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20 お情け *
しおりを挟む指先を少しだけ噛んで血を一滴。
汚れた床に落ちた血は、ぐにゃりと膨張して真っ赤なアメーバ状になった。
これで超簡単、分体の完成。
髪の毛とかでも良いんだけど、血の方が俺と直接繋がる。
分体は俺の指示通りに元王太子を襲う。
「ひっ…!!??」
「殿下!!」
足元に張り付いた分体は、剥がそうとする元将軍の腕力をものともせず、目的の場所に侵入した。
「……!!!ああっ…ぁぐう……!!」
「殿下!!殿下!!」
大丈夫大丈夫。痛くないよ?うんこ出そうな異物感はあるだろうけどね?
「…んぐ……!ぅぁ…あ、ああ…!」
「殿下!!やめろ!!やめてくれ!殿下、殿下!!」
元王太子のチュニックの下でなにが行われているか。元将軍は分かっているんだろう。でも厳密にはわかんないよねー?
答えは簡単。俺の分体に、直腸の一番奥に張り付かせた。グングン魔力を吸い上げるよ!美味いかどうかといえば微妙。《常盤》食った後だと更に微妙。
「アッ…あ、ひぃ……!!」
おっと、元王太子が蹲って腰を揺らし始めた。顔が涙と鼻水と涎でぐしゃぐしゃだね!元将軍が「失礼致します!!」とか言いながらズボンと下着を剥いで尻の穴を見たけどもう遅い。ああ…勃っちゃってるね元王太子。処女で後ろで感じちゃったのかー。アッハッハ!もう戻れないね!
「この…っ!悪魔め!!やめろ!やるなら俺を…!!」
「やだよ。手入れされてない尻には興味ないんだ、ごめんね?」
転げ回って腰を揺らす元王太子。もう恥も外聞もないんだろう。大きく脚を開いて、そそり立つ自分を扱く。ピュクッと白濁の精が床を汚した。それでもまだまだ賢者タイムは訪れない。
「なん、で…?なんで?もう、イッたの、に?……あ!ああ、や…!もう、や、や……!ああっ…!!」
「殿下!!」
「そのままだと魔力枯渇で元王太子くん死んじゃうよ?」
良くて廃人かな?
俺は笑う。
「魔力を注いであげ続ければもつけどな?」
「…え……?」
「…ふふ……《桜座》、魔力の注ぎ方を糞虫でも分かるよう、見せてあげれば良いのでは?」
いつのまにか俺の前に跪いていた《天地》が、潤んだ瞳で俺を見ながら言った。しゅるりと袴の結び目が解かれる。
「……お情けを、下さいませ…」
俺の両脚の間に《天地》が顔を埋めた。
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