【7人の魔王3】ひとでなしの恋

とうや

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ひとでなしと……息子?

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エリザベスの見世の前、それは陰惨な光景があった。

地面にぽっかりと空いた真っ黒い穴。穴からはアビスウィローがを伸ばし数名の男たちを捕食している。俺のアビスウィローより一回り小さいが禍々しさは段違いだ。アリトさんは「あちゃ~!」って顔をしてるんだが、もしかして見られたくなかったのだろうか。アビスウィローは媚びるようにアリトさんに枝葉を纏わりつかせて、、腹がパンパンに膨れ上がってノミのようになった幼生体達が肩や頭に乗って遊んでいる。

拘束だけされて死んでない男が、ガクガク震えながらゆっくりとこっちを見た。


「……あっ、あ……ア…アルト、リウス…!!」

「?」


誰だこれは?俺は首を傾げる。


「アルト、リウス…しょう、ぐん!アルトリウス!!わたしを、たすけろ!!」

「誰だ、お前は」


男は酷く傷付いた顔をして、アリトさんとエリザベスがブッ!と同時に吹き出した。


「たす…たす、たすけ……助け、て、ください!!ア、ア…アルトリウス、ちちうえ!!」

「???」


まったくもってわからない。春人の子供は紫苑だったが……父上???俺の?子供???

………ああ、思い当たらないこともない。レジーナだ。フォルカポッジョの女王が何か吹き込んだか。それとも、まさか……


そこまで考えて、いつも微笑んでいる紫苑の顔から完全に笑みが消えていることに気付いた。えっ…ええ……?!


「何を勘違いしている、ニンゲンとエルフの混血よ?は私の愛人だが?」

「父上…!!私がわからないのですか、アルトリウス父上!!」

「黙れが」


俺の呼吸までヒュッとおかしな音を立てた。冷たい声音と絶対の畏怖。これが ーーー 魔王。


「あ…が……か、はっ……!……………!!」


見えない腕に絞首されているように、男が苦しげに悶え始めた。


「……ねえハル?、いる?」

「要らんな。俺はお前と、このエルドラドの住人が健やかに暮らせれば他は必要ない」

「そう……ふふっ、よかった!そうだよねえ?要らないよね?」


どうやら即答したのがお気に召したらしい。









「じゃあ、バイバーイ?」






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