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始まりと終わり
80 黒鼠(名もなき司令官視点)
しおりを挟むメーデー!メーデー!!メーデー!こちら204部隊ホーネット03!!メーデー!ホーネット03!!位置N14.98W09.22!前方から大型魔獣接近!数およそ30!!救助を要請!!左右囲まれているッ!メーデー!!ホーネッ………(ブツン)
こちらイーグル01!113部隊、敵部隊と交戦中!!『ヴァンダルの死神』確認!!援軍を求む!!半数を持っていかれた!!援軍を!!
カイト07!!敵斥候がおかしい!!虫…っ!!虫が…!!!虫がッ…ぁ………ヒッやめ…!やめろ!やめろやめろやめろ!来るなっ!!来る…ァァァァァアアアアアアア!!!ギャッ!やめっ、やめ、や、ややややめやめやっやややああああああああアアアアアアアヒッひ…ひひひひゃはははははハハハハハハハハハハははははは!!!………
「……なに、が………起こっている!?」
司令部は騒然としていた。
主力部隊がオデッサに入った瞬間にエネルギー反応が膨れ上がり、悪夢が始まったのだ。
「……そりゃあまあ…虐殺かな?」
「……!!??」
ひたりと首元に冷たいものを押し当てられる。誰だ!?だ……
目の前に男が、居た。
黒ずくめの男の顔は、整っているのにひどく陰気な印象を受ける。見ているこちらまで気分が塞ぐような……墓から這い出てきた死者のよう、とはまさにこのことだろう。
どこから!?どこから入ってきた!?どこに居たのだ、この男は!?どうして誰も気付かない!!??何故動けない!?銃は…銃はどこだ!?
「残念だね、おとなしくしてれば苦しまずに終わったのにね?……まあ、そのおかげで僕も役に立てて連れて行ってもらえるんだけど」
「きっ…さま、なにもの……」
『ヴァンダル』。『黒ずくめ』。
カチ、カチ、カチ…となにかの符号がはまる。
『暗殺』。
「……!!ヴァンダルの、黒鼠…!」
「正解。そしてさよなら」
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