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炊くと茹でるは似てても違う
しおりを挟む千早の兄弟たちは後でお米とか服を送ってくれるっていって帰っていった。お土産に果物とかカレールー、パンとかチョコとか色々収穫して。お野菜ダンジョンのものは収穫してもすぐに生えてくる。異世界すごい!
お義父さんはお義兄さん?に呼ばれて帰っていった。すっごく帰りたくなさそうだったけど。
「やっトふたリきりダな、ゆキ」
「私がいますがね」
紅葉さんをガン無視するのは良くないよ千早。
「ユキ様、先ほど言っていた『かれぇ』とはどういう食べ物ですか?」
あ。紅葉さん、俺がカレー食べたいって言ったの覚えてくれてた。なんか嬉しいな。
「えっとね、肉とジャガイモと玉ねぎとにんじんの香辛料味のスープ」
「ほう」
「それを炊いたお米にかけて食べるの」
「『炊く』?茹でるのですね」
「ううん炊くの。茹でるのはインディカ米」
「???」
お土産でもらったお米はまんまるツヤツヤのジャポニカ米だった。だから炊きたい。飯盒も何故かセットでもらったしね。
玉ねぎニンジンジャガイモ。無秩序に並んでる食材を収穫すると千早が次々に空間収納に入れてくれる。便利だなあ空間収納。カレールーの箱は中辛だった。
「千早は辛いの平気?」
「むしロ好キ」
「あれっ、じゃあスパイス足したほうがいい?」
「バべるの厨房に香シン料あるゾ」
「じゃあそれで」
笑い合う。なんかめっちゃ嬉しくて幸せだ。
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