【7人の魔王シリーズ 番外】ルーカス・フェリエーラは妹を愛でるのに忙しい。

とうや

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ルーカス・フェリエーラと突撃男爵令嬢 3

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救世主ロゼマリア登場!

あー、もう。ほんと助かった!だって俺がぶん殴るわけにはいかないんだよ。『被害者』を演出しないといけないからね。少なくともの直前までは。


「バッヘム様、ルーカスから手を離してください。殿方にそのような行為……男爵家、いいえ、神殿はご存知ですか?」

「えー?なぁに?この負け犬!ルーカス様は私を選ぶんだから!アンタは愛人の王弟パパにでもエスコートしてもらったらぁ?」

「それは王弟殿下への侮辱でございますが……はあ、貴女で懲りなかったのですね…」


うーん、惜しい!当日ロゼマリアをエスコートするのは俺じゃなくてトビアスだし、アレクシス様は確かにロゼマリアのパパだ。義父だけど。


「ルーカス、こちらへ」

「は」


糞売女から腕を抜き取りロゼマリアの斜め前に立つ。護衛の正しい位置だね。


「ああん!ルーカス様ぁ!……ロゼマリアァ!アンタね、いい加減にしなさいよッ!ルーカス様に命令とか、アンタってほんっと悪役令嬢なのね!『もうルーカスを解放してあげて!可哀想よ!彼はオモチャじゃない!!』」

「………っ!また…台詞ですか……」

「えっ?やだ効いてる!?やっぱり効くんだ!ゲームのキメゼリフ!強制力ぱねぇ!」

「………っ」


ゲラゲラ笑う糞売女と、辛そうにするロゼマリア。え?なに?何かの呪いか!?


「……俺は解放して欲しくないよ、ロゼ?」

「……っ、るーか…す……」


真っ青になったロゼマリアを支えた。このクソアマ、ブチ殺したい。でもまだだめだ。ロゼマリアが自分で乗り越えると言ったのだ。お兄ちゃんは妹の意志を尊重したい。甘やかすだけなのは優しい虐待だ。


「ずっとそばに置いて?縛り付けて?こんな素敵で優しいレディになら玩具おもちゃにされて弄ばれたいよ?」

「ルーカス…!」


キャアアァ!と工房スタッフの黄色い悲鳴。うん、我ながらくさい台詞だけど本音だし。おいそこ、男は頬を染めるな!支配人の爺さんまで!?

ギリギリと歯を食い縛って睨み付ける糞売女。ははっ、それ『愛されヒロイン』ってやつのする表情じゃないよね?みんな見てる?

ふうー、と息を吐き出して、ロゼマリアが糞売女に向き直った。






「お帰りください、ウルリカ・バッヘム男爵令嬢。この件は正式にロストアーテル大公家から抗議していただきます」








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