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怒りのお嫁様'sからのバイオハザード
しおりを挟むグレンたんと愉快なドワーフたちによる鉄道整備が順調に進んでいく。線路の周りの鉄柵や馬車が通れるほどの高架橋は兄ちゃんにお願いして公共事業だ。職もないまま勢いで移住してきたアホも居るからね!嫌いじゃないよ、そういう勢い。
線路の部品盗んでナイトレイからドーンに亡命した馬鹿がいた。異変を一番に察知したティナが「処しますか?」って聞いてきたけど泳がせた。
元々ナイトレイに住んでた人は誓約書は書かずに内部に居るからね。報酬に目が眩んでやっちゃったんだろうね?でもごめん、それ外部に持ち出したら発動する呪い付き。
まあ、呪いなんかかけなくったってちょっと魔力が強い程度の研究者とかがアレ見たら脳みそ侵されるからやめた方が良いんだけどねえ?あの兄ちゃんでさえ、俺作エプロン見て吐いたんだから、廃人決定?すっごく冷たいこと言うけど、運がなかったね?
俺のインベントリに金床とか合金とか小型魔道溶鉱炉突っ込んで。ダリルとドワーフたちと移動しながら線路を引いていく。
正直楽しい。楽しすぎて、嫁さんたちに会ってないのに気付くのに1ヶ月。青筋立てて会いに来た嫁'sに「あれ?そんなに日にち経ってた?」ってつい言っちゃったら森の中に引き摺っていかれて木陰で立ったまんま犯された。☆初☆青☆姦☆……おそら…あおい……(現実逃避)
怖い。嫁は怒らせたらマジ怖い。
エグエグ泣きながら戻ったら、ダリルは「私、何度も言いましたよね?」って苦笑してるし、ドワーフたちは「人生そんな事もあらぁな!」ってガハハと笑って酒飲んでた。ずるい!俺も飲む!!
で。お嫁様たちの中間報告。
ドーン王国新生勇者パーティー結成。勇者アルフォンス、剣士オーフェン、魔術師クラリス、聖女グレイス、暗殺者ミリアム。
……うん。まんま被せてきたな。歴史を上塗りするらしい。
エグバードとマーガレットの改名。アルフォンスとグレイスらしいよ!うん、勇者パーティーの名前だね!バッカだなあいつら。名前変えたって誓約書は発動し続けてるに決まってんだろ?借金で破産してブラックリストに乗ったら改名するとか、そういう杜撰なシステムじゃねえんだよ。…はあ。
次にドーン王国の王立研究所で謎のバイオハザード。うん、呪い発動だね☆最後に全閉鎖して生き残ってる職員ごと殲滅魔法でケシズミにしたらしい。うわあ、こわーい!やっぱり《ちいさきもの》は怖い。あいつらイカレてるって。
で、そのバイオハザード。なんか王国から俺に損害賠償の請求が来ているらしいんだけど、具体的に何がどうなったとか言わないらしい。えー?グレンたんわっかんなーい!盗まれた魔道具なら心当たりがあるんだけど?王立研究所に魔道具残してこなかったしね?テヘ☆
っていうかさあ?バイオハザードくらいで全閉鎖して殲滅魔法打ち込む大技使ったら次の職員来ないよ?俺だって嫌だ、そんな危険な職場。
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