8 / 174
はじめましてご主人様! 2
しおりを挟む「次はわたくしですわねぇ?」
人魚の中から女が一人立ち上がる。あ、コイツは足があるんだ…。
「わたくしにもまだ名前はありませんわぁ。わたくしどもは鱗脚族。所謂人魚、というものですわあ。碧海様の為だけに創造された眷属ですぅ。誠心誠意お仕え致しますわあ」
「僕の…?そう……うん、よろしくね…」
「うふふっ…!素敵!ご主人様がこんなに美しい方なんてえ!最高に幸せですわあ!」
碧海はまだ警戒してるっぽいな…。
「次はボクかなっ?ボクは淫魔の眷属です!紫苑様の忠実な下僕だよ~!」
「げぼく…」
紫苑が遠い目をして呟いた。っていうか、アレ男か!?インキュバスってオスのほうだよな!?
「あっ、下僕は嫌ですかあ!?じ…じゃあ愛人は如何ですかっ!?愛玩奴隷でも構いませんよお!」
「あいがんどれい……」
うん。ねえわ。そりゃねえわ。
「……うん…とりあえず…まあ……よろしく?」
「はいっ!ご主人様!」
「ねえ?あの、ね…?ご主人様はやめよう!?」
「ええ~!じゃあー?だ、ん、な、さ、まっ!きゃあっ///」
なにが「きゃあ」なんだ!?紫苑!遠くを見て現実逃避すんな!
「では私たちの番ですね。大鬼です。千早様にお仕えさせて頂きます」
ムキムキマッチョの集団からかなりスッキリした顔のイケメンが立ち上がった。背も高身長だけど巨大じゃない。……って、あ…
「ちょ…ちょっと待ってくれ」
「…はい?」
スマホに『あのイケメン兄ちゃんの後ろのマッチョがお前の家来らしい』って打ち込んで見せる。
「……ふうん?…ま、遊べそう、かな…?」
なにをどうやって『遊ぶ』んだ千早!?
68
お気に入りに追加
411
あなたにおすすめの小説


【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる