【7人の魔王シリーズ 番外】ルーカス・フェリエーラは妹を愛でるのに忙しい。

とうや

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ルーカス・フェリエーラと夜会騒動 3

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なんだかとんでもない話をカミングアウトされてしまった。魔女の子供で死体から産まれてその上、異世界転生者なんて設定多過ぎじゃない俺?ああ、でも…。


「……そうですか。それならそのルチナという女性が俺の母親だということはありえませんね」


俺は笑った。ああ、良い口実ができた。なんて現実味の薄い。まるで怪談だ。その話が本当なら、俺は生まれて飲まず食わずで数ヶ月…いや、俺を助けてくれたロゼマリアは辿々しくも喋っていた。それを考えると産み落とされたままでも餓死せず1~2年生きたことになる。一緒に閉じ込められたメイドとやらが赤ん坊を取り上げ、育てた?その間の俺やメイドの食料は?寒さも尋常じゃない筈だ。

ありえない。だが赤ん坊は生き延びた。メイドや赤ん坊が何を食って生き延びたかは想像したくない。あの地下室に食料なんてなかった。


ルチナとメイドの死体以外は。


おそらくメイドはルチナの死体を食べ、赤ん坊に乳を含ませた。それさえなくなった時、きっと自分の体を……。


「ご安心ください、カーディナル公爵夫人。私は戦災孤児ですよ。たまたま王弟殿下に戦場で拾われ、陛下の気紛れでフェリエーラ姓を賜った馬の骨です。カーディナル公爵の庶子などという噂は事実無根ですよ」

「………っ!しかしフェリエーラ子爵、君の紫色の瞳は私の……」

「さあ?私には両親の記憶がないので。けれど死人が子供を産む、なんて話、じゃないですか公爵?」

「………っ」


さあ詰んだなカーディナル公爵。『獅子の瞳レーヴェ・バイオレット』を持った俺を息子だって喧伝して回ったからな。良かったなあ?明日から…いや、今この瞬間から話題のネタだよ。

そこかしこから聞こえる囁きは、俺が陛下の隠し子だとか、いや先王も中々の好色だったから……などと。良い感じで勘違いしてるな。これでロゼマリアには矛先は向きにくくなった。ヘイト集めるのは面倒だけど、それがロゼマリアのためなら喜んで!


「さてロゼ?一曲踊って挨拶したら帰ろうか?」


周りの御令嬢たちが肉食獣みたいな目で俺を見てるしね?






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