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始まりと終わり
92 聞いてないよ(ノア視点)
しおりを挟む「俺の妻におかしなことを言うのはやめていただこうか、クリストファー・ヴァンダル」
「………は?」
「ノアはもう俺の妻だ。神々からの承認も受けた。お前がやろうとしているのはただの略奪だ」
「な…っ!?」
「だいたいお前、ノアのこと嫌ってたじゃあないか?まあ黒歴史だな?初恋が男だったんだ。でもな、常識だなんだとそんなつまらないことに囚われてノアを嫌って見せて、無視して虐めて、挙句に死ねと追い出した。そんな男が、俺からノアを奪えるとでも?」
「違う!!私は…!私は!!」
「何が違う?お前さあ、どこをどうやって勘違いしたんだ?ああ、俺が言ったから?あんな言葉に騙されて……ああ、でもあのペトレルラの女狐にも騙されてたな?お前ってほんっと……バカ?」
「アレクシスッッッ!!!」
うわあぁぁぁぁ……
アレクが王太子殿下を虐め始めた。えーと、えーと……と、とめる?いやでも父様楽しそう…!
「ノアは私と結ばれる運命だったのに!!アレクシス!お前が攫った!!お前さえいなければ、ノアは私のものだった!!」
「そこがおかしいんだ気付けよ阿呆。あ、バカだからわかんないか。お前、ノアに初めて会った時、ノアが男だって知って殴って怒鳴り散らしたそうだな?セバスだから「二度と会わせない」で終わったけど、俺がその場にいたらフルボッコだぞ?ああ、話がそれた。……んで?ノアに好かれる努力はしたのか?言葉を交わして、趣味嗜好を探って贈り物をして、偶然を装って先回りしたり危険を排除したり行動を把握したり髪の毛や持ち物を手に入れたりその代わり服や小物や下着を補充させて自ら選んだ最高級品で飾り立ててみたり部屋の……」
「ちょっと待ってアレク!!??なにそれ!?聞いてないよ!?」
「…ンン!いやまあ、それは置いといてだな?」
置いとけないよ!!
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