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21 掘り出し物 *

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地下監獄に不似合いな嬌声が響く。

いや、ある意味似合いの嬌声か。俺の膝の上で、《天地》がいやらしく腰をくねらせながら縋り付いてくる。俺は座ってるだけの簡単なお仕事です。俺の隣に座らせてる(どこが尻とか頭だとかわかんないけど)《久遠》が静かにキレてる気配がするんだが、心臓強いな《天地》。それにしても第二世代の魔力美味え。


「あっ、あ…!…はぁ……っ!さ、《桜座》、《桜座》…!欲しい、ですっ!お胤を…!貴方様の、子が……お、子、をっ、くっ、下さいませ…っ!!」

「……うん、良いよ?そのかわり、お腹いっぱい食べさせてね?」


既に何度か達している《天地》のちんこを扱きながら突き上げる。トランポリンみたいに《天地》が俺の上でポンポン跳ねる。なにこれちょっと楽しい。

冷静になったら、オリジンの時みたいに雄同士で子ができるのかとか、また《常盤》と《天地》の大戦争なのかとか思うけど、美味しいからまあ良いか。乱れた着物の肩口に噛み付くと、悲鳴を上げながら痙攣してイく。絶頂時の魔力美味い。

ぎゅうぎゅう締め付けられてさすがに射精すると、今イッたはずの《天地》も狂ったみたいに悲鳴を上げた。

……これ以上は食べ過ぎだろう。

魔力の食べ過ぎで根源まで食ったらまずい。回復に多大な時間とエネルギーがいる。最悪、消滅する。 ーーー 《久遠》は無理しすぎて消滅一歩手前までいったけど。


「さて」


《天地》を浮かせてと、ぐんにゃりと力が抜けたみたいに床に寝そべった。汚いから早めに起きようね《天地》。乱れた着物を整えて、袴の紐を結ぶ。

元将軍は俺たちのを凝視していた。勃起したちんこがタセットとチェインメイルを押し上げている。ゴクリ…と喉が鳴った。


「精液には大量の魔力が含まれてるからね。そりゃあこどもの種、命の集合体だからな?で、一番吸収がいいのが粘膜。……ああ、大丈夫。俺の分体をそいつのさせたから、多少乱暴にぶち込んでもすぐに凄え感じると思うし、裂けても1時間もありゃ修復してくれる。逆に、大事に抱いたりしたらもどかしくて狂うかもな?」

「……っだ、だまれ…!!」

「良かったな?ずっとそいつとやりたかったんだろ?じゃなきゃ、想像しただけでそんなにおっ勃てねえだろ?」

「黙れ…!黙れ、黙れ、黙れ黙れ黙れ!!!」


元王太子が、信じられないものを見るように、元将軍を見る。腰は揺れたままだったが。


「……殿下………」

「…ひっ……!?」


元将軍が元王太子に向き直ったことで、その凶悪なまでにおっ勃てたデカブツを直視してしまったのだろう。桃色に上気していた元王太子の顔が真っ青になった。


「早くしないと食い終わるよ?レストおれも実験動物だった時に毎日やられてたけどさあ…魔力枯渇ってキツいよね?頭ガンガンするし、胃はひっくり返ったみたいに気持ち悪いし臍の辺りは杭を打たれ続けてるみたいに痛むし、全身痺れて……」

「黙れ悪魔!!」


ボキャブラリー少ないね元将軍?


「殿下…殿下、申し訳ございません、殿下…!」

「ヒィ…!!い、いや、だ!近寄るな!嫌!!やめ…やめろファーガソン!!触るな!!いや…!いや、いや、嫌、嫌嫌嫌嫌嫌嫌……いや……ぎゃ…!!が、あ、あ、ギャアアアアアアアアアア!!!」


組み敷いた元王太子の尻に、元将軍のデカすぎるちんこが埋め込まれていく。まだ半分も入ってないのに、もう元王太子の尻は血塗れだ。


「ガァ!…がっ、あがっ……!あ、あ、あ、あああ……ぎゃう…っ……!!!」

「ああ…っ!殿下、殿下…!!申し訳ありません殿下!殿下…!あ、ああ……くっ!ああ…吸い付くみたいだ……殿下…!!」

「嫌…!あ、あ、ぬ…、抜いて、抜いて!!いだい!!ぬいでえええええええ!!!」

「で…出ます、殿下っ!貴方様の清いお身体を…っ、ああっ、お、お、俺の汚いザーメンで…!!お…あ、ああぉ……ぅおおおおお……っ!!」

「!!!だ、出さないで!!嫌だ!出さないで!!やめて…!やめて、く……あっ、あー………アアアアアアアアアアアアア!!」


分体にドピュッとかけられた感覚がする。……ふむ。元王太子より濃い。中々の掘り出し物だったか。

出したばかりだってのに、休憩もしないで元将軍は腰を振り続ける。血に混じって精液がごぽっ、ごぽっと出し入れするたびに溢れている。直腸奥の俺の分体を突き上げてるんだろう。元王太子が狂ったような嬌声を上げて悦がり狂う。


「……なにこれ…」


やっと家畜の仕分けが終わったんだろう。遅れて来た涼音が呆然と呟いた。ただし、視線は下半身丸出しで床に寝っ転がってる《天地》に固定。



………あれ?なにこの浮気がバレた旦那の雰囲気…。








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