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【人物紹介とネタバレ含む裏設定】
しおりを挟む【ユキ(吉野由希)】
桜色の髪、パパラチア(蓮花色)の瞳
《地球》からの転生者。龍皇国の下町に転生した平民……のはずだった。《供物》という生贄のようなものに任命され、竜王の命で後宮に攫われ性的虐待を受け続けた。ユキの育った村はユキを差し出すことを拒否したため焼き討ちにあい、村の名前さえ消滅した。
5年もの間監禁されていたのに、彼の世話をする者たちには『この子は昨日連れてこられた』という認識になっている。そのため『ループしている』と勘違いして絶望していた。
ふわふわした見た目で小さいとか可愛いとか言われるけど多分身長は160センチはある……はず。それなのに千早に抱っこして持ち運びされるのを、最初は抵抗したがすぐに諦めた。
【千早(小鳥遊千早)】
黒髪、紺碧の瞳。
『青瞳の魔王』、『傲慢のルシファー』とも呼ばれる《星辰》の青年。転移の代償は聴覚で、そのため400年ほど魔力により筆談で過ごしていた。ユキの声だけが聞こえたが、ユキを嫁にしてから徐々に聴覚が戻り始める。
戦闘狂で、気に入らないものを片っ端からぶっ壊す俺様魔王。それにより救われた者は彼を救世主(ダークヒーロー)のように信仰するが、彼にとっては『気に入らないから殴った』程度のこと。
ユキに一目惚れで、隠すことなく押しまくる。
【羅刹】
銀灰色の髪、金瞳、赤銅色の肌
《ふるきものども》が千早のために作った最初の《眷属》。身長2m超えの大鬼。厳ついマッチョ系イケメンだが可愛いものが大好き。千早がユキを嫁だと連れて帰った時に「辛抱たまらん!」とファンクラブを作った。
【紅葉】
銀灰色の髪、青銀瞳、赤銅色の肌
羅刹の弟という位置付けで創られた二番目の《眷属》。大鬼にしては華奢(といっても細マッチョ)で、優男風。身長も180センチ程度と控えめな感じ。バベルの宰相的な人で頭脳派。この人が居ないとバベル回らない。馬鹿すぎて…。
【竜王ズメイ】
緋色の髪、金緑の爬虫類の瞳
《供物》の魔力を啜って生きながらえた竜王。古代種ドラゴネストの血を引く最年長の竜で、千年生きれば古代龍になれると信じている。《供物》であったユキが5年も生き延びたことを何故か不思議とも思わず、魔王に攫われて初めてその重要性に気付く。ユキ曰く「ロリショタペドのド下手糞野郎」。
【要塞都市バベル】
千早のために《眷属》たちが作った巨大要塞。天高く聳え立つ巨城の要塞は難攻不落の『魔王城』として知られている。城下には『傲慢のルシファー』を信仰する人族が街を作り中立都市として賑わう。城下の街の住人には『王の塔バベル』と呼ばれ、魔王は悪と定義している神殿には『愚者の塔バベル』と呼ばれる。
要塞の中は千早の住居兼《眷属》たちの詰所という名の住居。最上階に千早の住居がある。
食料は要塞内に時空を捻じ曲げて創ったダンジョンがあり、主に肉食だったがユキの「芋とか野菜好き」という一言で《ふるきものども》の『俺』が出張して来て植物ダンジョンを創った。
【ズライグ竜王国】
ユキを監禁していた国。頂点に竜王がおり、竜種以外は劣等種であり、自分たちこそは《古代種》の正統なる末裔と声高に叫んじゃう種族の国。竜種以外にも国民はいるが、そのほとんどは奴隷。竜王は在位千年らしいが番は居らず、《供物》と呼ばれる少年少女が閨に侍る。供物に選ばれた子供たちは数年で死亡する。
【大鬼】
千早のために《ふるきものども》に創られた《眷属》。赤銅色の肌と銀灰色の髪、身長2mを越す筋骨隆々な体が特徴の種族。女性は存在しないが、城下に嫁が居る者も居る。生まれてくる子供は大体男児。たまに生まれる女児は人族。
総じて小さいものや可愛いものを愛でる傾向があり、同じ《眷属》たちには『ロリコン筋肉』と叩かれる。ユキが嫁に来るまでは「一番可愛いのは千早様!」と叫んでいたが、ユキを目にした大鬼たちは「甲乙つけがたい…いっそセットで!」と訳の分からない方向に爆走している。
戦闘能力は《眷属》中トップ。しかし頭が多少残念な者が多いため総合的には真ん中くらい。
【7人の魔王】
数百年前に《地球》から同時転移した7人の異世界人たち。《星墜し》、《災厄の獣》とも呼ばれる。7人の異世界人たちの関係は非常に良好。鬱陶しいほどに。
傲慢の魔王ルシファー 【小鳥遊千早、チハヤ】《バベル》
憤怒の魔王サタン 【黒咲椿、クロ】《アヴァロン》
嫉妬の魔王レヴィアタン 【浅倉碧海、アオイ】《アトランティス》
怠惰の魔王ベルフェゴール 【白藤凛、シロ】《ヴァルハラ》
強欲の魔王マモン 【浅黄暁、アキ】《モールドレ》
暴食の魔王ベルゼブブ 【雪村陽咲、ヒナタ】《カナン》
色欲の魔王アスモデウス 【竜胆紫苑、シオン】《エルドラド》
なお、この名は異世界の者たちが付けた名前。魔王たちは《地球》世界の名(【】内)を名乗っている。《》内は国名。
魔王たちは《地球》から転移した際に大切だったなにかを失っている。年齢や歌声、愛や味覚など。それは『伴侶』を見つけ、愛し愛されることで取り戻すことができるのだが……。
【旧支配者《名伏しがたきもの》《ふるきものども》】
異世界の旧支配者で、7人の魔王たちの《父》。エネルギーの複合体でカタチは本来ないのだが、現在ウロウロしている『私』は地球の日本のサラリーマン風の姿がお気に入りらしい。Systemを補っている『僕』は『神』の作り出した『環』を壊すのが楽しいらしい。
本来は利己的で合理的で非道残虐な何かだが、自らが作り出した《星辰》に『愛情』が芽生え、庇護欲を感じて過剰な過保護になる。
《地球》世界で人間として暮らしていた彼らを異世界に転移させ、『この世界で愛おしいと思う伴侶を作れ』と命じた。かなり勝手で息子たちにはボロクソに言われたり呆れられたりしているが、嫌われたり憎まれたりはしていない。彼らなりにちゃんと息子たちを愛しているからだろうか…。
【7士族(古代種)】
ザ・セブンスとも言われる御伽噺の太古のいきものたち。『神』に庇護された人間たちの文献に残っているのは
超人種(ハイヒューマン)
森人種(エルフィン)
鍛治人族(ヘパイトス)
海鱗族(ラナー)
龍人族(ドラゴネスト)
天翼族(アンゲロス)
獣人族(ヴェスティア)
となっている。
《古きものども》に鏖殺されるヒト族(のちの人間)を哀れに思い、ヒト族の妻を持つものが少なくない7士族たちは《支配者》に戦を仕掛ける。結果《古きものども》と7士族は共倒れし、最後に残ったのは傍観者の『神』だった。
【地球世界】
1000年前に《古きものども》に滅ぼされた、現実の地球によく似た似た異世界。なので全てフィクションです。
日本→大日本帝国
東京→帝都
九州→玖州
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