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14 どこにでも居るんだな腐女子って…
しおりを挟む祭壇の上でわちゃわちゃしてた俺たちは、ひっそりと見守っていた衛士や瑞穂ちゃんたちにはイチャイチャ♡に見えたらしい。
俺が好きなのは芋虫だけど、とりあえず涼音と結婚するって言ったらすげえ瑞穂ちゃんが奇声を上げた。……すげえなどこにでも居るんだな腐女子って…。
「アアアアアアアアアア生きてて良かったアアアアアアアアアアお、お、お、お式はやっぱり白無垢?いいえ、主人様の細腰なら純白のドレスでも素敵!いいえいいえ!いっそおふたりでスーツとかっ!?」
「あ、瑞穂ちゃん、嫁は涼音だからね?」
「えー……」
おっと、途端にクールダウン。
「(…ハァ)兄上様って意外と着痩せタイプなんですよね…。女装はキツいかしら……」
がんばれ涼音☆
「瑞穂、着るものは軍装で良いから、刹那が僕の愛を受け入れてくれた記念のお祭りをしようと思う」
「えー?……ああ、ええ、あのうっざいセイラム聖王国で御座いますか?『聖』って言いながら、聖女の1人もいない国」
はい!説明ありがとう!
「そうそう。僕ね、刹那にお腹いっぱい食べさせてあげるってプロポーズしたんだ。ちょうどいいよね?」
「最近は越境も鬱陶しかったですし、わたくしとロタリンギア王太子の婚約が白紙に戻った途端に気持ち悪いプロポーズを王太子から頂いて居りますしね?一昨日など、夜盗を装った蛮族どもに収穫間際の稲穂を燃やされたようで……ほんっと、殺しましょう、あの猿ども。稲の価値もわからない猿!天誅で御座いますわ!!」
米を大事にしない奴は殺していいかな?
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