんみたいだね。


「ユキの前世の世界が医術が発展していて良かったです。僕なんか花嫁修行だって言っていきなり目の前で罪人の腹を掻っ捌かれましたから…」


神話の時代の花嫁修行がハードすぎる。

お母さんは実際には魔力が少なすぎて自分では使えない技術も《聖龍の花嫁》として詰め込まれ、《聖龍》の息子(娘)の母親として教育されたらしい。あ、アレだ。王子様に見染められた町娘が王子妃教育されちゃうお話みたいな？

お母さんは脂汗流しながら苦しむギータにいちゃんをコロリと仰向けに転がしてテキパキとシャツを脱がせる。


「今回はココですね。心の臓。ここに呪詛が刻まれています」


胸元の左寄り、鎖骨の下からギータにいちゃんの雄っぱいにかけて、つう～っとお母さんが指を滑らせる。


「…あふんっ♡」


……あれ？聞いちゃいけない野太い喘ぎ声がしたような…。


「ここからこう…切って、心の臓を直接見えるようにすれば何の呪詛かわかりやすいですが…」

「ひゃあぁんっ♡らめぇっ♡♡♡アンッ♡アンッ♡♡ああ　　　　　　　　　　　」






千早が背後から俺の両耳を塞いだ。……お母さん、テクニシャンかな？