公爵令嬢は奪われる2 〜悪役にならなかった元公爵令嬢が辺境伯に嫁いでからのアレコレ〜

元公爵令嬢と四天王テイミング

グレンとの O HA NA SHI は後回しにして、目の前の課題を片付けることにした。

直前にアシさんが『最適化が終了しました』とか、『スキル《威圧》が臨界点に達しました！スキル《威圧》は《畏怖》に進化しました！』とかアナウンスしてるけど後回し！
 
……ん？そうか。スキルの検証も兼ねようそうしようワタシアタマイイ！

「伏せひれ伏せ」

「「「「「は！！」」」」」

………あっるぅえ～？

なんかグレンを除く全員が床に蹲った。

先生！？先生まで床にキスしてるよ！！？？

「……こっ、ここまでとは………っ」

「素晴らしい…！素晴らしいですぞマリ様…っ！」

「…キュ……キューンキューン…クゥーン……」

あ、四天王(笑)も《調教済》の表示が出てる！ラッキー！教えてくれるアシさん優秀！

それにしても あっさりテイムされちゃったのね四天王(笑)。難しいようなら身動き取れないまま……

「………全身の鱗でも剥ごうかと思ってたのに…」

「「「「「「ヒェッ…！！！？？？」」」」」」

鱗のスベスベが大きな体で激しく痙攣して、ついでに失禁した。……臭い。

「あー、マリ？動物にストレスかけちゃダメだって…」

新スキルの《畏怖》に唯一負けなかったグレンが言うけど…これ動物！？魔物でしょ！

「あ、そうだね。まずは回復魔法習わないと拷問できないよね」

「「「「「「「…………！！！」」」」」」」

グレンまでもが絶句した。

……ん？私何か変なこと言った？

四天王'sと魔王ポチもチョロチョロとオシッコ漏らしやがった。

最初に我に返ったのは研究班の皆様。

なんでも上位魔物の排泄物を養分として育つ希少植物があるらしい。


「マリさま！研究班一堂！あなた様に一生付いていきます！！(これからも研究素材をよろしく！)」


尿の染み込んだ土を嬉々として掘り返している研究班の皆さまの副音声が聞こえた気がした。