側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。

とうや

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お姉様が里帰りなさいました

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殿下の近衛隊である第三近衛隊の引き継ぎを終え、ケイレブが正式にシーグローブ公爵家に、わたくしの元へやってきました。

お父様の長い長いずる休みが終わった頃、帝国からお姉様が里帰りなさいました。あらあら?まあ。帝都から馬車で二十日はかかりますのに、早すぎませんか?


「そんなの軍馬乗り継いで来れば十日よ!ああ~かっわいい!可愛いわあ、エマちゃん!はあはあ…『ぺろぺろ』したいわあ!」


わたくし、実はお姉様とはお母様が違います。それなのにわたくしを可愛がってくださるお姉様。大好きです!お姉様は皇帝陛下の4番目のお妃様。お父様に似た、キリッとした美女ですのよ!


「ああ、セオドアめ…!わたくしのエマちゃんを捨ててあんな醜女ブスを正妃にするだなんて…!」

「捨てられておりませんわお姉様、格下げです」

「ケイ坊!アンタどうして止めなかったのよ!?っていうかその醜女ブスなんで殺さなかったのよ!」

「は、申し訳ありません…」


お言葉が乱れてますわお姉様。

怒っていてもやっぱりお姉様は美しいですわ。とても5児の母とは思えぬほどに。


「うちの陛下は半年後の正妃の結婚式は当然欠席するそうよ。エマちゃんが王太子妃として帝国訪問するのを楽しみにしてたのに!」

「側妃としては訪問させていただきますわ。お相手の令嬢、帝国語は勉強なさってないようで」

「なんでそんな不良物件ゴミクズに引っかかったのよぅ~!」

「笑顔と…‥…お胸、でしょうか…?」

「えっ…」

「えっ……」

「えっ…その…お、お胸、が……」

「むね!?」

「ええ、バイーン、と…ですね?」

「「ああ……」」




お姉様、ケイレブ!わたくしを可哀想な目で見ないでくださいませ!!わたくしのお胸は今から!今から育つ予定なのですよ!!







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