側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。

とうや

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優秀な人材は嬉しいです……あらあら???

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半年前から人材募集をかけ、後宮で働く侍女やメイドは確保できていました。何人かはお城の王太子妃付きの予定だった侍女とメイドです。侍女は何故か「メイドや小間使いに落ちても良いですエマ様の下で働かせてください!」と泣きついてきたようです。なにがあったのでしょう…。

その中で異彩を放つのがアーミテイジ伯爵令嬢。王立学園を首席で卒業した優秀な女性です。飛び級留年無しの、今年卒業ですから、まあ素敵、同じ歳のお嬢さんですね。彼女は文句なしにわたくしの秘書になりそうです。

そしてもう一人。正式にはわたくしが雇うわけではないのですが、女性週刊誌の記者さんが番記者にしてくれとやってきました。


「週刊アンネの記者兼絵描き、メアリー・オブライエンです!」


さささ!と流れる動作で名刺を差し出す記者。当然のようにパティが受けとりました。あら?でも……


「オブライエン様?」

「はい!モーリス・オブライエンは父です!私が取材をもぎとり…引き継ぎました!」


あらあら…まあ…。


「父はあの通りデブ親父ですから、エマ様の美しさにクラッときて好意的な記事ばかり書いてるんだろうとか心無い誹謗中傷もありまして!上司が私に「お前がいけ」と……ああ、待ってください!イヤじゃないんですむしろ光栄です私の方が父よりもっとエマ様の魅力を伝えられますし女だから誑かされたとかそういうこと言う馬鹿も少なくなるでしょう?あっ、でもむしろ誑かされたい騙されたい弄ばれたい!!」


まあ……オブライエン様は個性的な娘さんをお持ちね?


「エマ様もデブ親父より若くて可愛い私の方がお傍に侍るのは嬉しいですよね!ねっ?」

「まあ…お父様のことをそんなふうに言ってはいけませんよ?オブライエン様は博識で話題も豊富、聞き上手。ふくよかで安定感のある素敵な紳士ではありませんか」

「くうー!あのデブ親父のことをエマ様が褒めてる!?私も褒められたい!私、がんばります!メアリーとお呼びくださいませ!もしくは『めーたん♡』と……」

「ちょっとお待ちなさい!」


え…?


「貴女さっきから図々しいのよ!ポッと出のくせに!!」


あらあら?何故かアーミテイジ伯爵令嬢がわたくしとメアリー様の中に割って入りましたわ???


「わっ…わたくしなんか12歳の時からエマ様の追っかけファンなんだから!エマ様一筋6年!やっとお声がかかったのに!!貴女なんかにエマ様は渡さない!!」


えっ……何が始まってますの???


「時間なんか関係ない!これは運命よ!」

「そんな運命、へし折って差し上げる!!」



ええええええええ……







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