【異世界大量転生1】乙女ゲームの世界に来たようなので、MMO気分で満喫することにした

「卒業パーティー用のスーツの採寸させてよ」

「……あ、甘かった………！！」

そう、甘く見ていた。彼女の感染力を。スーパー・スプレッダーを。

「腐ふ、腐ふ、腐ふ……良いではないか良いではないか」

意味不明の言葉を発する嫁の向こうでは、師弟が何やらグフグフ言っている。

 ーーー 感染した…！！

そう、感染してしまったのだ。

……いや…良いんだけどね？俺も好きだし？でもさ？



「俺で腐教するのやめようよ嫁！？」

「何言ってますの！？わたくしはレオ様一筋ですのよ！？」



こんな┏︎(^q^ ┓︎)┓︎顔して言われてもね！？



「師匠…やはりレオ様は……」

「ああ、総受けじゃ！子孫総受け！！尊いのお…(*´Д｀*)」



ちがああああああああうううううううう(´；ω；｀)



「こ…っ、これは……！」

おお、この異常をわかってくれるかアイリ同志よ！

「ズルイです！！あたしの居ない間に腐教するなんて！！もちろんメインはアズレオですよね！？」

わかってなかった_(:3 」∠︎)_



「妾はアルレオじゃ」

「わたくしはヴォルレオです」



み　　ん　　な　　お　　れ　　が　　ら　　み　　じ　　ゃ　　ね　　え　　か



泣いていい？泣いていいよね！？

泣くならさあ来い！とアズとアリストが両手を広げてスタンバってるが無視。ワンコ3人組、君たちの胸でも泣かないからそわそわするな！



「え…ええ～と、で？なんでこうみんな勢揃いなのかな？」

話を逸らそうそうしよう！

「ああ、それそれ～」

アリストが嬉しそうにポケットから取り出したのは……ん？紐？ああ、メジャー？

「卒業パーティー用のスーツの採寸させてよ」

………は？

「いや俺、決闘場行くから軍服だよ？」

「えっ、なに言ってんの！？ボクの旦那様がそんな貧乏くさいこと言わないでよー？大丈夫！お代はもう陛下から頂いてるからねー？」

まじかwwwってか旦那様ってやめい！

「もう意匠も決まってるから、レオはただ出来上がった高っい服着て踏ん反り返っってくれてればいいんだよ？」(どうせ決闘は出ないんでしょ？)

うーわーーーーばーれーてーるーーーーwww

俺のうっすい策なんかお見通しだてやんでえばーろーちくそうめ！ってやつかー！！

「ちなみにご注文は黒地に金の星をちりばめたやつを7着ほどご注文頂いてるよー！まいどー！」

まてまてまてまて！

「え？なに！？俺とヴィオレッタとリリィの分だろ？！」

アリストは勝手に『俺の色』で作るだろうしwww

「プラスー、側近御三方と男爵令嬢さんの。クソ竜は自分の皮を変化させるから要らないってさ！」

えー…。君たち、自分たちのパートナーの色で作りなさいwww

「ああんダーリン♡あたしのぶんも作ってくれたの！？」

「当然だよ。キミは私の妻になる女性ひとだから…」

「ダーリン♡だいしゅき♡♡♡」

「アイリ、愛してるよ…」

ぶちゅうううううううううう……










うん、他所でやれバカップル。