【7人の魔王4】転生したら最弱の村人で、拉致監禁暴行のフルコンボからの略奪婚(物理)されました。

邪神の訪れと魔王(たち)襲来

「よう、千早」

「おじゃましまーす」

「わあ、ちっちゃい。うちのクリスと同じくらい？」

「うわあ、目の色すげえ！こういう宝石も良いなあ」

「肉～！肉食いたい！」

「ピンク髪ってエロヒロインの定番だよねえ」


ゾロゾロゾロ～っと黒髪集団が部屋にいた。えっ。どこから入ってきたの！？


「久しいな、千早」


一番最後にきたのはおっきい男の人だった。《眷属》のみんなは大きい。大鬼オーガとかいう種族で2メートル越えの身長が普通だ。それよりもさらに頭一個分大きい。


「オやじドノ」


親父殿？ってことは千早のお父さん？


「ほう。聞こえるようになったか。良い伴侶を見つけたようだ」


おっきい千早のお父さんはニカッと笑って俺を見た。


「これはまた可愛らしい。しかも《古代種ドラゴネスト》の真祖か。うむうむ、中々の目利きだな、千早。これだけの毛並みの良さはそうそうおるまいて。『私』が見たら欲しいとゴネそうだなあ」


どらごね？しんそ？


あっ、そっか。挨拶。挨拶しなきゃ！えーと、えーと…


「ふっ…ふちゅちゅ…ふ、ふつ、ふつつか、ものですが、よろしくおねがいしますお義父さん！」

「…………」


うっ…噛んだ！言いにくいよ不束ふつつかって！……あっ…あれえ？反応薄い。っていうかなんか眉間に皺が……お、俺、なんかしちゃった！？


「………千早よ、なんだこれ。滅茶苦茶愛らしいのだが！？俺の嫁に欲しいくらいだ！」

「ダめに決まってンだろクソおヤジ」





ええええ～……