【異世界大量転生5終】辺境伯次男は鬱展開を全力で回避する

お開きからの招待客増加

宴もお開きになり、俺たちの結婚式に《桜座》と《奈落》が出席することになった。《桜座》は秋津國の正式な使者として、《奈落》は冒険者カズマとして。よく聞けば、２柱ともこの世界ではそこそこ有名らしい。


「暗黙の了解だが、『冒険者カズマ』はエルトリア王弟レオンハルト殿だ」


兄ちゃんの言葉にブフォと噴いた。


「『秋津のレスト』殿は秋津國王の王配だ」

「あ、秋津で王様やってんのは《常盤》だぞ？一応今あいつ、俺の嫁に昇格中」


わー、わー、みんなゆーめーじんだーーー(白目)


でもまあ…。


「そんだけの人が独立の日に来るってことだ」

「そういうことだ」


兄ちゃんが悪い顔で笑った。


「う…！うちの有名人だって負けてねぇからな！？なっ、アルヴィン！」

「どう考えても俺は添えモンだろ…」


料理のプチトマトとかパセリみたいに言わないで！！


「……っていうことは、グレンの衣装はもう少し飾り付けて………」


レイがぶつぶつ言い出した。怖い！レースとかフリルはやめて！！


「エルトリアからもうちの嫁が来たがってる。って言うか招待してくれって。もう鼻息荒くて通信機がフゴーフゴーいって酷かった」

「嫁…というと？どれだ？」

「ヴィオレッタ王女のほう。あ、あとレミング商会やってる方の嫁も是非に！！って通信機で叫んでた」


複数いるの！？っていうか兄ちゃんと《奈落》がなんか仲良くなってる！！


「その後外遊って事で秋津うち来るだろ？」

「あー……うん、ハイ………」


遠い目をした俺に顎クイして《桜座》がチュッて嫌がらせした。やめろマジでやめろ。


「あははは！ま、ケツでも洗って待ってろ」







品がない！！！