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24 《久遠》の抱き方 *
しおりを挟む藍色の繭が裂けて、中からドロリとした真っ黒の液体が這い出てきた。
ヤバい…失敗した!?
俺は慌ててそれを掻き集める。ぬるりと真っ黒の液体が俺に絡みついた。
「………!」
ビリッと痺れるような感覚。ああ…、これって……。
「んっ……!ぁ……んんっ…」
絡みついてくる。身体中に。乳首もちんこも。口の中に。尻の穴も尿道にも侵入したそれが、グチャグチャ音を立てながら俺を貪る。
「あっ、あ、あ…!や、んぐ…っ、ん…!んんー!!」
脳味噌が焼き切れるみたいな快楽。貪られて、与えられて、もうどっちの魔力だったかわからない。
《久遠》の抱き方だ。
イキたいのにイけない。尿道を堰き止められて、腸の奥の奥まで蠢く《久遠》で満たされる。気持ちいいところを全部擦られて身体中が痙攣して泣きが入っても許して貰えない。気持ちいい。辛い。気持ちいい。嬉しい。気持ちいい。もっと…!
ああ、これはめっちゃ怒ってる。えー…なんでー?
汁塗れになりながら、俺は《久遠》に与え続ける。
なあ、《久遠》。お前になら根源まで食われてもいいから。
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