腐女神さまのいうとおり1〜亡国王子と死神辺境伯〜

とうや

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亡国王子、温泉料理を堪能する 3

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焼きチーズは外がカリッとして、中が柔らかプニプニですんごく美味しかった!酸っぱくないチーズは俺が一花姉にご褒美でもらった『ぺにしりうむなんとか』とかいうカビで熟成させたやつらしい。そういや作ったね、忘れてたよ。

んで、目の前ではお肉がじゅうじゅう焼けている。俺の前ではついでにお野菜も焼けてる。にんじんじゃがいも玉ねぎなすび。お肉の脂を吸ってパチパチいってる。じゃがいもはカリッとしてホクホクで、にんじんは柔らかくて甘くて、玉ねぎはシャキ甘、なすびは飲めるんじゃないかってくらいトロトロだった。

うぬう…ヴィドスさんめ、やりおる…!

フィアツェンさんは俺に食べさせてくれる合間にお野菜を一口ずつ確かめる様に口に入れてた。お祖父様は「まだ生でしょ!?」っていうレアステーキをパクパク食べて、お酒をゴクゴク。んあー!俺も大きくなったらああやってお酒飲んでみたい!

俺に焼いてもらったのはミディアムの、良い感じの中がピンクなお肉。なんか表面焼いた後に蓋して蒸してくれてたお肉を一口大にカットしてもらった。おいしぃぃいいいいい!

ほらね!?お肉はウェルダンよりミディアムだって!フィアツェンさんもうむうむ言いながらお酒が進んでるでしょ?お祖父様はほとんどタタキだけど。


「あー……フィアツェン様…アールツナイ様の給餌が上手く………ゲフン、なんでもありません…」



んんん…???




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