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「あたしがあなたの仇をとるよ!」

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迫り来る帝国の脅威!同胞を名乗る悪の総帥!レオたんマンの取った驚きの行動とは!?以下次号!

……とかいう感じじゃなくて、もうね、汗ダラッダラ流しながら出場者の確認だけしてって奴ら帰って行きやがった。つかクソ王子どもを連れて帰りやがれ。

うちは1戦目俺、2戦目副長、3戦目リリィ。向こうは1戦目クソ王子、2戦目英雄サンその1、3戦目英雄サンその2でぶっ込んできた。

レオたんの大予想!帝国は絶対順番入れ替えてくるwwwそれどころかメンバー変えてくるね絶対www直前になって発表して「あれ?書類は送ったんだけどおたくんとこどーなってんの!?」って難癖までつけてくるだろう。

なので、予想外のことをしてやろうと思う。



「アイリくんや、君、明日から俺とデートしようか?」

「えっwええ~…(((;゚;Д;゚;)))」

「メイド服じゃなくて軍服着ておいで?きっと似合うよ?ギャップ萌えってやつ?」

「ええええええええ~」

「あのクソ騎士を殴らせてあげるよ?」

「ええ~…も……もう一声欲しいな♡」

「じゃあ、勝者になんでも、それこそ人間1人でも……って、そういうご褒美、打診しようか?」

「乗った!!!」



ギラリとアイリの目が獲物を狙う猛獣の目になった。

……さて諸君、ここで間違えてはいけない。

彼女が欲しいのはドレスや宝石などではない。もちろんお菓子などでも断じてない。



「えっとー、アイリー、あのクソ騎士が欲しいです♡」



うん、ですよねー?予想通りだった。だが愛はない。

「ほんとはぁ、お祭りに乗じて暗殺しちゃおうと思ったんですけどー?でもね、それじゃあが浮かばれない」




アイリの学園で知り合った友人の男爵令嬢がで死んでいる。………親友、とも呼べる仲の良さだったそうだ。





そう、アイリの友人はあのクソどもに辱められ、妊娠し、殺された。






「ゲームのストーリーに出てこない子だったんです。でも、すごく優しくて……が悪いことしてたら本気で拳骨してくるような怖い子で……お姉ちゃんみたいな子だった………。死にたくなくてゲームのシナリオ通りに動いてたあたしは嫌われ者で……それでも笑顔でそばにいてくれた…。あたしが侍女にあがるって言った時、良かったねって泣きながら抱きしめてくれた……そんな子だった…」



祈るようにアイリが跪く。さすがヒロイン。神々しい。



「ああ…っ、グレイス、グレイス!あたしがあなたの仇を取るよ!見ててねグレイス!あなたを犯したアイツの***を刻んで豚に食わせてあげる!!殺してくれって哀願するまで壊してあげる!!生まれてこなきゃよかったって血反吐を吐かせてあげる!!あのクソどもをしまったあたしが断罪してあげる!!!」



その豚は食べたくないなあと思いながら、アイリを抱きしめた。













「ごめんね…っ!ごめんねグレイス……グレイス…………あたしを…あたしをっ、ゆ…っ………ぅ、う、うう、う、うううううう……ぅ…うううあ、あ、ああああ…ああぁ…う、ぅ………う、ううあああああああああああああああああああぁぁぁあぁぁぁああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」











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