【7人の魔王4】転生したら最弱の村人で、拉致監禁暴行のフルコンボからの略奪婚(物理)されました。

なんちゃってジャンクフード

下着と俺のサイズに合ったズボンをもらってやっと下半身が落ち着いた気がする。スースーしない！超大事！普段着のズボンはいっぱいあったのにシャツとかはお出かけ用っぽいのしかなかった。うーん、よくわかってるなあ千早の兄弟の人たち。

ぴったりズボンに靴が揃ったのでもう抱っこしてもらわなくて良いよね？

そう言ったらまた千早が拗ねた。えー…なんなのもう。


「千早、俺、赤ちゃんじゃないんだからさ？ちゃんと自分の足で歩けるから」

「…………」


ブスッとした千早の手を引いて下の階に歩き出す。


「……ふム、手をつナぐのモいいナ…」

「だろー？」


だってあのまま楽してたら俺の足が萎えちゃう！


お野菜ダンジョンで玉ねぎとジャガイモ、パンとレタス。ついでにバターを収穫。……うん、そう。ここ、バターと牛乳が汲み出せる壺が生えてる。マヨネーズやケチャップまでチューブ容器で木からぶら下がってる。スーパーマーケット！？


「今日ノめしハなんダ？」


嬉しそうに千早が聞いてくる。聞いて驚け！


「今日はジャンクフードです！」

「……ハ？」

「ハンバーガーとポテト作るから手伝ってね千早」

「おォ…！」


ずっと食べたかったんだ～！千早もこっちに来たのは高校生くらいらしいから好きだよね？


お肉は料理長さんにお願いして、包丁で叩いてミンチにしてもらった。

「千早、玉ねぎ嫌いじゃない？」

「フつう」

「じゃあ輪切りにしよ」


玉ねぎの真ん中くらいの部分を1センチくらいの輪切りにスライス。それ以外の部分は小さくみじん切り。ミンチと玉ねぎと塩、スパイスを少々。混ぜて混ぜてまとまったらフライパンで焼く。大鬼さんたちのフライパンは大きい。10個くらい作るけど、ホットプレートみたいに一気に焼ける。すばらしい！

隣のフライパンでジャガイモを皮ごとくし切りにしたのを素揚げする。うう…忙しい……。


「俺ガいもヲ見とこウ」

「うん、ありがとう」


えへへ…良い旦那だなあ千早。

ハンバーグ部分が焼けたらお皿に置いておいてちょっと休ませる。その間に輪切り玉ねぎを肉汁たっぷり残ってるフライパンで焼く。パンは半分に切ってオーブンでちょっと焼く。

レタスを洗って水を切る。表面が良い色に焼けたパン内側に薄くバターを塗って、レタス、マヨネーズ、ハンバーグ、ケチャップ、輪切り玉ねぎの順で乗せてパンで蓋。


「完成～！」


てれれれってれー！

おお～！と千早が手を叩いて喜んでくれる。


「千早、何個食べる？」

「ン？アニきとユきのブん取ッたラ、何個残ルンだ？」

「えっ…」


えええ……えーと、えーと、お義兄さんにお供えするのが2個でしょ？俺が2個で、紅葉さんたちは……


「ああ、私たちはいりませんよユキ様」

「えっ…いらないの…？」

「はい。私はまだ死にたくありません」


ええ！？毒とか入ってないよ！！？？


「えーと、えー……6個余る…かな？」

「じャあ6個」

「ええ！？結構大きいよこれ！？」

「ダいじょブ、問題ねェ」

「んんー…じゃあ6個ね？」


そうだった。千早の兄弟の人たちもこの間来た時はいっぱい食べてたよね…。


ダンジョンの前にある黒い祭壇にハンバーガーとポテトをお供えすると、しゅって消えていった。えっ…どういう原理！？






一緒に食べたなんちゃってジャンクフードは肉汁たっぷりでポテトはちょっと焦げてたけど、すごーく美味しかった！













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今回はパン粉も入れないスタイル(｀・ω・´)お試しあれ