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楽園と崩壊と
64 スイッチ(アレクシス視点)*
しおりを挟む性的な快楽を教えたら、ノアはすぐに順応していった。
俺を疑いもせず、恥じらいながらも従順に身を預けて快楽を受け入れる。
元々、《桜座》の血脈は快楽に弱い。貪欲に喰らい、思うがままに壊し、殺し、快楽をを貪る性質だ。それが素直で奥ゆかしいノアの器に入った。絶妙な色気がダダ漏れだ。実にけしからんもっとやれ。
ノアとこうなってしまえば、やはりノアを監視……じゃなくて護衛を付けさせたのは正解だった。ちょっと口が巧くてセックスに手慣れた男に喰われたらおしまいだっただろう。そのせいでノアが学園で寂しい思いをしたのだが、それは一生をかけて償おうと思っている。
偉そうなことを言うが、俺もノアと一緒の童貞だ。だがノアと心が通じ合えば…と、日々のイメージトレーニングは欠かさなかった。
戦場での陵辱もジッと見ていたし(部下が「やめてそんな目で見ないでごめんなさい許してもうしません…」とかシクシク泣いて、次からは戦場で逃げ遅れた女を犯すことは無くなった)、捕虜たちが慰め合っているのも見ていた(部下が「近い近い近い至近距離はやめたげて!」と慌てていたのは何故だろう)。恋愛指南書だって遠征に行く国々で沢山読んだ(ちょっと焼け焦げて見えない部分もあったが)。
そして今現在。
俺はアーロン先生(先生はやめてと泣かれるが、性に対してこれほどの師は居ないだろう)のご指導のもと、『どこを触っても感じちゃう体にノアを作り替えよう大作戦』が進行中だ。あ、もちろん誰に触られても…とかはまずいので、アーロン曰く『スイッチ』を設定した。
まあベタなのだが、『スイッチ』は俺の匂いにした。
いや!決して言うが訓練直後のキツい体臭じゃないぞ!?ちゃんと風呂で体を洗った後の体臭だぞ!?アーロン曰く、石鹸で洗おうと何だろうと体臭は滲み出る。夜の触れ合いの際に「良い匂いだ」とか囁いてれば鈍いノア様でも殿下の匂いを意識しますよクッソもげろ爆発しろ!!と最後には発狂された。最近よくキレるな…。更年期とかいう、そういう歳だろうか。俺より歳下だと思っていたが、そういう歳なんだろう。
現在我が軍はノアの平原の二つの突起を攻略中。
直接刺激を感じるペニスを執拗に攻めながらも、ノアの胸の飾りを舐めたり噛んだりクリクリ指先で弄ったり…。
まあ最初はくすぐったいと笑われた。俺、おっぱいでないよ?と。
「アレク…あの、ね?ごめんね?俺、その……おっぱい…平たくって…」
乳首を吸うのを俺の性癖だと勘違いしたノアが申し訳なさそうに言ったが、俺はノアの胸以外は興味がない。何度もあの脂肪を押し当てられたことがあるが、邪魔だな…としか思えなかった。
「この乳首が良いんだ。……ほら、ピンと立って…ノアが気持ちいのを教えてくれる」
俺の唾液と汗で、ノアの乳首はいやらしく濡れている。最近では乳首だけ弄っても可愛い声を漏らすようになってきた。舌で転がし、ちゅうっと吸い上げると、快感に耐えるように俺の頭を抱える。
「……っ、…も、だめ……あれ、く……だめ、…は、あ………っ…」
「……一緒にいこう?」
強く扱いてやると、小さく悲鳴のような声を上げて、俺の手の中に今日何度目かの精を放った。
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