【異世界大量転生4】役に立たない淫売聖女(♂)は極寒の地に追放されました。※なお、英雄王弟は即追いかけて行った模様です。

とうや

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霊峰オデッサにて

36 愛すべき隣人???(アレクシス視点)

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突然空から現れた2人は、この世界の『上』に棲むだと言う。

ノアは眠ったままだ。

自称ノアの『親』のさくらと名乗る人物は「前って強烈に眠くなるんだよな」と笑った。


「……んー、この世界の奴にはオリジンの名前も呼びにくいかぁ…。言葉自体にチカラが有るからなあ。じゃー、俺は刹那で、こいつは一眞な」

「セツナに…カズマ……」


良く分からないが、敵意はないようだ。

俺たちは一旦、屋敷の中に入り、この恐ろしいたちと対話することになった。

セツナと名乗る男は、遠い遠い世界でノアの『親』であったらしい。深い森を思わせる緑の瞳以外は何一つ似ていない親子だが。


「現状把握したいんだが、事情を詳しく知ってる奴は居るか?」


カズマという男が笑いながら言った。ああ、こういう奴は一番残忍で冷酷なんだ。俺の本能がそう言っている。


「………自分が…」


アーロンが手を挙げた。真っ青になって、ガクガク震えていたけれど。

カズマがスッとアーロンの頭に手を伸ばす。だめ、だ。あれは駄目だ。アーロン…!


「ちょい待ち《奈落》」


セツナがカズマの手を掴む。


「お前さあ、俺より酷くない?無理矢理なよ。壊れるぞ?」

「……お前の『酷い』の基準がわからん…」

「《白妙》のもんを壊すなって事だよバカなの死ぬの?」

「………(チッ)」

「うわ、こっわ!」


戯けてセツナは笑った。










「さて無謀で勇敢なる、愛すべき隣人《ちいさきもの》。お話しようか?あ、美味しいご飯と酒があると嬉しいな?……《奈落》、お前はそっちで《鹿島》と話してこい」






















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